更新日:2026年7月13日|カテゴリ:HDD・SSD・ストレージ選び
本記事のおすすめ・比較は、広告報酬の多寡ではなく、公表スペック・技術的根拠にもとづいて選定・評価しています。価格は変動が激しいため、購入前に各リンク先で最新価格を確認してください。
「写真や動画でPCの容量が足りない。外付けHDD(DAS)を買いたいけど、どれを選べばいいの?」
DAS(外付けHDD/SSD)は種類も容量も価格帯もバラバラで、いざ選ぼうとすると迷いがちです。この記事では、用途別のおすすめタイプと失敗しない選び方を、費用・共有・容量の観点からやさしく整理します。
結論:用途で「タイプ」を決めれば、DAS選びは9割決まる
- 大容量を安く保管したい → 据え置き型の外付けHDD(4TBで約1.5〜2万円・容量単価が最安クラス)
- 持ち運んで高速に使いたい → ポータブルSSD(衝撃に強く静か・ただし2026年は高騰で割高)
- RAIDで冗長化しつつ高速に使いたい(動画編集など) → 多ベイDASケース+NAS用HDD
- 家族や複数端末で共有・自動バックアップしたい → DASではなくNASが向く
DAS(外付けHDD/SSD)選びでよく聞かれる点を、先に一問一答でまとめます。
| DAS選びのよくある疑問 | ひとことの答え |
|---|---|
| いちばん安く大容量にするには? | 据え置き型の外付けHDD。4TBで約1.5〜2万円とGB単価が最安クラス |
| HDDとSSDどっちを選ぶ? | 大容量の「保管」はHDD/持ち運び・高速の「作業用」はSSD |
| 複数端末で共有できる? | DAS単体では不可=つないだ1台のPC専用。共有したいならNAS |
| 容量はどれくらい必要? | 写真中心なら2〜4TB、動画も貯めるなら6〜8TB以上が目安 |
| NAS用HDDを外付けで使える? | 多ベイDASケースなら使える。CMR方式のNAS用HDDが安全 |
各項目は本文で詳しく解説します。まず「自分がどのタイプを選ぶべきか」から見ていきましょう。
DASとは?PCに直接つなぐ「ローカルストレージ」
DAS(Direct Attached Storage=直接接続ストレージ) は、USBやThunderboltでパソコンに直接つなぐ外部ストレージのことです。普段使う外付けHDD/外付けSSDも、広い意味ではすべてDAS。手元の機器に直結して使う「ローカルストレージ」の最も身近な代表格がこのDASです。
特徴は「つないだ1台のPCからだけ使える」こと。ネットワーク機能を持たないぶん構造がシンプルで、価格が安く・転送が速く・設定もほぼ不要(つなぐだけ)です。逆に、複数端末での共有や外出先アクセスはできません。この「NASとの根本的な違い」を深く知りたい人は、DASとNASの違いを徹底比較で速度・共有・費用まで詳しく解説しています。本記事は、その中でも「どのDAS製品を選ぶか」に絞った選び方・おすすめです。
DAS(外付けストレージ)の選び方・5つのポイント
DASを選ぶときにチェックすべきポイントは、次の5つです。
DAS選び・5つのチェックポイント
- タイプ:据え置き外付けHDD/ポータブルSSD/多ベイDASケースのどれか(用途で決まる)
- 容量:写真中心なら2〜4TB、動画も貯めるなら6〜8TB以上。「今の2倍」を目安にすると買い直しが減る
- 中身(HDD or SSD):安く大容量ならHDD、高速・静音・耐衝撃ならSSD
- 接続規格:USB 3.0(5Gbps)以上が基本。SSDの速さを活かすならUSB 3.2 Gen2(10Gbps)
- 信頼性:長時間・多ベイ運用ならCMR方式のNAS用HDDを選ぶと安心
とくに重要なのは①タイプと②容量です。この2つさえ決まれば、候補はぐっと絞られます。以下、タイプ別におすすめと選び方を見ていきましょう。
【タイプ別】DASのおすすめと選び方
DASは用途に応じて主に3タイプに分かれます。まず全体像を表で確認します。
| タイプ | 特徴 | 価格目安 | 向く用途 |
|---|---|---|---|
| 据え置き型 外付けHDD | AC電源・3.5インチ・大容量 | 1.5万〜3万円 | 自宅PCの大容量保管 |
| ポータブルHDD/SSD | バスパワー駆動・手のひらサイズ | 数千円〜数万円 | 持ち運び・容量補助 |
| 多ベイDASケース | HDDを複数搭載・RAID対応機も | 2万〜6万円+HDD | 動画編集・大容量作業 |
① 据え置き型 外付けHDD:大容量を安く保管する本命
写真・動画を「とにかく安く、大容量でためたい」なら、据え置き型の外付けHDDが第一候補です。AC電源で動く3.5インチHDDを内蔵し、GBあたりの単価がストレージの中でもっとも安い部類なのが最大の強み。テレビ録画やnasne™に対応したモデルもあり、家電量販店でも定番の存在です。
容量の目安は、写真中心なら4TB、動画も貯めるなら6〜8TB。価格は2026年に値上がり傾向で、4TBで約1.5〜2万円、8TBで約2〜3万円が実売の目安です(購入直前に最新価格を確認してください)。まずは定番の4TBクラスから見てみましょう。
上のバッファロー製4TBは、Seagateドライブ内蔵・USB3.2 Gen1対応の定番モデル。テレビ録画・PS4/5・PCの容量補助まで幅広く使えます。もっと大容量が欲しい人は、記事末で紹介する6TBモデルや、8TBクラスも検討してください。大容量ほどGB単価は下がるので、「少し多め」を選ぶのが結果的にお得です。
② ポータブルSSD:高速・静音・持ち運びの作業用
ノートPCと一緒に持ち運びたい、動画編集の作業用に高速なストレージが欲しい——そんな人にはポータブルSSDが向きます。HDDと違って駆動部がないため、静音・耐衝撃・軽量で、読み書きも高速です。
ただし注意点があります。2026年はメモリ価格の高騰でSSDが大幅に値上がりしており、ポータブルSSDは2TBで約3〜6万円と、同容量のHDDの数倍の価格になっています。そのため、大容量の「保管」はHDD、持ち運ぶ「作業用」はSSDという使い分けが現実的です。速度を活かすなら、USB 3.2 Gen2(10Gbps)対応モデルを選びましょう。
上のSanDisk製は読出最大1050MB/sの高速モデルで、防滴防塵(IP55)・5年保証と持ち運びに強い設計。「速さと堅牢性」を重視するなら有力な選択肢です。容量単価を抑えたい人は1TBモデルもあります。ただし前述のとおりSSDは価格変動が大きいので、購入直前に必ず最新価格をチェックしてください。
③ 多ベイDASケース:RAID冗長化+高速の動画編集向け
「高速に使いたいが、HDD1台の故障も怖い」という動画クリエイターには、多ベイDASケースという選択肢があります。HDDを2台以上搭載し、RAID 1などで冗長化しながら、USB/Thunderboltの高速接続で使えるのが強み。ネットワークを介さないぶんNASより高速で、大容量の映像素材を扱う作業に向きます。
ただし、あくまでDASなので共有・外出先アクセス・自動バックアップはできません。「高速+冗長性は欲しいが、共有は不要」という人向けの、やや上級者向けの選択肢です。中に入れるHDDは、24時間稼働や多ベイ運用を想定したNAS用HDD(CMR方式)を選ぶのが安全です。なお、RAIDは冗長化であってバックアップの代替ではありません。重要データは別媒体へのバックアップも必ず併用してください。
DASの費用の目安【容量・タイプ別の総額比較】
「結局いくらかかるの?」がいちばん気になるところ。同じ4TBを保存する場合の総額を、タイプ別に並べます(2026年7月時点の実売目安)。
| 構成 | 内訳 | 総額の目安 | 冗長(RAID) | 持ち運び |
|---|---|---|---|---|
| 据え置き外付けHDD 4TB | AC電源の3.5インチHDD | 約1.5〜2万円 | なし | ✕ |
| ポータブルSSD 2TB×2本で4TB | 高速・静音・耐衝撃 | 約6〜12万円 | なし | ◎ |
| 多ベイDASケース+HDD(RAID1) | ケース約2万+NAS用HDD 4TB×2(約5.8万) | 約7.8万円 | ◎ | ✕ |
NAS用HDDも2026年は値上がり傾向で、WD Red Plus 4TBは約2.9万円/本が相場(価格コム調べ・2026年7月時点)。
ざっくり言うと——「1台のPCで大容量を安く」なら据え置き外付けHDDが約1.5〜2万円ともっとも手頃。持ち運びや高速作業を重視するならポータブルSSDですが、2026年は高騰しているため容量単価は割高です。HDD故障に備えてRAIDで二重化するなら多ベイDASケースで約7万円が目安になります。
💡 迷ったら「据え置き外付けHDD」から
写真・動画を「ためる」のが主目的なら、まずは据え置き型の外付けHDD(4TB〜)が失敗しにくい選択です。持ち運びや動画編集の作業用が必要になったら、ポータブルSSDを買い足す——という順番がコスパよく無駄がありません。
DASは複数端末で"共有"できる?
DAS選びで見落としがちなのが共有の可否です。結論から言うと——
DAS単体では複数端末での共有はできません
DAS(外付けHDD/SSD)はUSBでつないだその1台のPCからしか使えないのが基本です。スマホや別のPCから直接アクセスする、外出先から見る、といった使い方はDAS単体では成立しません。
厳密には、DASをつないだPC側のフォルダ共有設定を使えば同じLAN内の別端末から覗くことは可能です。ただし親機のPCの電源を切ると共有も止まるうえ、速度・安定性も専用機に劣ります。「家族で常に共有したい」「外からも見たい」なら、最初から共有前提のNASが確実です。共有の要否は、DASとNASの分かれ道になる重要ポイントなので、迷う人はDASとNASの違いも合わせて確認してください。
DAS用のHDD/SSDはどう選ぶ?
多ベイDASケースを使う場合、中に入れるドライブ選びも重要です。24時間の連続稼働や多ベイ運用をするなら「NAS用HDD」を選ぶのが安全です。NAS用HDD(WD Red Plus・Seagate IronWolfなど)は、振動対策・長時間稼働・CMR方式を前提に作られており、多ベイDASケースでもそのまま使えます。
一方、デスクトップ向けの安価なHDDには、多ベイ運用に不向きなSMR方式のものが混じるため注意が必要です。容量や機種ごとの比較はNASのHDDとSSDはどっち?比較記事、おすすめモデルはNAS用HDDのおすすめで詳しく解説しています。
DASとNAS、結局どっちがいい?
ここまで読んで「やっぱり共有や自動バックアップも欲しいかも」と思った人もいるはず。DASとNASは、得意分野がはっきり分かれています。
- DASが向く人:1台のPCで高速・安価に容量を足したい/持ち運びたい/設定は最小限がいい
- NASが向く人:家族や複数端末で共有したい/写真を自動バックアップしたい/外出先からアクセスしたい/RAIDで冗長化したい
どちらが自分に合うかを速度・費用・共有の観点でじっくり比較したい人は、DASとNASの違いを徹底比較【2026年版】をどうぞ。「DAS+NASの併用」(NASをメイン保管、DASをそのバックアップ先にする)が、コストと安全性のバランスが最も良い定番構成です。
よくある質問(FAQ)
まとめ:タイプと容量を決めれば失敗しない
DAS(外付けHDD/SSD)選びの最終結論
- 大容量を安く保管 → 据え置き外付けHDD(4TBで約1.5〜2万円・GB単価が最安クラス)
- 持ち運び・高速作業 → ポータブルSSD(静音・耐衝撃だが2026年は高騰で割高)
- RAID冗長化+高速 → 多ベイDASケース+NAS用HDD(CMR方式)
- 共有・自動バックアップが必要 → DASではなくNASが向く
- 容量は「今の使用量の約2倍」を目安に。多ベイ運用ならCMRのNAS用HDDが安全
DASは「1台のPCで安く・速く容量を足す」のが得意なストレージです。共有や自動バックアップまで欲しくなったら、NASとは?初心者向けガイドやDASとNASの違いを読んで、次のステップを検討してみてください。中に入れるHDD選びはNAS用HDDのおすすめが参考になります。
なお、大容量モデルを探している人向けに、テレビ録画にも対応した6TBの据え置き外付けHDDも紹介しておきます。
参考・出典
- バッファロー:外付けHDD 製品情報
- Western Digital:WD Red Plus(NAS用HDD)