「WD80EFPXとWD80EFZZは何が違うのか」「この型番はCMRなのか」。通販の商品ページには記録方式が書かれていないことがあり、型番だけが手がかりになる場面があります。

この記事は、NAS用として国内で流通している主要HDDを型番単位で並べた一覧です。メーカーが型番ごとにCMRと書いている場合とシリーズ単位でしか書いていない場合があるため、表には「根拠」の列を付けました。

30秒でわかる結論

  • 型番ごとに公式資料へCMRと明記されているのは、WD Red Plus(11型番)/WD Red Pro(21型番)/Synology Plusシリーズ(6型番)/東芝 N300(2〜12TB)/Seagate IronWolf 無印・IronWolf Pro。データシートに型番の行があり、記録方式の欄がCMRです(SMR側ではBarraCuda 3.5が同じく型番単位の記載)
  • 東芝 MN は、メーカーがシリーズとしてCMRと公表しています。型番との対応は製品ページの型番一覧で突き合わせる形です
  • 同じ容量に型番が2つあるとき(WD80EFPXとWD80EFZZ/WD40EFPXとWD40EFZZなど)は、どちらもCMRです。差はキャッシュと内部転送レートだけで、方式の条件はどちらも満たします
  • 2026年10月14日時点で、WD Red Plusの公式製品ページ(アジア太平洋版)が扱っているSKUは WD20EFPX/WD40EFZZ/WD60EFPX/WD80EFPX/WD100EFGX/WD120EFGX の6つ。長く定番だった WD40EFPX はこの一覧に出てきません(データシートには残っています)
  • 東芝MNの公式ラインアップは 12〜20TBの5型番。家庭用の4〜8TBはN300が担当です
  • 命名規則を公開しているのは東芝のMN・MGなど一部シリーズだけ(WDは非公開・N300のHDWG系は対象外)。型番は公式資料に当てて確かめるのが確実です

CMRとSMRの仕組み、手元のHDDの型番を調べる手順はCMRとSMRの違いと見分け方にまとめています。

手元の型番から探す:WD20〜WD120EFxx(WD Red Plus)/FFBX・FFSX・KFBX(WD Red Pro)/ST(Seagate IronWolf)/HDWG・MN(東芝)/HAT33(Synology)

表の「根拠」列の読み方

同じ「CMR」でも、メーカーが公表している粒度は2段階に分かれます。◎○は製品の優劣ではなく、記録方式の裏付けの出どころを表します。

記号 何をもって記録方式が言えるか 該当するシリーズ 表の行の信頼度
◎ 公式資料にその型番の行があり、記録方式の欄がCMR/SMR WD Red Plus/WD Red Pro(データシート)、Synology Plusシリーズ(製品ページ+データシート)、Seagate IronWolf 無印/IronWolf Pro/BarraCuda 3.5(データシート)、東芝 N300(2〜12TB・データシート) 型番だけで確定できる
○ 公式がシリーズで記録方式を公表。型番との対応はメーカー自身の別ページの一覧から 東芝 MN シリーズ名と容量が一致していることを商品ページで確認する

また、この記事では「終売」とは書きません。どのメーカーからも生産終了の告知は確認できず、確かめられたのは「公式の現行ラインアップに掲載があるか(2026年10月14日時点)」までだからです。掲載が消えた型番も、流通在庫としてはしばらく買えます。

WD Red Plus の型番一覧:データシートに型番ごとのCMR記載がある

WD公式のサポート記事は、シリーズ単位で線を引いています。WD Red(無印)=SMR(DMSMR)/WD Red Plus=CMR/WD Red Pro=CMRです(記事の最終更新は2026年6月16日)。ただし型番も容量も載っていません。型番ごとの記録方式はデータシートの「Recording technology」欄が担当し、WD Red Plusのデータシート(2025年9月版)では下の表の11型番すべてがCMRです(根拠:◎)。

型番 容量 根拠 回転数/キャッシュ 公式ラインアップ(2026年10月14日) 備考
WD20EFPX 2TB ◎ 5400rpm/64MB 掲載あり —
WD40EFZZ 4TB ◎ 5400rpm/128MB 掲載あり 国内で実際に買える4TBのSKU
WD40EFPX 4TB ◎ 5400rpm/256MB 掲載なし 長く4TBの定番だった型番
WD60EFPX 6TB ◎ 5400rpm/256MB 掲載あり —
WD60EFZX 6TB ◎ 5640rpm/128MB 掲載なし —
WD80EFPX 8TB ◎ 5640rpm/256MB 掲載あり 当サイトのDS223jで使用中
WD80EFZZ 8TB ◎ 5640rpm/128MB 掲載なし —
WD100EFGX 10TB ◎ 7200rpm/512MB 掲載あり —
WD101EFBX 10TB ◎ 7200rpm/256MB 掲載なし —
WD120EFGX 12TB ◎ 7200rpm/512MB 掲載あり —
WD120EFBX 12TB ◎ 7200rpm/256MB 掲載なし 11型番で唯一のヘリウム封入

出典:WD Red Plus データシート(2025年9月版・PDF)/WD Red Internal HDD SMR and CMR NAS Drive Information/WD Red Plus 製品ページ(アジア太平洋版)(いずれも2026年10月14日確認)。「公式ラインアップ」の欄は、製品ページに登録されているSKUを当サイトが同日に確認した結果です。

データシートの注意が2つあります。WD120EFGXは実回転数7200rpmでも、ID Deviceが5400と報告することがある(脚注7)ため、CrystalDiskInfoで5400rpmと出ても故障ではありません。また対象は2TB〜12TBで、14TBのWD140EFGXは製品ページでも確認できなかったため扱いません。

WD80EFPXとWD80EFZZ、WD40EFPXとWD40EFZZの違い(同じ容量に型番が2つあるとき)

同じ容量に型番が2つある容量帯があります。どちらもCMRで、差はキャッシュと内部転送レートに出ます。

容量 公式ラインアップに残る型番 もう一方 データシート上の差
4TB WD40EFZZ(128MB・5400rpm・180MB/s) WD40EFPX(256MB・5400rpm・180MB/s) キャッシュのみ2倍。回転数と転送レートは同じ
6TB WD60EFPX(256MB・5400rpm・180MB/s) WD60EFZX(128MB・5640rpm・185MB/s) キャッシュはEFPXが2倍、回転数と転送レートはEFZXが上
8TB WD80EFPX(256MB・5640rpm・215MB/s) WD80EFZZ(128MB・5640rpm・185MB/s) キャッシュ2倍・転送レート+30MB/s でEFPXが上
10TB WD100EFGX(512MB・7200rpm・260MB/s) WD101EFBX(256MB・7200rpm・215MB/s) キャッシュ2倍・転送レート+45MB/s でEFGXが上
12TB WD120EFGX(512MB・7200rpm・260MB/s) WD120EFBX(256MB・7200rpm・196MB/s) EFBXはヘリウム封入。数値上はEFGXが上

内部転送レートはメーカーの「up to」値で、NAS越しに出る速度ではありません(1GbEなら先にネットワークが上限)。方式の条件は5組のどれを選んでも満たします。

型番の各部分(容量コード・シリーズ・サフィックス)の読み方そのものは、WD HDDの型番の読み方で Blue/Red Plus/Red Pro をまとめて整理しています。

公式ラインアップから消えている型番の扱い

「掲載なし」の6型番も、WDが生産終了を告知したわけではありません。ただし4TBのWD40EFPXは価格比較サイトでも掲載を確認できず、Red Plusの4TBはWD40EFZZに入れ替わっていました(2026年8月31日の実査)。

DSMのストレージマネージャーのHDD/SSD一覧で、モデル列にWD80EFPX-68C4ZN0と表示されている画面
当サイトのDS223jの実画面です(2026年8月5日確認)。モデル列は WD80EFPX-68C4ZN0 と表示されますが、データシートに載っているのは先頭の「WD80EFPX」までで、後半はファームウェアなどを表す枝番です。照合は先頭部分で行います。

▼ 4TBでCMRを選ぶならこれ:WD Red Plus 4TB(WD40EFZZ)— 2026年8月31日の実査でRed Plus 4TBの実売SKUはこの型番でした。RAIDのリビルド中も書き込み速度が落ちない側の方式で、メーカー保証3年

WD Red Pro の型番一覧と、無印Red・Red Plusとの違い

WD Red Proのデータシート(2025年1月版)には21型番が並び、全型番の記録方式がCMR、全型番が7200rpm・ワークロード550TB/年・5年保証・RVセンサー搭載です。家庭用と重なる2〜12TBの11型番を並べます(根拠:◎)。

型番 容量 根拠 回転数/キャッシュ 内部転送
WD2002FFSX 2TB ◎ 7200rpm/64MB 164MB/s
WD4003FFBX 4TB ◎ 7200rpm/256MB 217MB/s
WD4005FFBX 4TB ◎ 7200rpm/256MB 267MB/s
WD6003FFBX 6TB ◎ 7200rpm/256MB 238MB/s
WD6005FFBX 6TB ◎ 7200rpm/256MB 267MB/s
WD8003FFBX 8TB ◎ 7200rpm/256MB 235MB/s
WD8005FFBX 8TB ◎ 7200rpm/256MB 267MB/s
WD102KFBX 10TB ◎ 7200rpm/256MB 265MB/s
WD103KFBX 10TB ◎ 7200rpm/512MB 267MB/s
WD121KFBX 12TB ◎ 7200rpm/256MB 240MB/s
WD122KFBX 12TB ◎ 7200rpm/512MB 267MB/s

同じ容量で型番が2つある場合、末尾が5のほう(WD4005FFBXなど)が新しい世代です。14TB以上の10型番も同じデータシートにあり、いずれもCMRです。「公式ラインアップ」の欄がないのは、Red ProのSKU掲載可否まで確認していないためです。

出典:WD Red Pro データシート(2025年1月版・PDF)(2026年10月14日確認)/WD Red Pro 製品ページ(2026年9月4日確認)

Red PlusとRed Proの差は、方式ではなく耐久設計と保証です(詳しくはFAQのQ3)。

無印WD Red(EFAX型番)の扱い

WD公式のサポート記事はシリーズとしてWD RedをDMSMRと記載していますが、型番の記載はありません。「WD20EFAX〜WD60EFAX の4型番がSMR」という対応は2020年の報道が根拠です(当サイトはWD公式で型番単位の記載を確認できていません)。無印のRedはRAIDに使わないという判断は、シリーズ単位の公式記載で足ります。2020年のSMR混入事件の経緯はCMRとSMRの違いと見分け方にまとめています。

EFAX型番の根拠にした報道:Blocks and Files(2020年4月14日・WD Red 2〜6TBのSMR採用)(2026年9月4日確認)

Seagate IronWolf・IronWolf Proの型番一覧:根拠はデータシート

Seagateには公式のCMR/SMR一覧ページがあります。ただしこのページに部品番号(ST〜)は1つも載っていません。ファミリ名と容量だけで、たとえば「IronWolf:CMR 2/4/6/8/10/12/16TB」という書き方です。型番単位の裏づけはデータシート側にあります。無印IronWolfの現行データシート DS1904.23-2509US(8型番)と旧版 DS1904.22-2404US、IronWolf Proのデータシート DS2129.4-2311US には型番ごとの「Recording Technology」の行があり、掲載されている型番はすべてCMRです(根拠:◎)。

型番 容量 記録方式 根拠 キャッシュ/持続転送 備考
ST2000VN003 2TB CMR ◎ 256MB/180MB/s 現行の実売SKU。ST2000VN004(64MB)は旧版データシートに記載
ST3000VN006 3TB CMR ◎ 256MB/202MB/s 旧版データシートに記載(現行版に3TBの行はない)。ST3000VN007も旧版に記載
ST4000VN006 4TB CMR ◎ 256MB/202MB/s 現行の実売SKU。ST4000VN008(64MB・5900rpm)は旧版データシートに記載
ST6000VN006 6TB CMR ◎ 256MB/202MB/s 現行の実売SKU。ST6000VN001(190MB/s)は旧版データシートに記載
ST8000VN002 8TB CMR ◎ 256MB/202MB/s 現行の実売SKU。ST8000VN004(7200rpm・210MB/s)も現行データシートに記載
ST10000VN0008 10TB CMR ◎ 256MB/210MB/s 旧版データシートに記載。現行版の10TBはST10000VN000(7200rpm・256MB/210MB/s)
ST12000VN0008 12TB CMR ◎ 256MB/210MB/s —
ST16000VN001 16TB CMR ◎ 256MB/240MB/s 無印のデータシート掲載は16TBまで
ST4000NT001(IronWolf Pro) 4TB CMR ◎ 256MB/250MB/s 7200rpm。NT001系が現行の実売SKU
ST8000NT001(IronWolf Pro) 8TB CMR ◎ 256MB/255MB/s 同上
ST4000DM004(BarraCuda) 4TB SMR ◎ — NAS用ではない。8TBのST8000DM004も同じ表でSMR

出典:Seagate「CMR and SMR Hard Drives」/IronWolf サポート(型番と容量の一覧)/IronWolf Pro サポート/IronWolf データシート DS1904.23-2509US(現行版・PDF)/IronWolf Pro データシート DS2129.4-2311US(PDF)(ここまで2026年10月14日確認)/「旧版データシートに記載」の型番はIronWolf データシート DS1904.22-2404US(旧版・PDF)(2026年10月14日確認・URLは現在も有効)、ST4000DM004のSMRはBarraCuda 3.5 データシート DS17.2-2603US(PDF)(2026年9月16日確認)

3点、注意があります。

  • 回転数も、データシートに型番単位で載っています。ST4000VN006=5400rpm/ST8000VN002=5400rpm/ST8000VN004=7200rpm(現行版)、ST4000VN008=5900rpm(旧版)です
  • 表のST4000DM004がSMRという根拠も型番単位です。BarraCuda 3.5のデータシート DS17.2-2603US に型番ごとの「Recording Technology」の行があり、1〜8TBの全容量がSMR・12TB以上がCMRと書かれています
  • 18TB(ST18000VN000)は表に入れていません。無印のデータシートは16TBまでが対象で、公式CMR一覧のIronWolfの行にも18TBの容量がないためです

▼ 万一の物理故障に備えたい人向け:Seagate IronWolf 4TB(ST4000VN006・CMR・キャッシュ256MB)— Rescueデータ復旧サービスが3年付帯します(in-lab復旧1回まで・国や地域により提供条件が異なります。復旧を保証するものではなく、バックアップの代わりにもなりません)

東芝 N300・MNシリーズの型番一覧

東芝は製品ページでシリーズ単位のCMRを明記しています(NAS向けHDDの一覧ページでもN300・N300 Pro・MNの記録方式欄はすべてCMR)。

N300のHDWG系の型番は公式のHTMLページには載っておらず、日本語データシートPDF(2026年版)に2TB〜12TBの全型番の行があります(2〜10TBはp.4、12TBはp.3)。記録方式CMR・回転数・バッファーまで同じ表にあるため、下のN300の6行はすべて◎です。

型番 容量 根拠 回転数/キャッシュ 公式ページ 備考
HDWG720UZSVC 2TB ◎ 7200rpm/512MiB 2〜24TB(シリーズ) —
HDWG740UZSVC(=MN10ADA400ES) 4TB ◎ 7200rpm/512MiB 同上 家庭用の中心。箱入り(商品名「N300A04」)とバルクで流通が分かれる。4TBはもう1型番HDWG440UZSVA(256MiB)
HDWG760UZSVA 6TB ◎ 7200rpm/512MiB 同上 6TBはもう1型番HDWG460UZSVA(256MiB)
HDWG780UZSVA(=MN10ADA800S) 8TB ◎ 7200rpm/512MiB 同上 8TBはもう1型番HDWG480UZSVA(256MiB)
HDWG71AUZSVA 10TB ◎ 7200rpm/512MiB 同上 —
HDWG51CUZSVA 12TB ◎ 7200rpm/512MiB 同上 ヘリウム封入・MTTF 120万時間(2〜10TBはAir・100万時間)
MN09ACA12T 12TB ○ 7200rpm/512MiB 掲載あり 公式は12〜20TBの5型番
MN09ACA14T 14TB ○ 7200rpm/512MiB 掲載あり —
MN09ACA16T 16TB ○ 7200rpm/512MiB 掲載あり —
MN09ACA18T 18TB ○ 7200rpm/512MiB 掲載あり —
MN10ACA20T 20TB ○ 7200rpm/512MiB 掲載あり —

キャッシュ(バッファー)は東芝公式の表記であるMiBで統一しています(MN・N300ともデータシートの値)。「N300A02」「N300A04」のような表記は東芝公式のデータシートにはなく、代理店・販売店側の商品名です(公式の4TBは MN10ADA400ES / HDWG740UZSVC、そのリテールパッケージ型番が HDWG740*ZSTC)。N300 Proは製品ページでCMRと明記されていますが、当サイトは型番の一次資料を確認できていないため、この表には載せていません(シリーズとしてはCMRです)。出典:東芝 N300 製品ページ/N300 Pro/MNシリーズ/NAS向けHDD一覧(記録方式欄)(ここまで2026年9月4日確認。MNシリーズの掲載型番は2026年10月14日に再確認)/N300の型番・記録方式・回転数・バッファーは東芝 N300 データシート(2026年版・日本語・PDF)と同 前版(2025年版・PDF)(2026年9月16日確認。2026年版は2026年10月14日に再確認)

MNで気に留めたいのは容量帯です。公式ラインアップは12〜20TBの5型番(いずれもヘリウム封入・512MiBキャッシュ)で、4〜8TBのMNは現在の公式ページに載っていません。家庭用の4〜8TBを東芝で組むならN300です。

なお東芝は、MN・MGなど9シリーズの「型番の見方」を公開していますが、N300のHDWG系は対象外です。「N300にSMR採用モデルは提供していない」という告知は2020年4月28日時点の公表なので、現在の根拠には上のデータシートを使っています。

出典:東芝「ストレージ製品 型番の見方」/SMR採用モデルについて(2020年4月28日)(2026年9月4日確認)

Synology Plusシリーズ:HAT3300・HAT3310・HAT3320の型番

Synologyは、型番・容量・回転数・CMR宣言がすべて同じページに載っている点で今回いちばん引きやすいメーカーでした。製品ページには「Plusシリーズのハードドライブは従来型磁気記録方式(CMR)の技術を100%使用し」とあります(根拠:◎)。

型番 容量 根拠 回転数/キャッシュ 公式ラインアップ(2026年10月14日) 備考
HAT3300-4T 4TB ◎ 5400rpm/256MB 掲載あり 持続転送202MB/s
HAT3300-6T 6TB ◎ 5400rpm/256MB 掲載あり 持続転送202MB/s
HAT3320-8T 8TB ◎ 7200rpm/512MB 掲載あり 8TBは「HAT3300-8T」ではない/持続転送281MB/s
HAT3310-12T 12TB ◎ 7200rpm/512MB 掲載あり 持続転送281MB/s
HAT3310-16T 16TB ◎ 7200rpm/512MB 掲載あり 持続転送281MB/s
HAT3320-20T 20TB ◎ 7200rpm/1GB 掲載あり 持続転送295MB/s
HAT3300-2T 2TB — — 掲載なし 一覧から確認できず(SMRという意味ではありません)

出典:Synology 3.5インチSATA HDD Plusシリーズ(2026年10月14日確認)/回転数・キャッシュ・持続転送は同シリーズのデータシート日本語版(PLUSHDD3320-2026-JPN-REV000)。キャッシュはデータシート上で容量帯ごとにまとめて記載されています。

つまずきやすいのは8TBで、型番はHAT3320-8Tです(Synologyの現行の公式一覧に「HAT3300-8T」はありません)。互換性の扱いはSynology NASのHDD互換性にまとめています。

型番はCMRでも、買いやすいとは限らない(2026年9月初めの流通状況)

方式が合っていても、買える状態かは別の話です。価格比較サイトと大手ショップで確認した2026年8月31日〜9月1日時点の流通状況です(10月の更新では再確認していません。相場は動くため金額も載せていません)。

型番・シリーズ 方式 2026年8月31日〜9月1日の当サイト実査
WD40EFPX(4TB) CMR 掲載を確認できず、Red Plus 4TBの実売SKUはWD40EFZZに入れ替わっている
WD30EFZX(3TB) CMR 掲載が実質1店まで細っている。3TBの2本構成は組みにくい
N300 4TB CMR バルクのHDWG740UZSVCが在庫切れで、実勢は箱入りのN300A04側
HAT3300-2T(2TB) — Synology公式の現行一覧から確認できず
WD Blue 4TB(WD40EZAX) CMR(データシートに型番の行あり) 掲載1店まで細り、NAS用のRed Plus 4TBより高い逆転が起きている

ここから先は次の4本が担当します。

一覧にない型番だったときは

中古やNASに最初から入っていたHDDも、型番を控えて公式資料に当てる手順で確認できます。手順はCMRとSMRの違いと見分け方の「3ステップ」、買ったHDDの状態確認はNAS用HDDの初期チェック手順にまとめています。

この記事の作り方

  • 型番・記録方式・回転数・キャッシュは、公式データシートと公式サポート・製品ページから引きました。確認日は各出典の直後に書いています(2026年10月14日にWD Red Plus・Red Pro・IronWolf・IronWolf Pro・N300のデータシートとRed Plus・Synology・MNの製品ページを再確認し、型番の追加・削除・記録方式の変更はありませんでした)
  • 「公式ラインアップ」の欄は、各社の製品ページを開いて掲載を確認した結果です。生産終了の告知は、どのメーカーでも確認できていません
  • 当サイトが実機で使っているのはDS223jに入れたWD80EFPXです。CMRとSMRの転送速度・リビルド時間は実測していないため、速度差の数値は書いていません
  • 本記事のおすすめ・比較は、広告報酬の多寡ではなく、公表スペック・技術的根拠にもとづいて選んでいます

出典は各表の直下に置いています。本文で触れてURLを載せていない出典はこちらです:WD「CMR/SMRの判別手順」(2026年9月4日確認)/WD Blue 4TB(WD40EZAX)の記録方式はWD Blue 3.5インチ データシート(2025年9月版・英語・PDF)(2026年9月16日確認)

よくある質問(FAQ)

Q1. WD80EFPXとWD80EFZZは、どちらを買えばいいですか?
A. どちらもCMRで5640rpmなので、NASに使える条件はまったく同じです。データシート上の差はキャッシュ(256MBと128MB)と内部転送レート(215MB/sと185MB/s)で、数値の上ではWD80EFPXに分があります。2026年10月14日時点でWDの製品ページに残っているのもWD80EFPXのほうです。中古や在庫処分でWD80EFZZを見かけても、方式で不安になる必要はありません。容量ごとの実売価格で比べたい場合はNAS用HDDのおすすめ比較へ。
Q2. WD40EFPXとWD40EFZZの違いは何ですか?
A. キャッシュだけです(256MBと128MB)。回転数はどちらも5400rpm、内部転送レートもどちらも180MB/sで、記録方式はどちらもCMRです。ただし2026年10月14日時点でWDの製品ページに載っているのはWD40EFZZのほうで、WD40EFPXは価格比較サイトでも掲載を確認できませんでした(2026年8月31日の実査)。いま4TBのRed Plusを買うならWD40EFZZになります(リンクは記事中ほど、WD Red Plusの表の直後にあります)。
Q3. WD Red PlusとWD Red Proの違いは?
A. 記録方式はどちらもCMRで、そこに差はありません。データシートで違うのは年間ワークロード(180TBと550TB)、保証年数(3年と5年)、回転数(Red Proは全型番7200rpm)、Red Proに明記された回転振動(RV)センサーです。2ベイ・4ベイの家庭用NASでRAID 1やSHRを組むだけなら、Red Plusで条件は満たせます。
Q4. ST4000DM004はCMRですか?
A. SMRです。BarraCuda 3.5インチのデータシート DS17.2-2603US には型番ごとの「Recording Technology」の行があり、1〜8TBの全容量がSMR・12TB以上がCMRと書かれています。ST4000DM004はそのSMR側にあたるBarraCuda 4TBなので、NASのRAIDには向きません。単体のUSB外付けや、月数回書き込むだけの保管用なら実用になります。
Q5. Synologyの純正HDDで8TBが見つかりません。
A. 8TBの型番はHAT3320-8Tです。4TB・6TBがHAT3300、8TB・20TBがHAT3320、12TB・16TBがHAT3310と、同じPlusシリーズの中で型番の系列が分かれています(2TBのHAT3300-2Tは、2026年10月14日時点の公式一覧では確認できませんでした)。HAT3320-8Tは7200rpm・キャッシュ512MBで、5400rpmのHAT3300とは仕様も違います。
Q6. CMRのHDDでいちばんおすすめはどれですか?
A. この記事が担当するのは「どの型番がCMRか」までです。方式の条件だけで言えば、表で記録方式がCMRの型番はどれも要件を満たします(SMRはBarraCudaの行だけです)。実売価格やRescue付帯まで含めた順位付けはNAS用HDDのおすすめ比較にまとめています。

まとめ:命名規則が読めるのは一部シリーズだけ。確実なのは公式資料に当てること

CMR型番一覧の結論

  • 型番ごとに記録方式が明記されているのはWD Red Plus(11型番)・WD Red Pro(21型番)・Synology Plusシリーズ(6型番)と、東芝N300(2〜12TB)・Seagate IronWolf 無印・IronWolf Pro・BarraCuda 3.5(SMR側)。データシートを引けば確定する
  • 東芝MNはシリーズでCMRを公表。型番との対応は製品ページの一覧で突き合わせる二段構えで、表の○がそれにあたる
  • 2026年10月14日時点でWD Red Plusの公式ラインアップに残るのは WD20EFPX/WD40EFZZ/WD60EFPX/WD80EFPX/WD100EFGX/WD120EFGX の6つ
  • 同じ容量の型番違い(EFPXとEFZZなど)はどちらもCMR。差はキャッシュと内部転送レートに出る
  • Synologyの8TBはHAT3320-8T、東芝の家庭用容量帯はN300(MNは12〜20TB)
  • 方式が合っていても買えるとは限らない。WD40EFPX・WD30EFZXは2026年9月初めの実査で流通が細く、HAT3300-2Tは公式一覧で確認できなかった

型番が決まったら、あとは容量と実売価格の判断です。容量あたりの価格つき比較はNAS用HDDのおすすめ比較、何TB必要かから決めたい場合はNAS用HDDの容量の目安にまとめています。

▼ 8TBまで一気に取るなら:WD Red Plus 8TB(WD80EFPX)— 当サイトのDS223jに入っているのがこの型番です(キャッシュ256MB・内部転送215MB/sで、同容量のWD80EFZZより数値は上)。Amazonのボタン先はエコパッケージ版(WD80EFPX-AJP)で、WD公式のデータシートに載っている8TBのRed Plusの型番もWD80EFPXです。楽天・Yahoo!のボタンは型番の検索結果へ移動します。購入前に商品ページの型番欄とデータシートの型番を突き合わせてください