NASの初期設定完全ガイド【開封〜ファイル共有まで全手順】
NASを購入したはいいけど、「箱を開けてどうすればいい?」と戸惑っていませんか?NASの初期設定は思ったより簡単ですが、手順を間違えると後から修正が大変です。
結論から言うと、NASの初期設定は「HDD取り付け → LANケーブル接続 → DSMインストール → ユーザー・共有フォルダ作成」の4ステップで完了します。慣れれば1時間もかかりません。
この記事では Synology 2ベイNAS(DS223j / DS224+など)を例に、初心者がつまずきやすいポイントを丁寧に解説します。
この記事でわかること
- NASに必要なもの(HDDの選び方・本数)
- HDDの取り付け方(写真イメージ付き解説)
- DSMインストールと管理画面へのアクセス方法
- ファイル共有・ユーザー設定の手順
- 初期設定後にやるべきセキュリティ対応
用意するもの
| 必要なもの | 備考 |
|---|---|
| NAS本体 | Synology DS223j(実売価格:約25,000円)など |
| 3.5インチHDD(1〜2本) | NAS向け推奨。Seagate IronWolf 4TB 約9,000円〜 |
| LANケーブル(Cat5e以上) | ルーターとNASをつなぐ。1m〜2mで十分 |
| ルーター(Wi-Fiルーター可) | NASはWi-Fiではなく有線接続が基本 |
| PC or スマートフォン | 初期設定に使用。同じWi-Fi(LAN)に接続済みであること |
HDDについては NAS専用モデル(Seagate IronWolf・WD Red)を使いましょう。デスクトップ用HDDはNASの24時間稼働に対応していないものが多く、寿命が短くなります。
ステップ1:HDDを取り付ける
Synologyの2ベイNASは前面パネルのトレーにHDDをスライドして入れる構造です。ドライバー不要のモデルも多いです。
- NAS本体前面のトレーを引き出す(ボタンを押してスライド)
- HDDをトレーにセット(向きに注意:コネクタが奥になるように)
- 側面のネジ穴を合わせてネジ止め(DS223jはネジ不要でラッチ固定)
- トレーをNASに戻してカチッとロック
- 2ベイの場合は2本分繰り返す
HDDは静電気に弱いので、作業前に金属に触れて静電気を逃がしましょう。
ステップ2:ケーブルを接続して電源を入れる
- NAS背面のLANポートとルーターをLANケーブルで接続
- 付属の電源アダプターをNASに接続してコンセントへ
- 前面の電源ボタンを押す
- ランプが点滅しながら起動(初回は2〜3分かかることがある)
ステップ3:DSMをインストールする(初回のみ)
SynologyのNASには「DSM(DiskStation Manager)」というOS(管理システム)を手動インストールする必要があります。
方法A:Web ブラウザから(推奨)
- PCのブラウザで
find.synology.comにアクセス - 同じネットワーク内のNASが自動検出される
- 「接続」をクリック → 「今すぐインストール」
- DSMが自動的にダウンロード・インストールされる(約10分)
- 再起動後にDSM管理画面が開く
方法B:Synology AssistantアプリをPCにインストール
find.synology.comで検出されない場合は、Synology公式サイトから「Synology Assistant」をダウンロードしてインストールすると、ネットワーク内のNASを検索できます。
ステップ4:管理者アカウントと共有フォルダを作成する
管理者アカウントの設定
- DSMセットアップウィザードに従い、管理者ユーザー名とパスワードを設定
- ユーザー名は「admin」以外を推奨(セキュリティ対策)
- パスワードは12文字以上・英数字記号混合で設定
ストレージプールとボリュームの作成
- 「ストレージマネージャー」を開く
- 「ストレージプール」→「作成」→ RAIDタイプを選択
- 2本HDDの場合はSHR(Synology Hybrid RAID)推奨
- ボリュームを作成してフォーマット(Btrfs推奨)
共有フォルダの作成
- コントロールパネル → 共有フォルダ → 作成
- フォルダ名(例:「家族写真」「仕事データ」)を入力
- アクセス権限を設定(誰が読み書きできるか)
ステップ5:PCやスマホからNASにアクセスする
Windowsからアクセス
エクスプローラーを開いてアドレスバーに \\NASのIPアドレス(例:\\192.168.1.100)を入力。ユーザー名とパスワードでログインすれば共有フォルダが表示されます。
Macからアクセス
Finderの「移動」→「サーバへ接続」→ smb://NASのIPアドレス を入力してログイン。
スマホからアクセス
Synologyの「DS File」アプリ(iOS/Android、無料)を使えばどこからでもNASのファイルにアクセスできます。
初期設定後にやるべき3つのこと
- 2段階認証を有効にする:アカウント設定 → セキュリティ → 2段階認証
- DSMを最新バージョンに更新する:コントロールパネル → 更新とリストア
- バックアップ設定をする:Hyper Backupアプリで外部HDDまたはクラウドへのバックアップを設定
FAQ(よくある質問)
Q1. HDDは1本でも使えますか?
使えます。ただし1本の場合はRAIDが組めないため、HDD故障時にデータが失われます。重要データは必ず外部バックアップを取りましょう。
Q2. HDDを後から増設できますか?
2ベイNASなら後から2本目を追加できます。SHR構成にしておけば、後から大容量HDDへの交換でストレージを拡張できます。
Q3. find.synology.comでNASが見つからない場合は?
PCとNASが同じルーター(同じネットワーク)に接続されているか確認してください。Wi-FiとLANが別セグメントになっている場合に見つからないことがあります。
Q4. NASのIPアドレスはどうやって調べる?
Synology Assistantアプリ、またはルーターの管理画面の「接続デバイス一覧」から確認できます。DSMのコントロールパネル → ネットワーク → ネットワークインターフェースでも確認可能です。
Q5. 初期設定でSHRとRAID 1はどちらがいいですか?
初心者にはSHR(Synology Hybrid RAID)をおすすめします。異なる容量のHDDを混在させた場合でも容量を最大限使えるなど、柔軟性がRAID 1より高いです。
