更新日:2026年8月4日|カテゴリ:運用・トラブル・節電
ある日NASの管理画面を開いたら、「DSM 7.4.1-90080 をダウンロードできます」という緑の文字が出ていた。──今この記事にたどり着いた方の多くは、そんな状況だと思います。
押していいのか、様子を見るべきか。NASは家族の写真や仕事のファイルが入っている場所なので、迷って当然です。この記事では、家庭でファイル置き場・写真バックアップとして使っている人の目線で、DSM 7.4/7.4.1に今上げるべきかを整理します。
結論:家庭用のエントリー機なら、急いで上げる必要はありません
- DSM 7.4の目玉機能は、家庭用のエントリー機ではほぼ恩恵がありません(AI検索(AI Search)=公式は「GPU対応システム向け」と説明/重複排除=Synology製ドライブが必要/ChatPlus・Meet=法人向け/DSM Agent=ベータで本番非推奨)。増えるのは実質「セキュリティ修正」だけ
- 上げるなら7.4ではなく7.4.1。6月の7.4初期版にはUSB接続のUPSやUSBデバイスが使えなくなる不具合があり、7月の7.4.1で修正されました
- 7.2系に留まる選択も、現時点では成立します。7.2系にも2026年6月にセキュリティ更新(Update 9)が配信されています。ただし7.4.1と同じ修正がすべて入っている保証は、当サイトでは確認できていません
- ただしDSMはダウングレードできません。上げると決めたら、その前にバックアップを取ってください
実機確認:うちのDS223jは7.2.2のまま、7.4.1の通知が来ている
まず、当サイトの運営環境の状況をそのまま出します。

読み取れる事実は3つです。
- 現在のDSMバージョンは DSM 7.2.2-72806 Update 9
- 状態は「DSM 7.4.1-90080 をダウンロードできます」
- つまり、日本の家庭用エントリー機にも7.4.1はすでに降りてきている
ネット上には「特定の期日までに全ユーザーへ自動で適用される」という説も流れていますが、当サイトではSynology公式ページでその記載を確認できていません。確実に言えるのは、上のスクリーンショットのとおり「2026年8月3日時点でDS223jには7.4.1が提示されていた」という事実だけです。
そしてこの記事を書いている時点で、当サイトはまだ更新を実行していません。上げるかどうかを決めるために調べた内容が、そのままこの記事です。
7.3を飛ばしているのはなぜ?(当サイトの見立て・未確認)
当サイトのDS223jは7.3を経由せず7.2.2のまま、Update 9まで当たり続けています。DSMの自動更新には「重要な更新(セキュリティ・重大なバグの修正)のみ自動でインストールする」という選択肢があります。その設定だとメジャー/マイナー版の更新は自動では当たらないのではないかと見ています。
ただしこれは当サイトの推測で、更新設定画面での確認はこれからです。確認できしだい、この記事に実機画面を追記します。
DSM 7.4の新機能は、家庭のエントリー機ではほぼ増えない
ここが本題です。DSM 7.4は「AIによる管理」「コラボレーション強化」「ストレージ効率」を掲げた大型アップデートです。ただし目玉機能のほとんどに前提条件があり、家庭用のエントリー機は条件から外れます。
| DSM 7.4の目玉機能 | 前提条件 | 家庭のエントリー機では |
|---|---|---|
| DSM Agent(AIアドバイザー) | DSM 7.4以上。現在はベータ版 | 試せるが本番非推奨。正式版は2026年Q3予定 |
| Synology ChatPlus / Meet | オープンベータ。正式版は2026年Q4予定 | チャット・ビデオ会議=法人向けで用途が薄い |
| AI Search(Synology Drive) | 公式は「GPU対応システム向け」と説明。正式版は2026年Q4予定 | GPU非搭載のエントリー機は対象外の可能性が高い(対応機種一覧は当サイトでは確認できていません) |
| 事後重複排除+圧縮 | Synology製ドライブが必要・Btrfsボリューム限定 | 市販HDD運用では事実上使えない |
| セキュリティ脆弱性の修正 | なし | これが唯一の実利 |
提供時期(Q3/Q4)は、Synology公式ニュースの英語版とSynology Japanの公式プレスリリースに記載があります(日本語版ニュースには提供時期の記載がありません)。DSM 7.4 公式ニュース(英語)/同(日本語)/Synology Japan プレスリリース(いずれも2026年8月4日閲覧)
AI検索は公式が「GPU対応システム向け」と説明している
自然言語でファイルを探せるAI Searchは、写真が大量に入った家庭のNASほど効きそうな機能です。しかし公式の説明は「GPU対応システム向け」であり、GPUを積まない家庭用エントリー機が対象に含まれる見込みは薄いと当サイトは見ています。しかも現時点ではSynology Drive 4.1 ベータへの統合段階で、正式提供は2026年第4四半期の予定です。
機種ごとの対応可否について、当サイトはSynology公式の対応モデル一覧を確認できていません。お使いの機種が対象かは公式の要件をご確認ください。
重複排除は「Synology製ドライブが必要」
DSM 7.4の「事後重複排除+圧縮」は、書き込みが終わったあとにボリュームを調べて、重複しているデータをまとめ、あわせて圧縮する機能です。リアルタイムではなく後処理でまとめるので「事後」と付きます。容量がどれだけ減るかは構成次第で、当サイトでは実測していません。
家庭でも嬉しい機能に思えますが、公式ニュースの脚注に明記されている前提が重いです。
公式脚注:「事後重複排除および圧縮にはSynology製ハードドライブが必要です」
つまり、ストレージプールをSynology製のHDD/SSDで構成している必要があります。WD Red PlusやIronWolfなど市販のNAS用HDDを入れている家庭のNASでは、この機能は使えません。加えてBtrfsボリューム限定で、対応機種も上位モデル中心です。
「7.4に上げれば容量が節約できる」という期待でアップデートを検討している方は、ここで一度立ち止まってください。市販HDD運用なら、上げても容量は増えません。ファイルシステムの違いそのものはext4とBtrfsの違いで解説しています。
DSM Agent・ChatPlus・Meetは「ベータ」
DSM Agentは、NASの機種・DSMのバージョン・動いているサービスをもとに、設定やトラブル対処を自然言語で案内する組み込みの管理支援機能です(公式の位置づけは「AIアドバイザー」)。どこまで踏み込んだ助言が返るのかは、当サイトはベータ版を実運用のNASに入れていないため未検証です。以下は公式リリースノートから読み取れる制約だけを整理しました。
ここは記事によって書き方が割れているポイントなので、はっきり分けます。
| 機能 | 今すぐ使えるか | 正式版(予定) |
|---|---|---|
| DSM Agent 1.0 | ベータ版なら使える(DSM 7.4以上が必須) | 2026年 第3四半期 |
| ChatPlus | オープンベータ公開済み | 2026年 第4四半期 |
| Meet | オープンベータ公開済み | 2026年 第4四半期 |
| AI Search | Synology Drive 4.1 ベータに統合 | 2026年 第4四半期 |
DSM Agentのベータ版リリースノートには、「本番環境での使用は非推奨」「インストール後は以前の正式版に戻せない」と明記されています。家族の写真が入っている実運用中のNASに入れるものではありません。また中国・香港・マカオでは提供されない旨も記載されています。
出典:DSM Agent 1.0 Beta リリースノート(2026年8月4日閲覧)
つまり「7.4に上げればAI機能がフルに使える」わけではありません。今上げて手に入るのはベータ版です。正式版の予定はDSM Agentが2026年第3四半期(=この記事を書いている7〜9月)、AI検索・ChatPlus・Meetが第4四半期。AI機能が目的なら、正式版が出てから上げても遅くありません。
家庭ユーザーが上げる唯一の実利=セキュリティ修正
新機能がほぼ増えないなら、上げる意味はどこにあるのか。答えはセキュリティ脆弱性の修正です。ここは機種を選びません。
ここで言う実利は、「公開済みの脆弱性が塞がる」という一点です。裏を返すと、それ以外の体感的な改善は期待しないほうがいいです。「上げれば速くなる」といった性能向上を示す公式データを、当サイトでは見つけられませんでした。体感速度が上がる前提でアップデートを検討しているなら、期待は下げておいてください。NASが遅い原因は別のところにあることが多く、対処法はNASが遅い原因と改善方法にまとめています。
なお、更新はセキュリティ対策の一部でしかありません。管理者アカウント名の変更や2段階認証など、DSMのバージョンより先に効く対策はNASのセキュリティ設定にまとめています。更新より前に、そちらを確認してください。
上げるなら7.4ではなく7.4.1|初期版のUSB不具合が修正されている
「様子を見る」という判断に、実例で根拠を出します。
2026年6月16日に公開されたDSM 7.4(7.4-90075)の初期版には、更新後に不具合が起きるケースが報告され、2026年7月に公開された7.4.1-90080で修正されました。修正内容として挙がっているもののうち、家庭ユーザーに実害が出うるのは次の2つです。
- DSM 7.4に更新後、USB接続のUPS(無停電電源装置)が認識されなくなる問題
- DSM 7.4に更新後、一部機種でUSBデバイスが使えなくなる問題
USB接続のUPSを使っている家庭は、停電時の自動シャットダウンが効かなくなる可能性がありました。外付けUSB HDDにバックアップを取っている構成も同様です。6月に飛びついていたら踏んでいた地雷であり、今から上げる人は最初から7.4.1なので、この2つはすでに解決済みです。
「7.4.1なら不具合はもうない」とは書きません
当サイトは公式リリースノートの「Known Issues(未修正の既知の問題)」を直接確認できていません。上に挙げたのは「7.4初期版で起きて7.4.1で修正された問題」であって、7.4.1に問題がないことの証明ではありません。
リリース日・修正内容は、Synology公式リリースノートを転載したコミュニティ情報(SNBForums等)で複数ソースが一致した項目のみを採用しています。Synology公式リリースノートのページ本文は当サイトの調査環境では取得できませんでした。更新前にDSMの「更新と復元」画面から「Release notes」リンクで原文をご確認ください。
UPSを使っていない方も、この話は他人事ではありません。NASにとっていちばん危険なのは書き込み中の突然の電源断で、UPSがあればその瞬間を回避できます。必要性の判断はNASにUPSは必要?にまとめました。
すでにUPSを使っている方は、買い替えは不要です。上げると決めたときに提示されているバージョンが7.4.1かどうかだけ確認してください。7.4の初期版を当てなければ、この不具合は関係ありません。
まだ導入していない方向けに、家庭用2ベイNASでよく選ばれるUSB接続タイプのUPSを1つ挙げておきます。UPSとNASをUSBケーブルでつなぎ、DSM側で設定しておくと、停電のときにNASを自動で安全に止められます。「書き込みの最中に電源が落ちてボリュームが壊れる」という、NASでいちばん避けたい事故を回避するための装備です。お使いのNASがそのUPSに対応しているかは、購入前に製品ページと公式の対応リストでご確認ください(価格・在庫も変動します)。
7.2系に留まる選択も、現時点では成立する
「新機能が要らないなら、7.2のままでいいのでは?」──その判断は、現時点では成立します。根拠は次のとおりです。
- 7.2系にもセキュリティ更新が配信されている。2026年6月30日に DSM 7.2.2-72806 Update 9(複数のセキュリティ脆弱性の修正)が公開されました
- その更新は実際に当サイトのDS223jに適用済みです(上のスクリーンショット。2026年8月3日確認)
- 同時期に7.3.2向け・7.2.1向けの更新も配信されており、旧ブランチが放置されているわけではありません
Update 9 の公開日と修正内容は、公式リリースノートを転載したコミュニティ情報で複数ソースが一致した項目です(当サイトは公式リリースノート本文を直接取得できていません)。実機で確認できているのは「Update 9 が適用済みである」ことまでです。お使いのNASに実際に何が当たっているかは、DSMの「更新と復元」→「Release notes」でご確認ください。
ただし「あと◯年大丈夫」とは言えません
SynologyはDSMのバージョン単位でサポート終了日を公表していません。サポート状況は製品モデル単位で「フルサポート → 限定サポート(セキュリティ更新のみ) → 提供終了」の3段階に管理されています。お使いの機種の現在地は製品サポート状況のページで確認できます。
「7.2系はあと何年サポートされる」という年数の断定は、当サイトではできません。いずれは上げる前提で考えておくのが安全です。
また、7.4/7.4.1で修正された脆弱性が7.2系にもすべて反映されているかまでは、当サイトでは確認できていません。「7.2系にも更新が出ている」までが確認できた事実で、修正内容が同一である保証ではありません。セキュリティを最優先するなら、上げる(7.4.1)ほうが確実です。
「古い機種だから7.4が来ない」わけでもない
「うちのNASは古いから対象外だろう」と思っている方へ。Synology公式のダウンロードアーカイブを確認しました。2016年モデル世代(DS116・DS216シリーズ・DS416シリーズ)まで7.4.1用の更新ファイルが用意されていました(発表は2015〜2016年)。
DS118 / DS120j / DS218j / DS220j / DS223 / DS223j / DS224+ / DS225+ / DS418play / DS420j / DS423+ / DS720+ / DS918+ / DS920+ など、家庭でよく使われている機種はおおむね対象です。
出典:Synology Download Archive(DSM 7.4.1-90080)に各機種の更新ファイルが存在することを2026年8月4日に確認。なお、機種によっては将来のメジャーバージョンで対象外になる可能性がありますが、Synology公式の「この機種は7.4が最後」という表明を当サイトでは確認できていません。
DSMの更新は「戻せない操作」|上げる前にやる4つのこと
ここは軽く流さずに読んでください。
DSMはダウングレードできません
7.4/7.4.1の更新案内には「このアップデートをインストールすると、以前のDSMバージョンにダウングレードできなくなります」という趣旨の注意書きがあります。更新は再起動を伴い、押したら戻せません。「試しに上げてみて、合わなかったら戻す」ができない操作です。
本記事は当サイトが調べた範囲の情報提供で、更新を実行するかどうかの最終判断と作業はご自身の責任でお願いします。更新前に必ずバックアップを取り、失って困るデータがある場合は、まず退避を済ませてから検討してください。
1. まずバックアップを取る
NASが壊れる話ではなく、更新中の停電・トラブルという低確率の事故に備える話です。外付けUSB HDDへのコピーでも構いません。バックアップの考え方は3-2-1ルールにまとめています。
退避先をまだ持っていない方へ。いま使っている容量より大きいUSB外付けHDDを1台用意しておくと、今回の更新に限らず次のメジャー更新でもそのまま使い回せます。選び方の基準は外付けHDD/SSDの選び方にまとめました。この記事の末尾にも、退避先として使える機種を1つ挙げています。
2. 使っているパッケージ(アプリ)を書き出しておく
「Dockerなんて使っていないから自分には関係ない」とは考えないでください。DSMの更新では、これまで使えていたパッケージが提供終了になることがあります。メジャー更新に限りません。実際に7.2系の途中の更新であるDSM 7.2.2でも、動画配信のVideo Stationが廃止されました(この件はiPhoneからNASにアクセスする方法でも触れています)。写真アプリしか使っていない人にも起こりうる話です。
やることは2つです。まずパッケージセンターの「インストール済み」を開き、使っているアプリ名(Synology Photos/Synology Drive/Container Manager など)を書き出します。次に、それぞれがDSM 7.4/7.4.1に対応しているかをパッケージセンターの説明で確認します。DSM 7.4/7.4.1で提供終了になるパッケージがあるかどうかは、当サイトでは確認できていません。スマホアプリ経由で毎日使っているものがある方ほど、ここは飛ばさないでください。
3. 更新前の準備を公式KBで確認する
Synologyは更新前にやることを公式KBにまとめています。当サイトでは本文を取得できなかったため、ここに手順を転記しません。リンク先の原文をご確認ください。
参考:Synology NASを新しいDSMバージョンにアップデートする前に何をする必要がありますか(Synology公式ナレッジセンター)
4. 時間に余裕のあるときにやる
更新には再起動が含まれ、その間NASは使えません。家族が写真を見ている最中や、バックアップが走る時間帯は避けてください。
なお、更新の通知が出るタイミングは機種・地域で差があります。通知が出ていなくても、公式のダウンロードセンターから更新ファイルを取得できます。「DSM の手動更新」から適用することも可能です。ただし手動更新は上級者向けで、急いで当てる理由が家庭にはほとんどありません。
結局どうすべき?タイプ別の早見表
| あなたの状況 | 当サイトの提案 |
|---|---|
| 家庭でファイル置き場・写真バックアップに使っている | 急がなくていい。上げるなら7.4.1で、バックアップを取ってから |
| USB接続のUPSや外付けUSB HDDを使っている | 7.4初期版で不具合があった領域。7.4.1であることを必ず確認してから |
| 7.2系のまま使い続けたい | 現時点では成立する。ただし年数の保証はない |
| DSM Agent(AIアドバイザー)を試したい | 7.4以上が必須。ただしベータ版で本番非推奨。正式版は2026年Q3予定 |
| AI検索や重複排除が目的 | その目的では期待した機能が使えない可能性が高いです。AI検索は公式が「GPU対応システム向け」と説明、重複排除はSynology製ドライブが必要 |
| Docker等で凝った使い方をしている | パッケージの対応確認が先。急がない |
「押さない」と決めた人の画面はどうなる?
更新の案内は、更新を実行するまで「更新と復元」画面に出たままです。当サイトで見ている範囲では、放置による動作への影響は出ていません。DS223jは7.4.1の通知が出たまま7.2.2で普段どおり動いています(7.4.1が公開された2026年7月下旬からの、2週間ほどの観測です)。更新案内そのものを消す設定は、当サイトでは確認できていません。ただ、消えないから押さなければいけない、という話ではありません。通知は「まだ判断していない」という印くらいに考えておけば十分です。
そのうえで、「いつ見直すか」は日付ではなく条件で決めておくと迷いません。次の5つのどれかに当てはまるときは、この記事の結論(急がなくていい)が変わります。
- 7.4.1より後の修正版(7.4.2以降)が出たとき:上げるなら常に最新の修正版が前提になります
- 7.2系へのセキュリティ更新の配信が止まったとき:「7.2系に留まる」という選択が成立しなくなります
- お使いの機種が製品サポート状況のページで「限定サポート」以降に移ったとき
- DSM Agentの正式版が出たとき(公式の予定は2026年第3四半期):「ベータ版で本番非推奨」という制約が外れ、家庭のエントリー機でも機能目当てで上げる意味が初めて生まれます(AI検索は「GPU対応システム向け」のため、正式版が出ても家庭のエントリー機の状況は変わらない見込みです)
- 2025年モデルで市販HDDのプールが作れないとき:DSM 7.3未満が原因です。この場合だけは様子見の対象外で、上げないと解決しません(→市販HDDの互換性ルール)
当サイトはこの5点を見ながら、変化があればこの記事を更新します。ここに書いた判断は2026年8月4日時点のものです。
そして、「待つ」と決めた方も、退避先だけは今のうちに用意しておいてください。上げる気になった日に「まずバックアップから」で丸一日足止めされずに済みます。表で「上げる」と決まった方は、前章の4つの準備(バックアップ → パッケージの書き出し → 公式KBの確認 → 時間の余裕)を先に済ませてから押してください。
これから2ベイNASを買う方は、購入時点のDSMがどのバージョンかも気になるところだと思います。機種選びは初心者におすすめの2ベイNASランキング、DS223jそのものの詳細はSynology DS223jの実力にまとめています。
よくある質問(FAQ)
まとめ
- DSM 7.4の目玉機能は、家庭用エントリー機ではほぼ何も増えません。AI検索は公式が「GPU対応システム向け」と説明、重複排除はSynology製ドライブが必要、ChatPlus・Meetは法人向けかつベータ、DSM Agentもベータで本番非推奨です
- 家庭ユーザーにとっての実利はセキュリティ脆弱性の修正、つまり「公開済みの脆弱性が塞がる」の一点に絞られます。速くなるといった性能向上を示す公式データは確認できていません
- 上げるなら7.4.1。6月の7.4初期版にあったUSB UPS・USBデバイスの不具合は7.4.1で修正されています
- 7.2系に留まる選択も現時点では成立します。2026年6月にもセキュリティ更新が配信されました。ただし年数の保証はなく、7.4.1と同じ修正がすべて入っている保証もありません
- DSMはダウングレードできません。上げると決めたら、バックアップ・パッケージの対応確認・時間の余裕を先に用意してください
当サイトのDS223jは、2026年8月3日時点で7.2.2-72806 Update 9のまま、7.4.1の通知が出ている状態です。更新を実行したら、所要時間や画面の変化を含めてこの記事に追記します。
更新前のバックアップ先がまだ決まっていない方へ。NASの中身をまるごと退避するなら、USB接続の外付けHDDが手軽です。NASのデータ量より大きい容量を選ぶのが基本なので、まずDSMの「ストレージマネージャ」で現在の使用量を確認してください。そのうえで一回り大きいものを選びます。写真・動画がすでに数TB貯まっている家庭なら、6TBクラスが候補に入ります。