3.NAS活用ガイド
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NASの初期設定完全ガイド【開封〜ファイル共有まで全手順】

yamakashi
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NASを購入したはいいけど、「箱を開けてどうすればいい?」と戸惑っていませんか?NASの初期設定は思ったより簡単ですが、手順を間違えると後から修正が大変です。

結論から言うと、NASの初期設定は「HDD取り付け → LANケーブル接続 → DSMインストール → ユーザー・共有フォルダ作成」の4ステップで完了します。慣れれば1時間もかかりません。

この記事では Synology 2ベイNAS(DS223j / DS224+など)を例に、初心者がつまずきやすいポイントを丁寧に解説します。

この記事でわかること

  • NASに必要なもの(HDDの選び方・本数)
  • HDDの取り付け方(写真イメージ付き解説)
  • DSMインストールと管理画面へのアクセス方法
  • ファイル共有・ユーザー設定の手順
  • 初期設定後にやるべきセキュリティ対応

用意するもの

必要なもの備考
NAS本体Synology DS223j(実売価格:約25,000円)など
3.5インチHDD(1〜2本)NAS向け推奨。Seagate IronWolf 4TB 約9,000円〜
LANケーブル(Cat5e以上)ルーターとNASをつなぐ。1m〜2mで十分
ルーター(Wi-Fiルーター可)NASはWi-Fiではなく有線接続が基本
PC or スマートフォン初期設定に使用。同じWi-Fi(LAN)に接続済みであること

HDDについては NAS専用モデル(Seagate IronWolf・WD Red)を使いましょう。デスクトップ用HDDはNASの24時間稼働に対応していないものが多く、寿命が短くなります。


ステップ1:HDDを取り付ける

Synologyの2ベイNASは前面パネルのトレーにHDDをスライドして入れる構造です。ドライバー不要のモデルも多いです。

  1. NAS本体前面のトレーを引き出す(ボタンを押してスライド)
  2. HDDをトレーにセット(向きに注意:コネクタが奥になるように)
  3. 側面のネジ穴を合わせてネジ止め(DS223jはネジ不要でラッチ固定)
  4. トレーをNASに戻してカチッとロック
  5. 2ベイの場合は2本分繰り返す

HDDは静電気に弱いので、作業前に金属に触れて静電気を逃がしましょう。


ステップ2:ケーブルを接続して電源を入れる

  1. NAS背面のLANポートとルーターをLANケーブルで接続
  2. 付属の電源アダプターをNASに接続してコンセントへ
  3. 前面の電源ボタンを押す
  4. ランプが点滅しながら起動(初回は2〜3分かかることがある)

ステップ3:DSMをインストールする(初回のみ)

SynologyのNASには「DSM(DiskStation Manager)」というOS(管理システム)を手動インストールする必要があります。

方法A:Web ブラウザから(推奨)

  1. PCのブラウザで find.synology.com にアクセス
  2. 同じネットワーク内のNASが自動検出される
  3. 「接続」をクリック → 「今すぐインストール」
  4. DSMが自動的にダウンロード・インストールされる(約10分)
  5. 再起動後にDSM管理画面が開く

方法B:Synology AssistantアプリをPCにインストール

find.synology.comで検出されない場合は、Synology公式サイトから「Synology Assistant」をダウンロードしてインストールすると、ネットワーク内のNASを検索できます。


ステップ4:管理者アカウントと共有フォルダを作成する

管理者アカウントの設定

  1. DSMセットアップウィザードに従い、管理者ユーザー名とパスワードを設定
  2. ユーザー名は「admin」以外を推奨(セキュリティ対策)
  3. パスワードは12文字以上・英数字記号混合で設定

ストレージプールとボリュームの作成

  1. 「ストレージマネージャー」を開く
  2. 「ストレージプール」→「作成」→ RAIDタイプを選択
  3. 2本HDDの場合はSHR(Synology Hybrid RAID)推奨
  4. ボリュームを作成してフォーマット(Btrfs推奨)

共有フォルダの作成

  1. コントロールパネル → 共有フォルダ → 作成
  2. フォルダ名(例:「家族写真」「仕事データ」)を入力
  3. アクセス権限を設定(誰が読み書きできるか)

ステップ5:PCやスマホからNASにアクセスする

Windowsからアクセス

エクスプローラーを開いてアドレスバーに \\NASのIPアドレス(例:\\192.168.1.100)を入力。ユーザー名とパスワードでログインすれば共有フォルダが表示されます。

Macからアクセス

Finderの「移動」→「サーバへ接続」→ smb://NASのIPアドレス を入力してログイン。

スマホからアクセス

Synologyの「DS File」アプリ(iOS/Android、無料)を使えばどこからでもNASのファイルにアクセスできます。


初期設定後にやるべき3つのこと

  1. 2段階認証を有効にする:アカウント設定 → セキュリティ → 2段階認証
  2. DSMを最新バージョンに更新する:コントロールパネル → 更新とリストア
  3. バックアップ設定をする:Hyper Backupアプリで外部HDDまたはクラウドへのバックアップを設定

FAQ(よくある質問)

Q1. HDDは1本でも使えますか?

使えます。ただし1本の場合はRAIDが組めないため、HDD故障時にデータが失われます。重要データは必ず外部バックアップを取りましょう。

Q2. HDDを後から増設できますか?

2ベイNASなら後から2本目を追加できます。SHR構成にしておけば、後から大容量HDDへの交換でストレージを拡張できます。

Q3. find.synology.comでNASが見つからない場合は?

PCとNASが同じルーター(同じネットワーク)に接続されているか確認してください。Wi-FiとLANが別セグメントになっている場合に見つからないことがあります。

Q4. NASのIPアドレスはどうやって調べる?

Synology Assistantアプリ、またはルーターの管理画面の「接続デバイス一覧」から確認できます。DSMのコントロールパネル → ネットワーク → ネットワークインターフェースでも確認可能です。

Q5. 初期設定でSHRとRAID 1はどちらがいいですか?

初心者にはSHR(Synology Hybrid RAID)をおすすめします。異なる容量のHDDを混在させた場合でも容量を最大限使えるなど、柔軟性がRAID 1より高いです。

開封からセットアップまでの一般的な流れ

NASの初期セットアップは、メーカーや機種によって細かな手順は異なりますが、大まかな流れはほぼ共通しています。ここでは初めてNASを導入する方が迷わないよう、開封からファイル共有開始までを段階的に解説します。

①開封・付属品の確認

箱を開けたら、まず付属品が揃っているか確認します。NASには一般的に以下のアイテムが同梱されています。

  • NAS本体
  • ACアダプタ・電源コード
  • LANケーブル(短めのCAT5e/6が多い)
  • HDD固定用ネジ(型番により異なる)
  • クイックインストールガイド(紙)

※購入機種により付属品は異なります。詳細は同梱の取扱説明書または各メーカー公式サイトをご確認ください。

②HDDの取り付け

HDDトレイをNAS本体から引き出し、HDDをトレイに固定します。多くの機種では、3.5インチHDDをネジで留める方式と、ツールレス(クリップで固定)方式があります。HDDの基板側を下に向け、コネクタの向きに注意してトレイに収めましょう。

HDDを装着し終えたら、トレイをNAS本体に戻し、トレイのレバーをカチッとロックします。複数台のHDDを使う場合は、必ず「同じ型番・同じ容量・同じファームウェアバージョン」のHDDを使うとトラブルが起きにくくなります。

③ネットワーク接続と電源投入

付属のLANケーブルでNASとルーターを接続し、ACアダプタを電源コンセントに接続します。電源ボタンを押すと、起動シーケンスが開始され、フロントLEDが点滅から点灯に変わります。初回起動には数分かかるため、LEDが安定するまで待ちましょう。

④初期セットアップ(Web GUI)

同じネットワーク内のPCまたはMacのブラウザを開き、メーカーが指定するアドレスにアクセスします。Synologyならfind.synology.com、QNAPならstart.qnap.com、UGREEN NASならUGREEN専用アプリから検出する形が一般的です。

NASが検出されたら、画面の指示に沿ってOSのインストール、管理者アカウント作成、ボリューム作成、共有フォルダ作成へと進みます。すべての手順は日本語に対応していることが多く、初めての方でも30〜60分程度で完了します。

主要NAS OSの違い:DSM・QTS・UGOS

NASを選ぶときに見落としがちなのが、搭載されているNAS OSの違いです。OSの使いやすさ・機能はメーカーによって大きく異なります。代表的な3つを比較してみましょう。

OS名搭載メーカー特徴
DSM (DiskStation Manager)SynologyWeb GUIが洗練されており初心者向け。Drive、Photos、Hyper Backupなど自社アプリが豊富
QTS / QuTS heroQNAP機能が豊富、上位モデル向けにZFS版(QuTS hero)も用意。マニア向けの設定項目が多い
UGOSUGREEN新興の独自OS。シンプルなUIでDXP2800などに搭載されている

初めての方には、Web GUIの完成度と日本語ヘルプの充実度から、SynologyのDSMが選ばれるケースが多くなっています。当ブログでもSynology製品を中心に取り扱っています。

初期設定で最低限やっておきたい5項目

①管理者パスワードを強固に

NASは家庭内・社内のデータを保管する重要な機器です。管理者アカウントのパスワードは、12文字以上・英大文字・小文字・数字・記号を組み合わせるのが推奨されています。「admin」というユーザー名は無効化または別名に変更しましょう。

②2段階認証を有効化

SynologyのDSM、QNAPのQTSなど主要OSには、2段階認証機能が標準搭載されています。Google AuthenticatorやAuthyなどの認証アプリと連携し、ログイン時にワンタイムコードを要求するようにすれば、外部からの不正アクセスリスクを大幅に低減できます。

③自動アップデートの有効化

NAS OSには、セキュリティパッチや機能改善のアップデートが定期的に提供されます。重要なセキュリティアップデートは自動適用、メジャーバージョンは通知のみという設定にしておくと、利便性とセキュリティのバランスが取れます。

④共有フォルダのアクセス権設定

家族やチームで共有するフォルダと、本人だけが見るフォルダを分け、ユーザーごとに「読み取り/書き込み/拒否」を適切に割り当てます。最初は粗い設定でも構いませんが、運用しながら必要に応じて細かく調整するのがおすすめです。

⑤バックアップ設定

NASはRAIDで耐障害性を確保していても、それは「バックアップ」ではありません。SynologyならHyper Backup、QNAPならHybrid Backup Syncなど、メーカー純正のバックアップツールで外付けHDDやクラウドへの定期バックアップを設定しておきましょう。

ファイル共有を始めるまでの最短ステップ

  1. OSインストール完了 → 管理者でログイン
  2. ストレージプール・ボリュームを作成(RAID構成を選択)
  3. 「ファイル共有サービス」を有効化(SMB必須、AFP/FTP/WebDAVは任意)
  4. ユーザーアカウントを作成(家族・チームメンバー分)
  5. 共有フォルダを作成し、各ユーザーのアクセス権を設定
  6. PC/MacからネットワークドライブまたはFinderで接続テスト

ここまで完了すれば、もうNASは「使える状態」です。あとは写真・動画・書類をアップロードしていくだけ。慣れてきたら、写真管理アプリやリモートアクセス、メディアサーバーなど、追加機能を試していきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. NAS初期設定の所要時間は?

A. HDDの取り付けからOSインストール、共有フォルダ作成までで、平均30〜60分程度です。HDDの容量が大きい場合や、RAID 5/6を組む場合はバックグラウンドのデータ初期化に数時間〜半日かかることがありますが、その間もNASの基本機能は使えます。

Q. 設定途中で迷ったらどうすれば?

A. SynologyのDSM、QNAPのQTSなどは画面内に詳細なヘルプが用意されています。各メーカーの公式サイトには日本語マニュアル・チュートリアル動画も豊富にあるため、迷ったら公式情報を参照するのが確実です。

Q. RAID構成は後から変更できる?

A. メーカー・機種により異なりますが、SynologyのSHRなど一部のRAID構成では、後から構成変更や容量拡張が可能です。一般的なRAID 0/1/5を一度組むと、データを保ったままの構成変更は難しい場合が多いため、初期設定時に将来を見越した選択をおすすめします。

Q. 設定ミスで動かなくなりました。リセットできる?

A. 多くのNASには「ソフトリセット(設定のみ初期化)」と「ハードリセット(HDDも初期化)」の2段階のリセット機能があります。間違えるとデータを失うため、必ずメーカー公式マニュアルの手順を確認してから実施しましょう。

Q. 古いNASからデータを移行できる?

A. 同メーカーであれば、HDDをそのまま新しいNASに移してOSをインストール直すことでデータを継承できる場合があります。Synology公式によると、対応モデル間ではHDD移行による「マイグレーション」が可能と明記されています。異なるメーカー間では、ネットワーク経由でファイルコピーするのが基本です。

まとめ:初期設定を丁寧にやれば、その後10年が変わる

NASは「最初の設定」が運用品質を大きく左右します。パスワード強度、2段階認証、バックアップ、共有フォルダの権限設計——この4つを最初にしっかり整えておけば、その後の運用が格段に楽になります。判断に迷う場合は無理せず公式マニュアルや関連記事をチェックし、確実な設定で長く使えるNAS環境を整えましょう。

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yamakashi(クラウドじゃない人)
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絶対保存領域の継承者
自宅やオフィスでのNAS活用をもっと身近に、わかりやすく伝えることを目指して「ありがとNAS」を運営しています。IT企業でサーバー・ストレージの導入や運用を経験し、現在は趣味と実務を活かして記事を執筆。初心者でも安心してNASを使いこなせるよう、最新機種レビューからトラブル解決まで実際に検証した情報を発信しています。
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