更新日:2026年7月13日|カテゴリ:選び方・おすすめランキング

本記事のおすすめ・比較は、広告報酬の多寡ではなく、公表スペック・技術的根拠にもとづいて選定・評価しています。価格は変動が激しいため、購入前に各リンク先で最新価格を確認してください。

「写真も動画もどんどん増える。思い切って4ベイNASにしたいけど、どれを選べばいいの?
2ベイでは物足りなくなってきた人が次に検討するのが4ベイNAS。HDDを4台積めるぶん、大容量・高い耐障害性・拡張性が手に入ります。この記事では、2ベイとの違いから用途別のおすすめモデル、必要なHDD本数と総額まで、4ベイNAS選びをまるごと解説します。

結論:用途で選ぶ4ベイNAS

  • コスパ重視で4ベイを始めたいUGREEN DH4300 Plus(約5.4万円・8GBメモリの高コスパ)
  • Plexで4K動画を配信したいQNAP TS-464(Intel製・ハードトランスコード対応)
  • 家庭用4ベイの定番・長く使いたいSynology DS425+(DSMの完成度と長期サポート)
  • SOHO・自宅サーバーとして高性能にSynology DS925+(Ryzen・ECCメモリ)

4ベイNAS選びでよく聞かれる点を、先に一問一答でまとめます。

4ベイ選びのよくある疑問 ひとことの答え
2ベイと4ベイ、どっちがいい? 写真・書類中心なら2ベイで十分/動画・RAW多め・RAID 5を使うなら4ベイ
4ベイの最大のメリットは? RAID 5/SHRで「容量効率」と「1台故障耐性」を両立できること
HDDは最初から4台必要? 多くの機種は1〜2台から開始し、後で増設可能(RAIDは同時構成が安全)
予算はどれくらい? 本体約5万〜13万円+HDD 4台。合計17万〜34万円が目安
Plex(動画配信)向けは? ハードトランスコード対応のIntel製(QNAP TS-464等)が有利

各項目は本文で詳しく解説します。まず「2ベイと4ベイ、どちらを選ぶべきか」から見ていきましょう。

4ベイNASとは?2ベイとの違い

4ベイNASとは、HDD(またはSSD)を最大4台搭載できるNASのこと。2台までの2ベイNASに対し、容量・耐障害性・拡張性で一段上を狙えるのが特徴です。まず両者の違いを表で確認します。

比較項目 2ベイNAS 4ベイNAS
HDD搭載数 最大2台 最大4台
使えるRAID RAID 1(ミラーリング)中心 RAID 5/6・SHRも選べる
容量効率(耐障害あり) 実効50%(1台ぶんが冗長) 実効75%(RAID 5なら1台ぶんだけ冗長)
拡張性 低い(買い替えになりがち) 高い(HDDを足して増設可)
本体価格 約3万〜6万円 約5万〜13万円
向く用途 写真・書類・家庭の共有 動画・RAW・大容量・自宅サーバー

いちばんの違いは、RAID 5やSHRが使えること。詳しくは次で解説しますが、これにより「容量のムダを抑えつつ、HDD1台の故障に耐える」という、2ベイでは難しいバランスが取れます。

2ベイと4ベイ、どっちを選ぶ?

迷ったときの判断はシンプルです。

2ベイと4ベイの選び分け

  • 2ベイでOK:保存するのは写真・書類・年数本の動画が中心/容量は合計4〜8TBで足りる/予算を抑えたい
  • 4ベイがおすすめ:動画コレクションやRAW写真が多い/将来10TB以上に増やしたい/RAID 5で容量効率よく冗長化したい/Plexなどの自宅サーバーを本格運用したい

「まだ2ベイでいいかも」という人は、初心者向け2ベイNASのおすすめも合わせてどうぞ。逆に、データが確実に増え続ける・動画をたくさん貯める見通しがあるなら、最初から4ベイを選んだほうが後から買い替える無駄を避けられます

4ベイの最大メリット:RAID 5/SHRで容量効率と耐障害性を両立

4ベイNASを選ぶ最大の理由が、RAID 5(またはSynologyのSHR)を使えることです。RAID 5は、4台のうち1台ぶんを「パリティ(誤り訂正用)」に使い、残りを容量として使う仕組み。これにより、HDD1台が壊れてもデータが失われず、しかも容量のムダは1台ぶんだけで済みます。

構成 RAID 実効容量 故障耐性
4TB×2(2ベイ・RAID 1) RAID 1 4TB(実効50%) 1台まで
4TB×4(4ベイ・RAID 5) RAID 5 12TB(実効75%) 1台まで
4TB×4(4ベイ・RAID 6) RAID 6 8TB(実効50%) 2台まで

同じ「1台故障耐性」でも、4ベイのRAID 5なら容量効率が75%と、2ベイのRAID 1(50%)より大幅にお得。これが4ベイの決定的な強みです。RAIDの仕組みをもっと知りたい人はRAIDとは?初心者向け解説RAIDレベル比較を、そもそもRAIDが必要か迷う人はRAIDは必要?を参考にしてください。

RAIDはバックアップではありません
RAID 5/6はHDD故障に強い仕組みですが、誤削除・ウイルス・NAS本体の故障には無力です。重要データは必ず別媒体へのバックアップ(3-2-1ルール)を併用してください。

4ベイNASの選び方・4つのポイント

4ベイNAS選び・チェックポイント

  1. CPU(用途で決まる):Plexで4K動画を配信するなら、ハードトランスコード対応のIntel製CPUが有利。写真整理や共有中心ならARM製でも十分
  2. メモリ:Docker・仮想マシン・写真AI整理を使うなら8GB以上(増設可否も確認)
  3. ネットワーク:2.5GbE以上が今の標準。大容量転送が多いなら10GbE対応機も
  4. OSの完成度:初心者にはSynology(DSM)が最も扱いやすい。UGREEN・QNAPは価格・拡張性で対抗

とくに重要なのはCPUです。「Plexで4K動画を観るか」で選ぶべき機種が変わります。次に、用途別のおすすめモデルを具体的に見ていきましょう。

【2026年】4ベイNASのおすすめモデル

主要な家庭用4ベイNASを、実売価格の安い順に一覧化しました(2026年7月時点の目安・本体のみ)。

モデル CPU メモリ ネットワーク 実売目安 向く用途
ASUSTOR Drivestor 4 Pro Gen2 Realtek ARM 2GB 2.5GbE 約5.2〜6.2万円 低価格帯で4ベイ入門
UGREEN DH4300 Plus Rockchip ARM(8コア) 8GB(増設不可) 2.5GbE 約5.4万円 コスパ重視
Synology DS425+ Intel Celeron 2GB(最大6GB) 2.5GbE+1GbE 約7.5〜8.5万円 家庭用4ベイの定番
QNAP TS-464 Intel N5095 4GB(最大16GB) 2.5GbE×2 約8.5〜10万円 Plex 4K配信
UGREEN DXP4800 Plus Intel Pentium Gold 8505 8GB DDR5(最大64GB) 10GbE+2.5GbE 約9万円 高性能・拡張性
Synology DS925+ AMD Ryzen V1500B 4GB ECC(最大32GB) 2.5GbE×2 約12.5〜13.5万円 SOHO・高性能

コスパ重視なら:UGREEN DH4300 Plus

「4ベイを、できるだけ安く始めたい」なら、UGREEN DH4300 Plusが有力です。約5.4万円という価格ながら8GBメモリ(LPDDR4X・増設不可)・2.5GbE・最大128TB対応と、価格を大きく超えるスペック。写真のAI整理やスマホ自動バックアップにも対応し、初期設定もアプリ主導でわかりやすいと評判です。ARM製CPUのためPlexの重い4Kトランスコードは苦手ですが、大容量保管とバックアップが主目的なら十分な1台です。

Plex 4K配信なら:QNAP TS-464

自宅でPlexサーバーを立てて4K動画を配信したいなら、Intel製CPUを積んだQNAP TS-464が有力です。ハードウェアトランスコードに対応し、複数端末への同時配信も余裕があります。メモリは最大16GBまで増設でき、Docker/仮想化にも対応。Plex運用の詳細はNASでメディアサーバー(Plex/Jellyfin)も参考にしてください。

家庭用の定番・長く使うなら:Synology DS425+

とにかく失敗したくない・長く安心して使いたい人には、SynologyのDS425+が定番です。OS(DSM)の完成度が高く、SHRで異なる容量のHDDを混在させて後から容量アップも可能。写真管理(Synology Photos)や自動バックアップ(Active Backup for Business)が無料で使え、初心者でも迷いにくいのが強みです。より高性能を求めるなら、Ryzen・ECCメモリ搭載の上位機DS925+(約12.5〜13.5万円)も選択肢になります。なお、より高性能なUGREENが欲しい人には10GbE対応のDXP4800 Plus(約9万円)もあります。

4ベイに必要なHDDは?本数と総額

4ベイNASは本体だけでは動きません。別途、NAS用HDDが必要です。RAID 5で運用するなら最低3台、フル構成なら4台を用意します。HDDは24時間稼働に耐えるCMR方式のNAS用HDD(WD Red Plus・Seagate IronWolfなど)を選ぶのが鉄則です。

構成(RAID 5・4台) 実効容量 HDD総額の目安 本体込み総額
4TB×4 約12TB 約11.6〜13.2万円 約17万〜26万円
6TB×4 約18TB 約13.2〜15.2万円 約18万〜28万円
8TB×4 約24TB 約19〜21万円 約24万〜34万円

NAS用HDDは2026年に値上がり傾向で、WD Red Plus 4TBは約2.9〜3.3万円/本が相場(NAS用HDDのおすすめの比較表参照・2026年7月時点)。

「まず全ベイ埋めなくても」という人は、1〜2台から始めて後で増設する運用も可能です(ただしRAIDの再構成に時間がかかるため、可能なら最初から必要本数を揃えるのが安全)。おすすめのHDDモデルはNAS用HDDのおすすめで詳しく解説しています。

4ベイNASの電気代・置き場所は?

4ベイはHDDが増えるぶん、消費電力も2ベイより上がります。目安は月¥400〜¥700程度(HDD4台・常時稼働時)。HDDのスリープ(ハイバネーション)機能を有効にすれば、夜間の消費を抑えられます。詳しくはNASの電気代静音・省エネ設定を参考に。置き場所は、放熱のため周囲に数cmの余裕をもたせ、直射日光と密閉を避けるのが基本です。

よくある質問(FAQ)

Q. 家庭用に4ベイはオーバースペックですか?
A. 写真・書類が中心なら2ベイで十分です。ただし動画コレクションやRAW写真が多い、将来10TB以上に増やしたい、RAID 5で容量効率よく冗長化したいなら、4ベイのほうがむしろコスパよく使えます。用途次第です。
Q. 4ベイは最初からHDDを4台そろえる必要がありますか?
A. 多くの機種は1〜2台から始めて後で増設できます。ただしRAIDの再構成には時間がかかり、リスクもゼロではないため、可能なら最初から必要な本数を揃えるのが安全です。
Q. Plexで4K動画を配信したいのですが、どの4ベイがいいですか?
A. ハードウェアトランスコードに対応したIntel製CPUの機種(QNAP TS-464など)が有利です。ARM製CPUのモデルは大容量保管には向きますが、重い4Kトランスコードは苦手な傾向があります。
Q. RAID 5にすれば、バックアップは不要ですか?
A. いいえ。RAID 5はHDD1台の故障には強いですが、誤削除・ウイルス・NAS本体の故障には対応できません。RAIDはバックアップの代替ではないため、重要データは別媒体へのバックアップ(3-2-1ルール)を必ず併用してください。
Q. 4ベイNASの寿命はどれくらいですか?
A. 本体は5年以上使えることが多く、HDDは3〜5年を目安に交換します。4ベイならHDDを1台ずつ交換しながら長期運用しやすいのも利点です。

まとめ:用途とHDD本数を決めれば4ベイ選びは失敗しない

4ベイNAS選びの最終結論

  • コスパ重視 → UGREEN DH4300 Plus(約5.4万円・8GBメモリ)
  • Plex 4K配信 → QNAP TS-464(Intel製・ハードトランスコード対応)
  • 家庭用の定番 → Synology DS425+(DSMの完成度・SHR)
  • SOHO・高性能 → Synology DS925+(Ryzen・ECCメモリ)
  • 4ベイの真価はRAID 5/SHRで容量効率75%+1台故障耐性。HDDはCMRのNAS用を4台が基本
  • RAIDはバックアップではない。重要データは別媒体へ(3-2-1ルール)

まだ2ベイと迷っているなら2ベイNASのおすすめを、他の容量・機種も含めて比べたいならNASおすすめ10選をどうぞ。HDD選びはNAS用HDDのおすすめが参考になります。