更新日:2026年8月31日|カテゴリ:選び方・おすすめランキング
本記事のおすすめ・ランキング・比較は、広告報酬の多寡ではなく、公表スペック・技術的根拠にもとづいて選定・評価しています。
「初めてのNASは絶対失敗したくない。でも種類が多すぎる…」
そんな初心者の悩みに答えるため、本記事では 執筆時点(2026年8月)に実売されている2ベイNASを5機種比較 し、ランキング形式で紹介します。家庭用で最初に選ぶなら2ベイ——HDDが1本壊れてもデータが残る最小構成だからです。5機種すべてを実売価格・型番・HDD込みの総額つきで並べました。
結論:2ベイNASで迷ったらこの3択(2026年版)
- 🥇 Synology DS225+(約¥62,000〜¥72,000)— 完成度の高い鉄板機
- 🥈 UGREEN NASync DXP2800(約¥50,930〜¥59,880)— HDD自由・コスパ良
- 🥉 Synology DS223j(約¥34,000〜¥39,000)— とにかく安く始めたい
HDD(4TB×2)込みの総額は 約¥97,960〜¥142,400 が家庭用の標準ライン(執筆時点)。
なぜ初心者には2ベイNASがおすすめなのか(1ベイ・4ベイとの違い)
2ベイNASとは、HDDを2本まで入れられるNASのことです(ベイ=HDDを差し込むスロット)。おすすめする結論は、HDDの故障にRAID 1(ミラーリング)で備えられる最小構成だから。1ベイNASは安い反面、HDD1本が壊れた時点でNAS内のデータは取り出せなくなります。4ベイ以上は高価で消費電力も大きめ。家庭用には2ベイがベストバランスで、HDDが1本壊れても、家族写真を入れたまま壊れた1本だけを交換できます。
| 項目 | 1ベイ | 2ベイ(推奨) | 4ベイ |
|---|---|---|---|
| 初期費用(HDD込) | 約¥59,544〜 (DS124+4TB×1) | 約¥97,960〜 (DS223j+4TB×2) | 約¥180,000〜 (DH4300 Plus+4TB×4) |
| HDD1本が故障したとき | ×NAS内は全消失 | ◎残った1本で継続 | ◎残った本数で継続 |
| 消費電力(アクセス時・公称値) | 約11W | 約11〜17W | 約28〜41W |
| サイズ | 缶コーヒー2本程度 | A5ノート+α | A4書籍2冊分 |
| 家庭用適性 | △単なるバックアップ用 | ◎鉄板 | ○写真家・SOHO向け |
消費電力は各メーカー公式仕様のカタログ値(アクセス時)。1ベイはSynology DS124(10.69W)、2ベイはQNAP TS-233(10.81W)〜Synology DS225+(16.98W)、4ベイはSynology DS423+(28.30W)〜QNAP TS-464(40.54W)の公表値です。2ベイと1ベイの消費電力差は機種によって1〜6W程度で、月あたりの電気代の試算はNASの電気代はいくら?にまとめています。
4ベイと迷っている場合は、容量効率とHDD 4本ぶんのコストを4ベイNASのおすすめと選び方で確認してから決めてください。
先に大事なこと:RAID 1は「バックアップ」ではありません
上の表の「◎」は、HDDが1本壊れたときにデータが残るという意味です。次の4つには効きません。
- 誤ってファイルを削除した(2本とも同時に消えます)
- ランサムウェア・ウイルスに暗号化された
- NAS本体の故障・落雷・水没・盗難
- 引っ越し中の事故や、うっかり全消し
つまり 「2ベイNASを買った=家族写真のバックアップ完了」ではありません。NASを用意したうえで、外付けHDDかクラウドにもう1コピー持って、はじめて写真が守られます。そもそも家庭にRAIDが要るのかはNASにRAIDは必要か?、コピーの持ち方は3-2-1バックアップルールで解説しています。
初心者におすすめの2ベイNASランキング(2026年版)
このランキングの決め方(評価軸と配点)
「初めての1台」という前提で、次の5軸・100点で評価しています。広告リンクの有無や報酬の多寡は評価軸に入れていません(本記事に商品リンクがあるのは5機種のうち2機種+NAS用HDDだけですが、順位はこの5軸で決めています)。
| 評価軸 | 配点 | 見ているもの |
|---|---|---|
| ①初期設定のやさしさ | 30点 | 日本語UIの有無・セットアップウィザード・スマホだけで完結できるか |
| ②データを守る仕組み | 25点 | スナップショット(Btrfs)・バックアップアプリ・RAIDの組みやすさ |
| ③5年後も使えるか | 20点 | CPU/メモリ増設の余地・OSの更新が今も続いているか |
| ④HDD込みの総額 | 15点 | 本体+NAS用HDD 4TB×2(同梱機は同梱容量)の実勢総額 |
| ⑤家庭用途の守備範囲 | 10点 | 写真の自動仕分け・Time Machine・メディア再生 |
比較表の「OS完成度」の★は、このうち①「初期設定のやさしさ」と⑤「家庭用途の守備範囲(標準アプリで何ができるか)」を合わせて5段階にした当サイトの主観評価で、ベンチマークの測定値ではありません。同じDSMでもDS223j(J型番)が★4なのは、①初期設定のやさしさはDS225+と同等(同じDSM・同じウィザード)である一方、⑤の守備範囲で差がつくためです。具体的には、Synology公式のアドオンパッケージ一覧にVirtual Machine Managerが無い、Surveillance Stationが最大12チャンネル(DS225+は25チャンネル)——という公式スペックで確認できる差です。メモリ1GB・増設不可(DS225+は2GB・最大6GBまで増設可)は★の内訳ではなく、③「5年後も使えるか」で減点している項目です(★は①と⑤だけで付けています)。Btrfsとスナップショット(Snapshot Replication)はDS223jでも使えます(DSM 7.2以降で対応。当サイトの実機でも運用中で、DSM画面つきの記録はext4とBtrfsの違いにあります)。速度や拡張性を最優先する方、テレビ録画(DTCP-IP)が必須の方は順位が変わります。
また、本ランキングの5機種のうち、当サイトが実機を保有しているのは Synology DS223j と UGREEN NASync DXP2800 の2台です。DS225+・QNAP TS-233・BUFFALO LS720D は保有しておらず、各社の公表スペック・公式ドキュメントと実勢価格にもとづく比較であることを先にお断りしておきます。
1位Synology DS225+(実売 約¥62,000〜¥72,000)
初心者の鉄板。完成度の高いオールラウンダー
- CPU:Intel Celeron J4125(4コア)。ただしPlex・Jellyfin・EmbyでのハードウェアトランスコードはDSMの標準状態では効きません(2025年世代のSynologyはドライバ対応が外されたため。詳しくはPlex・Jellyfin・Embyの比較)
- メモリ:2GB(最大6GBまで増設可)
- 対応ファイルシステム:Btrfs(スナップショット可)
- 2.5GbE LAN×1+1GbE LAN×1(合計2ポート)
- OS:DSM(DiskStation Manager)— 公式アーカイブにはDS225+向けのDSM 7.4.1用ファイルが並んでおり、更新が続いています(2026年7月確認)
選ぶ理由:SynologyのDSMは「NAS界のWindows」と言われるほど直感的。家族写真の自動仕分け(Synology Photos)、スマホ写真自動アップ、Time Machineバックアップ、Plexでの動画ストリーミング(変換を伴わないダイレクトプレイに限る)──家庭で必要な機能がひととおり標準装備です。5〜7年使う前提なら、「機能が足りずに買い替える」事態になりにくいぶん、追加の出費が発生しにくい選び方になります。
HDDは市販品でOK(縛りは2025年10月のDSM 7.3でほぼ撤回)
2025年モデルのDS225+は、DSM 7.3以降なら互換性リスト未掲載のWD Red Plus / IronWolfでもストレージプールを作れます(Synology公式KBで確認)。ただし次の3点は購入前に知っておいてください。
- ストレージマネージャでの表示は「未検証」になります。公式KBには「このドライブを使用するとシステムの安定性に影響を与えたり、データ損失が発生したりする可能性があり、Synology テクニカルサポートからの支援も限定的となる場合があります」と記載があります(プールの作成・運用自体は公式にサポート対象で、表示が出ることと作れないことは別のレイヤーです)
- 自分の機体のDSMが7.3以降かは実機で確認します(コントロールパネル→更新と復元)。DS225+は2025年6月発売で、DSM 7.3公開(2025年10月8日)より前にセットアップした個体は7.2系のまま止まっていることがあります。現行版は7.4.1です
- DS225+はM.2スロット非搭載のため、今も残るM.2の制限(キャッシュ用SSDは互換性リスト掲載品が必要)とは無関係です
なお3位のDS223jのような2024年以前のモデルは、このポリシーの対象外=最初から縛られていません。線引きの全体像はSynologyの純正HDD縛りは結局どうなったかに公式KBの引用つきでまとめています。
出典:Synology ナレッジセンター「2025年以降のドライブ互換性ポリシーに関するFAQ(DSM 7.3以降)」/ドライブが「互換性なし」「未検証」と表示される場合の対処
長く使う前提で「最初の1台を外したくない」なら、5機種の中ではこれが基準になります。DS225+の最新価格・在庫を確認:
2位UGREEN NASync DXP2800(実売 約¥50,930〜¥59,880)
HDD自由+Intel N100の高性能
- CPU:Intel N100(4コア4スレッド・TDP 6W)
- メモリ:8GB DDR5(スロット×1・最大16GBだが「増設」ではなく交換)
- システム領域:eMMC 32GB(OS領域がHDDを占有しません)
- 2.5GbE LAN×1、HDMI×1(4K出力)
- USB:前面 USB-C 10Gb/s×1・USB-A 10Gb/s×1/背面 USB-A 5Gb/s×1・USB 2.0×2
- OS:UGOS Pro — 2025〜2026年で完成度が上がってきた新興OS
- メーカー純正HDDの縛りなし:WD Red Plus / IronWolf / Toshiba N300 などNAS用CMR HDDから選べます
スペックはUGREEN公式 DXP2800 製品ページ(2026年8月31日確認)。同ページには「2026年9月3日より定価65,880円へ価格改定」と告知されています(同日確認)。本記事の価格は改定前の実売レンジなので、購入前に販売店の最新価格を必ずご確認ください。UGREEN公式の互換性リストはHDD・SSDが対象で、掲載外のドライブを「非対応」とする記載はありません(同ページに、互換性テストがすべての製品を網羅するものではない旨の注記あり・2026年8月31日確認)。メモリスロットは1本なので、16GB化は増設ではなく既存モジュールの交換になります(底面を開ける作業は保証条件にも関わるため、詳しくはDXP2800の実機レビューを参照してください)。
選ぶ理由:本体価格は、実売の下限どうし・上限どうしで比べるとSynology DS225+より¥11,070〜¥12,120安いのに、CPU性能・メモリ容量は上位という優れたコスパ。N100はQuick Sync Videoに対応するので、Plexの4K配信(H.264・H.265のトランスコード)は処理できる想定で、Docker・仮想マシンも動かせます。OSの完成度はSynologyにまだ一歩譲るものの、日本語UIは実用水準まで来ており、新しもの好きには有力な選択肢です。
当サイトの検証範囲(DXP2800)
当サイトはDXP2800を購入し、Claude Code専用サンドボックスとして24時間連続稼働させています。ただしPlex・仮想マシンを常用しての検証はしていません。上のトランスコードの記述は、Intel N100の公表仕様(Quick Sync Video対応)から見た想定です。
ネットワークも、運営者宅は2026年8月29日にマルチギガポートへつなぎ替えるまで1GbE接続でした。つなぎ替え後はUGOS Proの表示で2.5Gbpsリンクを確認していますが、2.5GbEでの実転送速度は未計測です。実機写真・UGOS Proの管理画面つきの記録はUGREEN NASync DXP2800レビューにあります。
3位Synology DS223j(実売 約¥34,000〜¥39,000)
とにかく安くNAS入門したい人の定番
- CPU:Realtek RTD1619B(ARM 4コア)
- メモリ:1GB(増設不可)
- 1GbE LAN×1、USB 3.2 Gen1×2
- OS:DSM(J型番なので一部機能に制限あり)— DS223j向けもDSM 7.4.1用の更新ファイルが公式アーカイブにあります(2026年7月確認)
選ぶ理由:本体3万円台+HDD 4TB×2(約¥65,000〜¥70,400)で 総額¥101,000前後 から始められます。写真・文書バックアップが主用途なら必要十分。ただしメモリ1GB・増設不可、Plexハードウェアトランスコード不可、Surveillance Stationの最大カメラ数が12台まで(DS225+は25台)といった制限はあります。一方でBtrfsとスナップショットは非対応ではありません——DSM 7.2以降でDS223jも公式対応しており、当サイトの実機でもBtrfsボリューム+Snapshot Replicationを運用しています(ext4とBtrfsの違いにDSM画面つきで記録)。なお「無料カメラライセンス2台」はDS223j固有の制限ではありません——DS225+のデータシートも同じ2ライセンスです(追加は有償ライセンス。既定数は機種により異なります)。ここはJ型番の弱点ではありません。「将来も写真・文書しか入れない」と決まっているならアリです。
運営者が家族の写真3万枚を預けて1年以上使った使用感は、Synology DS223jの実機レビューにまとめています。DS223jの最新価格・在庫を確認:
4位:QNAP TS-233(実売 約¥27,800〜¥33,000)
機能は豊富。設定を自分で詰めたい人向け
- CPU:ARM Cortex-A55(4コア)/メモリ:2GB(増設不可)
- 1GbE LAN×1、USB 3.2 Gen1×1+USB 2.0×2
- HDMI出力は非搭載。テレビに直挿しして使うHybridDesk Stationは利用できません(HDMI出力を持つQNAP機の機能)
- OS:QTS — 設定項目が多く、できることも多い
QNAPはハード性能と拡張機能で定評があり、TS-233も本体価格だけでNAS本体としては十分な機能が使えます。一方でQTSは設定項目が多く、初めての1台としては、当サイトはSynology DSMのほうが迷いにくいと考えています。この評価は当サイトがTS-233の実機を保有しておらず、公表スペックと公式ドキュメントにもとづくものです(両社の違いはSynologyとQNAPの比較で整理しています)。
HDMI非搭載はQNAP正規代理店フォースメディアのTS-233 製品仕様で確認(インターフェースはGbE×1・USB 3.2 Gen1×1・USB 2.0×2)。HybridDesk StationはQNAP公式が「HDMI出力を備えたNASが必要」としている機能です(2026年7月確認)。
5位:BUFFALO LinkStation LS720D(8TB=4TB×2モデル・実売 約¥98,600〜¥113,000)
国内メーカー安心枠。HDD込みで届く(機能は限定的)
- HDD 4TB×2を同梱した完成品(RAID 1で実効4TB・HDDを選ぶ必要なし)
- 2.5GbE LAN×1、RAID 1/RAID 0/通常モード
- 独自OS — WebAccess、DLNAメディアサーバー、Time Machine対応、DTCP-IPダビング(テレビ録画の引っ越し)
- アプリを追加インストールする仕組みはなく、上の標準機能の範囲で使う製品です
2026年8月の見直し:値上げで「総額が安い」という優位も消えました
以前の本記事は「HDD込みなので1〜3位+HDDの構成より総額が安く収まる」と書いていましたが、バッファローが2026年に希望小売価格を3回引き上げ、実売も追随した結果、この説明はもう成り立ちません。2026年8月31日時点で、Amazon専売型番 LS720D0802/N は販売元Amazon.co.jpが98,600円。同じ実効4TBのDS223j+WD Red Plus 4TB×2(101,000円)との差は2,400円=実質同額、QNAP TS-233+同じHDD 2本(95,000円)と比べるとLS720Dのほうが3,600円高い(8月上旬の差 約1,800円から拡大)。「HDD込みの総額」で見ても、本機はもう5機種で最安ではありません。ただし同梱HDDの型番・グレード(NAS用CMRかどうか)は公表されていません(2026年8月3日確認)=比べているのは「総額」であって「同じ部材の値段」ではありません。
順位は5位のまま据え置きます。上の配点表のうち④「HDD込みの総額(15点)」で他機種に並ばれたうえ、②「データを守る仕組み(25点)」でスナップショットを持たず、③「5年後も使えるか(20点)」でメモリ・アプリの拡張余地がないため、合計45点ぶんの2軸で1〜4位に届かないからです。5位に残る理由から「安さ」が抜け、「テレビ録画(DTCP-IP)+HDDを選ばずに済む手軽さ」のために拡張性を捨てる取引という位置づけに変わりました。加えて買える店が限られる点(下の注記)も、初めての1台としては不利に働きます。
「日本語マニュアルと国内メーカーの窓口で安心したい」「HDDの型番を自分で調べたくない」「レコーダーの録画番組をNASへ移したい」人には今も有力です。その代わり拡張はできないので、将来Plexや写真のAI仕分けをやりたくなったら買い替えになります。録画を扱わないなら、ほぼ同額で買える3位のDS223j+HDDのほうが機能面では明確に有利です。
逆に録画の受け皿だけが目的なら、同じバッファローの LS220D0802G(8TB=4TB×2・実効4TB)が45,100円前後で、LS720D 8TBモデルより53,500円安く済みます(当サイトが2026年8月21日に購入し、nasneからのムーブとPC TV Plusでの再生まで実機で確認/torne mobile・テレビでの再生は未確認・LANは1GbEでDTCP-IPの3ストリーム同時利用は公式に明記なし)。総合力で並べる本ランキングには入れていませんが、用途が録画に絞られるなら比較対象です(→録画をNASに残す2026年の選択肢)。
型番・同梱容量・インターフェースはBUFFALO公式 LS720D0802 製品ページで確認(2026年8月3日)。Amazon専売モデルは型番末尾に「/N」が付き(バッファロー公式が「LinkStation Amazon専売」と案内している型番です)、LS720D0802/N 製品ページで同じ家庭向けLinkStation(DTCP-IP対応)であることを確認しています。前世代のLS220D(無印)は全4モデルが販売終了しているため、ランキングには現行のLS720Dを掲載しています(後継のLS220DGシリーズは現行で、8TBはLS220D0802G 製品ページ・2026年8月22日確認)。価格改定の経緯はバッファロー「価格改定のお知らせ」(2026年7月23日発表・8月3日実施)と改定価格表PDFをご覧ください。在庫にも注意が必要です——2026年8月31日時点で当サイトが価格・在庫を確認できたのはAmazon.co.jp本体(98,600円)で、ヨドバシ・ツクモ・価格.comの掲載は8月3日の確認以降戻ったかどうか確認できていません。店ごとの価格差が大きいため(上表のレンジを参照)、購入前に在庫と価格を必ず確認してください。バッファロー公式の製品ページに販売終了の表示はありません。
(DS223jの価格と購入先は、上の「3位 Synology DS223j」の章にあります)
2ベイNAS 5モデルの一覧比較表
| モデル | CPU | メモリ | LAN | OS完成度 | 市販のNAS用HDD | 本体実売 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Synology DS225+ | Celeron J4125 | 2GB(増設可) | 2.5GbE+1GbE | ★★★★★ | ◎使える (DSM 7.3以降・表示は「未検証」) | ¥62,000〜¥72,000 |
| UGREEN DXP2800 | Intel N100 | 8GB | 2.5GbE | ★★★★☆ | ◎使える (純正縛りなし) | ¥50,930〜¥59,880 |
| Synology DS223j | Realtek ARM | 1GB | 1GbE | ★★★★☆ | ◎使える (2024年以前=ポリシー対象外) | ¥34,000〜¥39,000 |
| QNAP TS-233 | ARM Cortex | 2GB | 1GbE | ★★★☆☆ | ◎使える | ¥27,800〜¥33,000 |
| BUFFALO LS720D(8TB) | ヘキサコア | 非公開 | 2.5GbE | ★★☆☆☆ | —(4TB×2を同梱・HDDは選べません) | ¥98,600 (¥98,600〜¥113,000) |
※本体価格は5機種とも当サイトの価格データベースと連動(価格.com・実店舗ECの在庫あり価格を確認)。価格の確認日は最も古いもので2026年8月5日です。HDDは別売り(LS720Dのみ4TB×2同梱のため、この行だけHDD込みの価格で、実効容量は4TB)。レンジの幅はショップ間の価格差です(LS720Dの在庫状況は5位の解説を参照)。
予算別・2ベイNASのおすすめ構成
| 予算(HDD込) | おすすめ構成 | こんな人に |
|---|---|---|
| ¥97,960〜¥118,960 | DS223j + IronWolf 4TB×2 | 写真・文書バックアップが主目的 |
| ¥115,930〜¥130,280 | UGREEN DXP2800 + WD Red Plus 4TB×2 | HDD自由・Plex 4K配信もやりたい |
| ¥127,000〜¥142,400 | DS225+ + WD Red Plus 4TB×2(鉄板) | 家族でフル活用したい初心者 |
| ¥143,960〜¥165,960 | DS225+ + WD Red Plus 6TB×2 | 動画も多く、5年以上使いたい |
上の3行(4TB×2の構成)はレンジが重なります。読み方は「最安どうし」で
4TB×2の3構成の幅はショップ間の価格差です(4行目の6TB×2だけは下限143,960円で重なりません)。各構成の下限(最安の組み合わせ)で並べると、DS223j構成 ¥97,960 → DXP2800構成 ¥115,930 → DS225+構成 ¥127,000 の順で、この3構成のなかではDS223j構成がいちばん安いという結論は変わりません(DXP2800構成との差は17,970円)。4位のQNAP TS-233はさらに本体が安いぶん総額も下がりますが、初めての1台としての総合評価で4位としています。
上限どうしが重なるのは、2026年8月のHDD高騰で、HDD 2本ぶんの店舗差(IronWolf 4TBは1本31,980〜39,980円=2本で最大16,000円の開き)が、本体1台の店舗差(DS223jで5,000円・DXP2800で8,950円)より大きくなったためです。つまり総額を決めるのは、いまや本体選びよりHDDをどこで買うか。DS223j構成でも高い店でHDDを2本買えば、DXP2800構成の最安を超えます。HDDの型番と買い方はNAS用HDDのおすすめ、相場の推移はHDD値上がりはいつまで続くのかにまとめています。
価格は執筆時点の実勢(当サイトの価格データベースと連動)。2026年はHDDの値上がりが総額を押し上げています(WD Red Plus 6TBは秋葉原最安で1月から7月に+72.7%。出典:AKIBA PC Hotline! 月刊価格レポート)。
2ベイNASを買う前に確認したい5つの注意点
失敗しないための5箇条
- ① NASだけで安心しない:2ベイ+RAID 1が守るのはHDD1本の故障だけ。誤削除・ランサムウェア・本体故障に備えて、外付けHDDかクラウドにもう1コピー(3-2-1ルール)。
- ② デスクトップ用HDDを使わない:必ずNAS用CMR HDD(WD Red Plus / IronWolf)。
- ③ 容量2TBで妥協しない:写真・動画を入れると1〜2年で足りなくなることが多い。最初から4TB×2。
- ④ 1万円台の超激安NASは慎重に:日本語のサポート窓口やマニュアルが用意されていない製品もあります。購入前にサポート体制とファームウェアの更新履歴を必ず確認を。
- ⑤ 中古のNAS本体はリスクが高い:HDDの使用時間が不明で、OSのサポートが切れている可能性もあります。
2ベイNASのよくある質問(FAQ)
Q1. NASの「2ベイ」とは?1ベイとの違いは?
A. ベイ=HDDを差し込むスロットの数です。2ベイはHDDを2本入れられるNASで、2本を同じ内容にするRAID 1(ミラーリング)が組める最小構成になります。1ベイはHDD1本のみで、その1本が壊れた時点でNAS内のデータは取り出せません。2ベイなら1本が壊れても残り1本で稼働を続けられ、故障したHDDを交換すれば元の状態に戻せます。実効容量は2本の合計ではなく1本分(4TB×2本なら4TB)になる点だけ、購入前に押さえておいてください。
Q2. NAS本体だけ買えばOK?HDDも別に必要?
A. BUFFALO LinkStation以外は本体のみ販売です。Synology・UGREEN・QNAPはHDDを別途購入する必要があります。NAS用CMR HDD(WD Red Plus 4TB=WD40EFZZで約¥32,500〜¥35,200)を 最低2本用意してください。
Q3. RAID 1にすると容量が半分になるのはなぜ?
A. RAID 1(ミラーリング)は同じデータを2本のHDDに同時書き込みするため、見かけの容量は1本分になります。たとえば4TB×2本でも実効容量は4TB。これはデータ保護のための必要コストで、HDD1本が故障してもデータが残る安心感と引き換えになります。ただしRAID 1が守るのはHDDの故障だけで、誤削除やランサムウェア、本体ごとの故障には効きません(NASにRAIDは必要か?)。外付けHDDかクラウドへのもう1コピーは別に用意してください。
Q4. 初期設定はどのくらい時間がかかる?
A. SynologyとUGREENはセットアップウィザードに従えば30分〜1時間で完了します。スマホアプリ(Synology DS finder、UGREEN NAS App)を使えば、PCを使わずスマホだけで完結することも可能。開封から共有フォルダ作成までの全手順はNASの初期設定完全ガイド(DS223jを例に解説)、使ってみた感触はSynology DS223jレビュー・UGREEN DXP2800レビューを参照してください。
Q5. 古い1ベイNAS(バッファロー LS210D等)からの買い替えはどうすれば?
A. 古いNASをLAN接続したまま、新しいNAS(DS225+等)から「外部サーバーからのバックアップ」機能でデータをコピーする方法が安全です。1〜2TB程度なら数時間〜半日で移行が終わります。
⚠️ 初期化(フォーマット)は取り消せません。古いNASを初期化する前に、①新しいNASでファイルが開けること ②写真・動画の枚数が移行前と一致すること を必ず確認してください。可能なら、初期化は外付けHDD等にもう1コピー取ってからにすると事故が起きません(3-2-1バックアップルール)。データの取り扱いはご自身の責任で行ってください。廃棄・売却する場合は、初期化に加えて機種のマニュアルにある消去手順(ディスク完全消去など)も確認してください。移行の詳しい手順はNASの買い替え・データ移行にまとめています。
Q6. Synologyの「J」「無印」「+」「Play」はどう違う?
A. J=エントリー(ARM CPU、メモリ1GBで増設不可。Btrfsは非対応ではなく、DSM 7.2以降で公式対応しています)/+(Plus)=ミドル(Intel/AMD CPU、メモリ増設可、対応アドオンパッケージが多い)/Play=マルチメディア向け(廃止傾向)。家庭用も含めて長く使うなら「+」モデルが基本です。J型番は予算がどうしても3万円台に収めたい場合の選択肢。
まとめ:2ベイNASは迷ったらDS225+、安く始めたいならDS223j
2026年版・初心者の最適解
- 本気で長く使うなら 🥇 Synology DS225+ + WD Red Plus 4TB×2(総額約¥127,000〜¥142,400)
- HDD自由&動画派なら 🥈 UGREEN NASync DXP2800 + WD Red Plus 4TB×2(総額約¥115,930〜¥130,280)
- とにかく安く始めたいなら 🥉 Synology DS223j + IronWolf 4TB×2(総額約¥97,960〜¥118,960)。最安どうしで比べるとDXP2800構成より17,970円安く始められます
- QNAP TS-233は設定を自分で詰めたい人向け、BUFFALO LS720Dはテレビ録画(DTCP-IP)とHDD込みの手軽さが要る人の枠(8TBモデルはHDD込み総額98,600円。2026年の値上げでDS223j+HDDとの差は2,400円=ほぼ同額になり、総額の優位は消えました。スナップショット・アプリ追加も使えず買える店も限られます)。初めての1台としては上の3機種を優先しました
- どれを選んでも RAID 1はバックアップではありません。外付けHDDかクラウドへのもう1コピーまでが「守れた」状態です
NASは「最初の1台選び」で5〜7年の体験が決まります。本体予算は¥62,000〜¥72,000を目安に、そのうえで総額を左右するのはHDD 4TB×2をどこで買うかです。本体が決まったら、同時に入れるNAS用CMR HDDまで決めてしまうのが、あとで買い足す手間もなく失敗しにくい進め方です。
あわせて読みたい
参考ソース
- Synology 公式:DS225+ 製品ページ / DS223j 製品ページ
- UGREEN 公式:DXP2800
- QNAP 公式:TS-233
- 価格.com:NAS人気ランキング