更新日:2026年8月28日|カテゴリ:バックアップ・データ保護

結論:撮影日が写真の中に残っていれば、NASに入れるだけで年月順に並ぶ

Googleフォトの写真をNASへ移す作業は、Google Takeoutで書き出す → 中身を確認する → NASの写真フォルダへ置く、この3つで終わります。当サイトがSynology DS223jで通したところ、デジカメで撮った未編集のJPGは、ファイルの更新日時がzip展開日に書き換わっていても、Synology Photosのタイムラインで正しく2018年11月の位置に並びました。撮影日が写真の中(EXIF)に残っていれば、日付は壊れません。

壊れるのは、撮影日時がファイルの中に書かれていないファイルです。当サイトでは、2020年1月3日に撮ったスクリーンショット(PNG)がタイムライン上で作業日の2026年8月27日に化けました。これは、無料ツール(個人開発・無保証)を通して元の日付に戻せました。

進める順番は、①画質設定を確認 ②その期間の写真がNASに既にないか確認(どちらも「移す前に確認する2つのこと」) ③Takeoutで書き出す(手順1) ④壊れているか判定(手順2) ⑤そのままでよいものをNASへ置く(手順3) ⑥壊れているものは復元してから置く(手順4・5)解約は、中身を見て納得してから最後に判断すれば間に合います

毎月の容量通知に追われる状態から抜けたい、というのがこの作業の動機だと思います。この形にすると、家族の写真の置き場所が「毎月払い続ける契約」から「手元にある機械」に変わります。容量が足りなくなればHDDを大きいものへ入れ替えて伸ばせますし、写真が増えたぶん料金が上がることもありません(かかり続けるのは電気代と、いずれ来るHDDの交換費用です)。

移す前に確認する2つのこと

申請の前に、数分で終わる確認が2つあります。どちらも後から取り返しがつきにくい部分です。

1. バックアップの画質設定を見る

パソコンのブラウザで photos.google.com を開き、設定(歯車)→「バックアップの画質」を見ます。ここが「元の画質」なら、Googleは撮影時と同じ解像度のファイルを預かっています。公式の説明は次のとおりです。

  • 元の画質=「写真と動画は撮影時と同じ解像度で保存され、画質は変更されません」
  • 保存容量の節約画質=「サイズが 16 MP を超える写真は、16 MP に縮小されます」「動画の解像度が 1080p を上回る場合は、1080p(高画質)にサイズ変更されます」

出典:Google フォト ヘルプ「バックアップの画質を選択する」(2026年8月27日に当サイトが確認)

Googleフォトの設定画面。写真と動画のバックアップの画質で「元の画質」が選択されている
photos.google.com の設定画面。当サイトのアカウントは「元の画質」でバックアップしています(2026年8月27日・当サイト運営者が撮影。検索欄はマスク処理)。

つまり節約画質で預けた写真は、Googleの側に縮小後のファイルしか無い可能性があります。手元のスマホやカメラに原本が残っているなら、そちらから直接NASへコピーしてください。

原本がもう残っていない場合、Takeoutで受け取れるのは縮小後のファイルだけになります。縮小されたものを移しても、画質が元に戻ることはありません。それでも「Googleの中にしか無い」状態からは抜けられるので、移す価値はあります。今後撮るぶんだけでも「元の画質」に切り替えておくと、同じことを繰り返さずに済みます。

2. その期間の写真が、すでにNASに無いか確認する

当サイトがつまずいた点です。Synology PhotosのスマホアプリでNASへ自動バックアップしている人は、同じ写真がスマホ経由で既にNASへ入っていることがあります。そこへTakeoutの分を追加したところ、同じ写真が2枚ずつ並びました。Synology Photosは、内容が同じ写真を自動で1枚にまとめてはくれません。

対策は、取り込む前にその年月のタイムラインを見ておくことです。二重になっても、File Stationで取り込んだフォルダごと削除すれば表示は元に戻ります(当サイトで確認済み)。取り込み先を専用フォルダにしておくと、やり直しが楽です。

手順1:Google Takeoutで書き出す

takeout.google.com を開き、「選択をすべて解除」してから Googleフォトだけにチェックを入れます。ここで注意したい設定が2つあります。

  • アルバム単位で絞れる:「すべての写真アルバム」ボタンから、対象のアルバムだけを選べます。当サイトはアルバム1件(合計113.2MB)だけを選んで書き出しました。展開すると41ファイルあり、内訳は写真が約20点と、写真1枚ごとに付いてくる情報ファイル、アルバム全体の情報ファイル1件です
  • エクスポート形式:写真は「元の形式/PNG/JPG/WEBP」、動画は「元の形式/MP4」から選べます。写真に付いている情報(撮影日など)は、写真とは別のJSONというファイルで出てきます(中身は手順2で見ます)。写真は「元の形式」のままが無難です
Google Takeoutの画面。Googleフォトにチェックが入り「1件のフォトアルバムが選択されています」と表示されている
Googleフォトだけにチェックを入れ、アルバム1件に絞った状態。「1件のフォトアルバムが選択されています」と表示されます(2026年8月27日・当サイト運営者が撮影。アカウントアイコンはマスク処理)。
Googleフォトの形式ダイアログ。写真は元の形式/PNG/JPG/WEBP、動画は元の形式/MP4、メタデータはJSONと表示されている
エクスポート形式の確認ダイアログ。写真・動画の形式と、メタデータがJSONで出力されることが確認できます(2026年8月27日・当サイト運営者が撮影。アカウントアイコンはマスク処理)。

いきなり全期間を申請せず、まずアルバム1件で通して練習するのがおすすめです。所要時間についてGoogle公式は「この処理に数分から数日かかります」と幅を持たせていますが、当サイトの実測では113.2MBのアルバム1件を13時44分に申請し、完了メールが同じ13時44分に届きました。数百GB規模なら数日かかる前提で、小さく試すぶんには数分で返ってきます。

受け取り側の制限も先に押さえておきます。いずれもGoogle公式の記述です。

項目 公式の記述
ファイル形式 「.zip」と「.tgz」から選択(zipはほとんどのパソコンで開ける)
分割サイズ 「作成するアーカイブの最大サイズを選択します」(上限50GB)
有効期限 「アーカイブは 7 日程度で期限切れになります」
ダウンロード回数 「各アーカイブのダウンロードは 5 回までに制限されています」

出典:Google アカウント ヘルプ「Google からデータをダウンロードする」(2026年8月27日に当サイトが確認)

当サイトの完了メールにも、期限として申請の7日後の日付が表示されました。申請したら1週間以内に受け取る、これだけは忘れないでください。

Googleデータエクスポートの完了メール。13時44分に届き、ダウンロード期限が2026年9月3日までと書かれている
113.2MBのアルバム1件は、13時44分の申請と同じ分に完了メールが届きました。本文にダウンロード期限(申請7日後の日付)が明記されています(2026年8月27日・当サイト運営者が撮影。アカウントアイコンはマスク処理)。

手順2:更新日時は展開日に変わる。判定は「撮影日時」で行う

ダウンロードしたzipを展開すると、Takeout/Googleフォト/アルバム名/ の中に写真が並びます。当サイトの中身は、デジカメのJPG(1枚あたり約3.5〜8.7MB=エクスプローラー表示。元解像度と整合する大きさ)と、次のファイルが1枚ごとにペアで入っていました。

  • DSC_0307.JPG(写真の本体)
  • DSC_0307.JPG.supplemental-metadata.json(1KBほどのテキストファイル)

この2つ目がサイドカーJSONです。Google公式は「Google フォトのコメントなど、元のファイルにない追加のメタデータは、セカンダリ JSON ファイルにダウンロードされます」と説明しています。撮影日時のうち写真の中に書き込めなかったぶんが、こちらに出てきます。

出典:Google フォト ヘルプ「Google フォトからデータをダウンロードする」(2026年8月27日に当サイトが確認)

そして、展開した瞬間にファイルの更新日時は全滅します。当サイトでは、エクスプローラーの「更新日時」列が全ファイル「2026/08/27 13:50」=zipを展開した時刻になりました。ここだけ見て「日付が消えた」と判断しないでください。

展開したTakeoutフォルダ。写真1枚ごとにsupplemental-metadata.jsonがペアで並び、更新日時列がすべて2026/08/27 13:50になっている
展開直後のフォルダ。写真1枚ごとに supplemental-metadata.json がペアで並び、「更新日時」列は全ファイルが展開時刻になっています(2026年8月27日・当サイト運営者が撮影)。

見るべきなのは更新日時ではなく、写真1枚のプロパティ→詳細タブにある「撮影日時」です。ここが入っていれば、そのままNASへ入れて問題ありません。

手元のファイル プロパティの撮影日時 そのままNASへ入れてよいか
デジカメ・スマホで撮った未編集のJPG 入っている 入れてよい(当サイトでは正しい年月に並んだ)
スクリーンショット(PNG) 復元ツールを通してから入れる
SNS保存・スキャン画像など 空のことがある(当サイトでは未検証) 撮影日時が空なら復元ツールへ
動画(MP4/MOV) 当サイトでは未検証

枚数が多い場合、1枚ずつ確認する必要はありません。この判定は「そのままNASへ入れて済むか」を知るための下見です。数百枚を超えるなら、全部まとめて手順5の復元ツールに通してしまうほうが早く終わります。ツールは写真1枚ごとにサイドカーJSONの撮影日時を読んで日付を決める作りで、当サイトの実行ログでも、処理した4ファイルすべてが「json」(=JSONの日付を採用)と表示されました。ただし当サイトがツールに通したのはスクリーンショット4点だけで、EXIFが入った写真をまとめて通したときの挙動は確認できていません。不安なら、コピーを作って数枚だけ先に通し、結果を見てから残りを流してください。

zipが複数に分かれた場合も、展開の作業は要りません。復元ツールの起動画面には「複数のzipをそのまま扱える(Handles multiple ZIP files seamlessly)」と書かれており、ファイル選択の画面で Ctrlキーを押しながらzipを全部選ぶよう案内が出ます(当サイトはzip1個で試したため、複数選択時の動作は未検証です)。

手順3:そのままNASに入れたらどうなったか

判定でOKだったフォルダは、そのままNASへコピーします。Synology公式も「DSM の File Station または他のファイル共有プロトコルを介して」 "/home/Photos" または "/photo" フォルダへ直接アップロードする方法を案内しています。

この2つは置き場所の性格が違います。/home/Photos は自分だけが見る個人スペース、/photo は家族全員で共有するスペースです。家族の思い出をまとめたいなら /photo、自分用に整理するなら /home/Photos を選びます(どちらが使えるかはDSMの設定で変わるので、File Stationで実際に存在するほうを使ってください)。

枚数が多いときは、パソコンからSMBでコピーするほうが速く済みます。SMBは、パソコンのエクスプローラーからネットワーク越しにNASのフォルダを開いて、ドラッグ&ドロップでファイルを置ける仕組みのことです。

出典:Synology ナレッジセンター「Synology Photos で写真を管理する」(2026年8月27日に当サイトが確認)

結果は冒頭に書いたとおりです。更新日時が2026年8月27日に化けていた写真が、Synology Photosのタイムラインでは2018年11月25日・28日の正しい位置に並びました。

Synology Photosのタイムライン。2018-11-28と2018-11-25の日付見出しの下に写真が並んでいる
更新日時が展開日に変わっていた写真が、2018年11月25日・28日の位置に並びました。同じ写真が2枚ずつあるのは、スマホアプリでバックアップ済みの写真にTakeout分を重ねて取り込んだためです(本文冒頭「確認2」の二重表示。2026年8月27日・当サイト運営者が撮影。サムネイルはぼかし処理)。

Synology公式KBは「Synology Photosは写真とビデオのメタデータを使用して日付を決定します」とし、情報が足りないときだけ「アップロード時間または最終変更時間がリストされます」と説明しています。順番を決めているのはファイルの日付ではなく、写真の中身のほうです。

出典:Synology ナレッジセンター「Synology Photos に表示される写真の日付が正しくない場合」(2026年8月27日に当サイトが確認)

ここまでは「NASが手元にある人」の話です。この並び順を作っているのはSynology Photosで、Synology製NASのDSMに標準で入っているアプリです。当サイトが今回使ったのは2ベイの入門機DS223jで、この価格帯の機種でも同じ結果になりました。機種選びから始める場合は家庭用NASのおすすめランキングに、2ベイ〜4ベイの比較をまとめています。

すでにNASがある場合、取り込み先の容量を決めるのは、写真より動画です。4K動画も残す家庭は最初から大きめを選ぶほうが後が楽で、容量の考え方とHDDの選び方はNAS用HDDのおすすめにまとめています。

手順4:壊れるのはスクリーンショットのようなファイル

次に「壊れる系」を試しました。書き出したのはスクリーンショットだけを集めたアルバムです。中身は Screenshot_*.png などのPNGが4枚と、1枚ごとのサイドカーJSON、そしてアルバム全体の メタデータ.json でした。

  • PNGはプロパティの撮影日時が空。スクリーンショットとして保存される時点で、撮影日時が写真の中に書き込まれていないためです
  • 更新日時はzip展開時刻

PNGにも撮影日時などのEXIFを入れる規格(eXIf チャンク)は用意されています。ただし当サイトが見たスクリーンショットには書かれておらず、Windowsのプロパティでも空欄でした。「PNGだから絶対に持てない」ではなく、「スクリーンショットには通常書かれていない」というのが実測の範囲です

参考:W3C「Portable Network Graphics (PNG) Specification (Third Edition)」11.3.4.5 eXIf(2026年8月28日に当サイトが確認)

スクリーンショットPNGのプロパティ詳細タブ。撮影日時の欄が空になっている
スクリーンショットPNGのプロパティ。詳細タブの「撮影日時」が空欄です。壊れたのではなく、保存された時点でこの欄が書き込まれていません(2026年8月27日・当サイト運営者が撮影)。

この状態でNASへ入れると、本来2020年1月3日に撮ったスクリーンショットが、Synology Photosのタイムラインで作業当日の2026年8月27日として表示されました。メタデータが無いときに最終変更時間を見るためで、故障ではありません。撮影日そのものはサイドカーJSONに残っているので、次の手順で書き戻せます。

Synology Photosのタイムライン。2020年1月撮影の座席表スクリーンショットが2026-08-27の日付に表示されている
本来2020年1月3日の座席表スクリーンショット(左上の鮮明な1枚)が、取り込み当日の「2026-08-27」に表示されています(2026年8月27日・当サイト運営者が撮影。ほかのサムネイルはぼかし処理)。

手順5:無料ツールで撮影日を書き戻す

サイドカーJSONの日付を、写真そのものへ書き戻すのが復元ツールの役割です。ここで、検索結果とツールの現状にずれがあります。

  • 検索でよく出てくる本家 TheLastGimbus/GooglePhotosTakeoutHelper は、最新リリースが v3.4.3=2023年9月24日で、その後の更新が止まっています(未クローズのissue・プルリクエストが87件=2026年8月27日時点)
  • 実際に更新が続いているのは、フォークの Xentraxx/GooglePhotosTakeoutHelper_Neo。当サイトが使った v6.2.1 は2026年8月26日リリース(協定世界時。日本時間では8月27日の未明)です

出典:GooglePhotosTakeoutHelper(本家)GooglePhotosTakeoutHelper_Neo リリース一覧(いずれも2026年8月27日に当サイトが確認)

サイドカーJSONの名前は途中で .supplemental-metadata.json 形式へ変わっており、古い解説どおりの手順が当たらない場面があります。リリース日が新しいものを選ぶのが安全です。

GooglePhotosTakeoutHelper_Neo v6.2.1のGitHubリリースページ。Windows用exeを含む8つのファイルが並ぶ
GooglePhotosTakeoutHelper_Neo のリリースページ。OS別のファイルが並び、Windowsは windows-x64.exe を使います。v6.2.1が公開されたのは、当サイトが最初に試した2026年8月27日午後の約10時間前(同日未明)でした(2026年8月27日・当サイト運営者が撮影)。

実行前に必ず読んでください

  • 🔴 ファイルは「コピー」ではなく「移動」されます(開発元のREADMEに "Files are moved, not copied"=ファイルはコピーではなく移動される、"keep the original ZIPs as backup!"=元のzipはバックアップとして残しておくこと、と記載)。この記事の手順ではzipを展開しないままツールに渡し、ツールが空フォルダへ展開したうえで、その展開後のファイルを移動します(zipはそのまま手元に残る設計です)。すでに自分で展開したフォルダのほうを入力に指定する場合は、そのフォルダのコピーに対して実行してください(入力にしたフォルダは、ファイルが移動されて中身が変わります)。どちらの進め方でも、zipは別の場所にもう1つ残しておくのが安全です
  • 🔴 --ignore-albums オプションは、アルバムにしか無い写真を恒久的に削除します。意味が分かるまで付けない
  • 個人が開発・公開しているツール(Apache-2.0・無保証)です。元データを残したまま試すのが大前提です
  • 開発元は「JPEG以外の形式へEXIFを書き込むには ExifTool が必要」(原文 "EXIF writing for non-JPEG formats requires ExifTool")としています。ただし当サイトが試したスクリーンショット(PNG)では、ExifToolを認識させた実行でも書き込みは0ファイルで、ファイルの日時が直るだけで日付の復元は成立しました(後述)。JPEGなど他の形式で書き込みが働くかは未検証です
  • 手順の実行は自己責任でお願いします。作業前に、消えて困るデータのバックアップが別途あることを確認してください

出典:GooglePhotosTakeoutHelper_Neo README(2026年8月27日に当サイトが確認)

用意するのは、zipとツール本体とExifTool

作業用のフォルダを1つ作り、次のものを置きます。

  1. Takeoutでダウンロードしたzip(展開しないまま置きます)
  2. gpth_neo-6.2.1-release-windows-x64.exe(前掲のリリースページから)
  3. exiftool.exeExifTool公式サイトからダウンロード)
  4. exiftool_files フォルダ(3と同じzipに入っているExifToolの本体)
作業フォルダの中身。exiftool_filesフォルダ、exiftool.exe、gpth_neo-6.2.1-release-windows-x64.exe、Takeoutのzipの4項目が並んでいる
当サイトの作業フォルダ。ツール本体・Takeoutのzipに加え、ExifToolは exiftool.exeexiftool_files フォルダごと置いた正しい構成です(2026年8月28日・当サイト運営者が撮影)。

ExifToolはWindows向けにzipで配布されており、中身はランチャーの実行ファイル(exiftool(-k).exe)と、本体の exiftool_files フォルダ、README の3点です。実行ファイルを exiftool.exe にリネームして使うのが一般的な導入方法ですが、zipの中のexeだけをコピーすると認識されません。exiftool_files フォルダごと作業フォルダに入れてください。当サイトは最初にexe(リネーム後57KB)だけを置いて認識されず、フォルダごと入れ直したところ認識されました(両方の実測は後述)。

起動すると、英語の質問が12問ほど続く

exeをダブルクリックすると、黒い画面(コマンドプロンプト)が開いて英語の対話が始まります。数えたところ質問は約12問。当サイトは全部そのままEnterを押す(デフォルトのまま)だけで最後まで通り、成功しました。

GooglePhotosTakeoutHelper v6.2.1の起動画面。データソースの選択肢が英語で2つ表示されている
起動直後の画面。バージョン表示は v6.2.1 で、最初の質問は「Takeoutのzipを選ぶか/展開済みフォルダを使うか」です(2026年8月28日・当サイト運営者が撮影。タイトルバーのユーザー名はマスク処理)。

質問されるのは、元のフォルダをそのまま使うか/重複ファイルを消すか/写真を年月フォルダに分けるか/拡張子の不一致を直すか/EXIFへ書き込むか/アルバムをどう扱うか、といった項目です。当サイトが通ったデフォルトは「zipを自動で展開」「元の入力フォルダで直接作業」「重複は削除」「1つのフォルダにまとめる」「拡張子は標準的な修正」「EXIFへの書き込みは有効(既定はYes)」「アルバムはショートカット方式」「作成日時は同期しない」でした。

ツールの質問画面。7-Zipの検出ログに続き、重複ファイルの扱いやフォルダ分けの質問が英語で表示されている
質問はこの調子で続きます。回答するたびに「You selected: 〜」と選んだ内容が表示されるので、押し間違いはその場で分かります(2026年8月28日・当サイト運営者が撮影。タイトルバーのユーザー名はマスク処理)。

なお、個人開発のexeでは、環境によってWindowsの警告(SmartScreen)が表示されることがあります(当サイトの実行では表示されませんでした)。表示された場合は、ダウンロード元が公式のリリースページかどうかを確認してから判断してください。

フォルダの指定は2回。ここはWindowsの画面が開く

黒い画面だけで完結するわけではありません。①zipを選ぶ ②展開先のフォルダを選ぶ の2回、見慣れたWindowsのダイアログが開きます。ここでマウスで選ぶだけなので、パスを手入力する場面はありませんでした。

ツールから開いたWindowsのファイル選択ダイアログ。Takeoutのzipが1件表示されている
zipの選択はWindowsの標準ダイアログです。画面下には「Ctrlキーで複数選択できる」旨の案内が出ます(2026年8月28日・当サイト運営者が撮影。タイトルバーのユーザー名はマスク処理)。

つまずいた点:展開先は「空のフォルダ」でないと進めない

当サイトが1回止まったのがここです。展開先に中身のあるフォルダを選ぶと拒否されます。画面には「展開先のフォルダは空でなければならない」「関係ないファイルの誤削除を防ぐため、空でないフォルダは使わない」という趣旨の警告が出ます。嫌がらせではなく、データを守るための設計です。

解決は簡単で、ダイアログ左下の「新しいフォルダーの作成」で空のフォルダを1つ作り、それを指定するだけでした。

展開先フォルダを選ぶダイアログと、背後の画面に「展開先フォルダは空でなければならない」という警告が表示されている
展開先を選ぶ場面。背後の黒い画面に「The extraction folder MUST be empty」の警告が出ています。ダイアログの「新しいフォルダーの作成」で空フォルダを用意すれば進めます(2026年8月28日・当サイト運営者が撮影。タイトルバーのユーザー名はマスク処理)。

ExifToolが無くても・あっても、スクリーンショットの復元結果は同じだった

先に結論を書くと、どちらでも結果は同じでした。

当サイトは復元を3回通しています。最初の復元は2026年8月27日で、この結果が後掲の「正しい日付に戻ったタイムライン」の図です(このときExifToolはexeだけを置いた状態で、画面は記録していません)。翌8月28日に、手順の画面を1コマずつ残すため同じzipでもう一度通し(8月28日の1回目)、続けて exiftool_files フォルダごと置いて再実行しました(8月28日の2回目)。この節を含め、手順5に載せている実行画面はすべて8月28日のものです3回とも対象はスクリーンショット(PNG)で、結果は同じ=ファイルの日時が直るだけでした

8月28日の1回目(exeだけを置いた状態)。同じフォルダに exiftool.exe を置いていたにもかかわらず、「Exiftool not found! Continuing without EXIF support...」(ExifToolが見つかりません。EXIF対応なしで続行します)と表示されたまま処理が進みました。原因は、前掲のとおりzipの中のランチャーexeだけをコピーし、本体の exiftool_files フォルダを入れていなかったことです。

処理ログ。Exiftool not found! Continuing without EXIF support... と表示され、その後8ステップの処理が進んでいる
8月28日の1回目の実行。「Exiftool not found!」と表示され、ExifToolは認識されませんでしたが、処理はそのまま8ステップ進みました(2026年8月28日・当サイト運営者が撮影。タイトルバーのユーザー名はマスク処理)。

それでも終了時の統計は、「Wrote EXIF data to 0 files」(EXIFを書き込んだファイル数=0)「DateTime extraction method — json: 4 files」(日付の取得元はすべてJSON)。写真の中身には書き込まれないまま、JSONから読んだ撮影日をファイルの日時へ反映しただけで、この記事の目的(タイムラインが正しい年月に並ぶ)は達成されました。

8月28日の2回目(exiftool_files フォルダごと置いて再実行)。構成だけを直してもう一度通すと、今度は「Exiftool found! Continuing with EXIF support...」(ExifToolを検出しました。EXIF対応ありで続行します)に変わり、認識に成功しました。回答は1回目と同じく全部Enterです。

再実行時の処理ログ。Exiftool found! Continuing with EXIF support... と表示され、Step 1/8から処理が進んでいる
8月28日の2回目の実行。exiftool_files フォルダごと置いたところ「Exiftool found!」に変わりました(2026年8月28日・当サイト運営者が撮影。ログの保存先パスはマスク処理)。

ところが認識に成功しても、復元の結果は1回目と変わりませんでした。完了時の統計は再び「Wrote EXIF data to 0 files」「json: 4 files」で、EXIF書き込みの対象は全カテゴリ0件。つまり当サイトが試したスクリーンショット(PNG)4枚のケースでは、ExifToolがあってもなくても、ファイルの日時を直すだけで復元が完了します(8月28日の2回とも統計が一致=再現性も確認できました)。

なお、EXIFへの書き込みを無効にして通したわけではありません。回答は既定のまま(EXIFへの書き込みは有効)で、完了画面のログにも書き込みの工程「Write EXIF Data completed」が写っています。工程は動いたうえで、対象が0件だったということです。同じログには「Skipping creation time update」(作成日時は更新しない設定)も出ており、触られたのは更新日時のほうだけでした。

言い換えると、この記事の手順を目的どおりに通すだけなら、ExifToolでつまずいても先へ進んで構いません。一方で、開発元が説明している「JPEG以外の形式へのEXIF書き込み」が実際に働くケースは、対象がPNGだけだったため当サイトでは確認できていません。その処理をあてにする場合、この記事の実測は根拠になりません。

処理は一瞬で終わり、最後に統計が出る

処理は8ステップに分かれて進み、当サイトの規模(写真4枚+サイドカーJSON)では所要時間の表示が 0h 00m 00s でした(8月28日の1回目。2回目は 0h 00m 01s で、統計の数字は同じです)。最後に「DONE! FREEEEEDOOOOM!!!」と出て [SUCCESS] で終わります。実行ログはファイルにも自動保存されます。

そして、その少し上に出る「Your Processed Takeout can be found on:」の行が、処理後のファイルが入っているフォルダの場所です(下の図ではパスをマスクしています)。NASへ運ぶのは、この行が示すフォルダの中身です。当サイトの1回目は既定のまま通したため、zipを置いた作業フォルダがそのまま整理後の状態になっていました(2回目は出力先を分けて指定したので、別のフォルダが表示されています)。

処理完了画面。Wrote EXIF data to 0 files、json: 4 files、In total GPTH took 0h 00m 00s、SUCCESS と表示されている
8月28日の1回目の完了画面。EXIF書き込みは0ファイル、日付の取得元は「json: 4 files」で、所要時間の表示は0秒でした(2回目は 0h 00m 01s で、統計の数字は同じです)。マスクしている「Your Processed Takeout can be found on:」の行に、NASへ運ぶフォルダの場所が表示されます(2026年8月28日・当サイト運営者が撮影。出力先のパスはマスク処理)。

枚数が数千〜数万になったときの所要時間は、当サイトでは確認できていません。ただし本番規模で時間が乗るのはツールの処理ではなく、①Takeoutの書き出し待ち(公式は「数分から数日」)②zipのダウンロード ③NASへのコピーの3つです。いずれも回線と容量で決まる待ち時間で、パソコンの前に張り付いている必要はありません。まずは小さなアルバムで1回通し、動きを見てから本番のぶんを流すのが安全です。

結果:処理後のフォルダをNASへ入れ直すと、正しい日付に戻った

処理が終わったフォルダをNASへ入れ直します。当サイトでは、この手順で2020年1月3日のスクリーンショットがタイムラインの正しい位置へ戻りました。2019年12月28日〜2020年1月4日の年末年始の写真群も、正しい日付に並び直っています。

復元処理後のSynology Photosタイムライン。座席表スクリーンショットが本来の2020-01-03の位置に表示されている
Neoの処理後、同じ座席表スクリーンショットが本来の「2020-01-03」の位置に戻りました。前後の年末年始の写真も正しい日付に並んでいます(最初の復元の直後・2026年8月27日・当サイト運営者が撮影。翌28日の再実行2回でも統計は同じでした。ほかのサムネイルはぼかし処理)。

ツールを通してもEXIFが空のままなのは、失敗ではない

処理後にPNGのプロパティを見ても、撮影日時の欄は空のままで、変わったのは更新日時のほうでした。前述のとおり当サイトの8月28日の2回の実行ではEXIFへの書き込みが1ファイルも行われておらず、ファイルの日時をJSONの撮影日時に合わせる処理だけが走っています。Synology Photosは「メタデータ→無ければ最終変更時間」の順で判断するため、これで正しい位置に並びます。

ただしファイルの日時に頼っている状態なので、別の場所へコピーし直すと、また日付が動く可能性があります。開発元の説明では、JPEG以外の形式にEXIFを書き込むにはExifToolが要るとされています。写真そのものに撮影日が書き込まれれば、コピーしても日付は動きません。当サイトの対象はスクリーンショットだけで、ExifToolを認識させた実行でも書き込みは0件だったため、どこまで堅牢になるかは確認できていません。

この手順だけは、人を選びます

ここまで読んで気が重くなったなら、その感覚は正しいです。画面は英語のコマンドプロンプトで、質問が10問以上続きます。日本語のインストーラーやボタン操作を想像していた人には、ここがいちばんの壁というのが、当サイトが実際に触った感想です。

一方で、事前に分かっていれば詰まらない種類の壁でもあります。「質問は全部Enterでよい」「フォルダ選びはWindowsのいつもの画面が開く」「展開先は空のフォルダを新規作成する」——この3つを知った状態で始めれば、実際の作業時間は数分でした。手順2の判定で「撮影日時が入っている」写真しか無かった人は、そもそもこの手順自体が不要です。

それでもこの画面は触りたくない、という場合の逃げ道もあります。撮影日時が入っていない写真をそのままNASへ入れても、写真そのものが消えるわけではありません。当サイトのスクリーンショットも、中身は無事なまま「取り込んだ日」の位置に並んだだけでした(手順4)。撮影日時が入っている写真だけを先に運んでしまえば、大半の思い出は正しい年月に収まります。日付がずれたぶんは後からこの手順を通し直せるので、ツールを避けたまま移行を始めても、取り返しはつきます

移行後の運用:これから撮る写真はアプリで直接NASへ

Takeoutで運ぶのは過去の写真だけにして、これから撮る写真はスマホアプリからNASへ直接バックアップするのが手数の少ない形です。当サイトはSynology PhotosのAndroidアプリを入れ、GoogleフォトとNASの両方へバックアップされる状態で走らせています。この併用なら、Googleフォト側を残したままNASだけで生活できるかを試せますし、家族の端末を1台ずつ移していけます。

アプリ側の設定手順はスマホの写真・動画をNASに自動バックアップする完全ガイドにまとめています。クラウドとNASのどちらを主役にするか迷っている段階なら、先にNASとクラウドの比較を読んでから戻ってきてください。

費用の考え方

Google Oneは使い続けるかぎり毎月かかり、NASは最初にまとまった額がかかって、以降は電気代とHDDの交換費用という形の違いがあります。何年で追い越すかは選ぶ機種と容量で変わるので、いま払っている月額と、狙っているNAS本体+HDDの合計額を並べて割り算してみるのが早いです。写真の枚数から必要な容量を見積もる手順とHDDの価格帯はNAS用HDDのおすすめに、機種ごとの価格帯は家庭用NASのおすすめランキングにまとめています

解約したら写真はどうなる?容量がいっぱいのままだとどうなる?

解約してすぐ写真が消えるわけではない一方、容量を超えたまま2年放置するのは危険です。どちらもGoogle公式に書かれています。

  • 急がなくてよい:Google Oneを解約しても「Google フォト、ドライブ、Gmail に保存されているすべてのデータは 2 年間以上保持されます」。削除の対象になる場合も「3か月以上前にご連絡します」
  • 放置は危険:「割り当て量を超過した状態が2年以上継続している場合」「すべてのコンテンツが削除されることがあります」。超過中は写真のバックアップもGmailの送受信も止まります

出典:Google One ヘルプ「Google One メンバーシップを解約する」Google アカウント ヘルプ「保存容量ポリシー」Google フォト ヘルプ「保存容量について」(いずれも2026年8月27日に当サイトが確認)

移行前に「デバイスの空き容量を増やす」を押さない

これはバックアップ済みの写真をスマホ本体から削除する機能で、公式も「写真を削除する前に、必ずバックアップを取ってください」と注意しています。先に押すと手元の原本が減り、Google側のコピーが頼りになります。節約画質で預けていた場合、その頼り先は縮小後のファイルです。

出典:Google フォト ヘルプ「デバイスの空き容量を増やす」(2026年8月27日に当サイトが確認)

プラン料金は改定されることがあるため、金額はGoogle One の公式プランページでご確認ください。

この検証で確認できていないこと

当サイトの検証は、Synology DS223j・Windows PC・「元の画質」設定のアカウントという条件です。次の点は確認できていません。

  • 動画(MP4・MOV)の日付の扱い。今回のサンプルは写真のみです。なおSynology公式は、動画の日付をアプリ上で手動修正しても「ビデオのメタデータには書き戻されません」としており、写真と同じようには扱えません
  • 節約画質のアカウントで書き出したときに、どの解像度のファイルが返るか
  • UGREEN(UGOS Pro)など他社NASが、タイムラインの日付をどこから読むか(一次情報を確認できていません)
Q1. TakeoutでJSONが出てくるのに、なぜ復元ツールが要るのですか?
A. NAS側がサイドカーJSONを読まないためです。Synology Photosが見るのは写真そのものに入っているメタデータで、隣に置かれたJSONは参照されません。復元ツールは、JSONの撮影日時を写真本体のEXIFやファイルの日時へ書き戻す係です(当サイトが試したスクリーンショットでは、ファイルの日時だけが書き換わりました)。
Q2. ツールを通したのに、プロパティの撮影日時が空のままです。失敗ですか?
A. 失敗ではありません。スクリーンショットのPNGは撮影日時が写真の中に書かれておらず、当サイトの実行ではEXIFへの書き込みも行われませんでした(完了画面の統計は「EXIFを書き込んだファイル数=0」「日付の取得元はすべてJSON」。ExifToolを認識させて再実行しても同じ結果でした)。それでもツールがファイルの日時をJSONの撮影日時に合わせるため、「メタデータ→無ければ最終変更時間」の順で判断するSynology Photosでは正しい年月に並びます。当サイトでも、撮影日時が空のままのPNGが本来の2020年1月3日の位置へ戻りました。
Q3. Takeoutの書き出しはどれくらい待ちますか?
A. Google公式の説明は「数分から数日」で、量によって大きく変わります。当サイトが113.2MB(展開後41ファイル・写真は約20点)のアルバム1件を申請したときは、申請と同じ分に完了メールが届きました。なおアーカイブは7日程度で期限切れになり、ダウンロードは5回までです。

まとめ

この記事の要点

  • EXIF撮影日が残っている写真は、NASに入れるだけで年月順に並ぶ(当サイトはDS223j+Synology Photosで2018年11月の位置に整列することを確認)
  • 展開時に更新日時は全て展開日に変わるが、これは判定材料にならない。見るのはプロパティの「撮影日時」
  • 壊れるのは撮影日時が中に書かれていないファイル(スクリーンショットのPNGなど)。当サイトでは作業日に化けたが、GPTH Neoで元の日付へ戻せた(ExifToolの認識に成功しても失敗しても、EXIF書き込みは0件のまま復元が成立した)
  • 復元ツールはファイルを移動する仕様。zipは展開せずそのままツールに渡し、元のzipは必ず残す。実行画面は英語のコマンドプロンプトで、質問は全部Enterで通り、展開先は空フォルダを新規作成する
  • Synology Photosアプリでスマホをバックアップ中の人は、入れる前に対象期間のタイムラインを確認する(二重表示は取り込みフォルダの削除で戻せる)
  • 解約は最後でよい。ただし容量超過が2年続くと削除の可能性がある

まずはアルバム1件だけTakeoutして、手元のファイルの撮影日時を見るところから始めてください。そこが埋まっていれば、あとは運ぶだけです。

運ぶ先をこれから用意する場合、この記事の検証をすべて通したのは2ベイのDS223jです。写真の取り込みとタイムライン表示に関しては、入門機でもここまでできました。ほかの機種と比べてから決めたいときは、家庭用NASのおすすめランキングに2ベイ〜4ベイの比較をまとめています。