更新日:2026年8月4日|カテゴリ:選び方・比較

本記事のうち、無印DXP2800は運営者が購入して24時間連続稼働させている実機です。いっぽう DXP2800 GT は当サイトでは保有しておらず、UGREEN公式の製品仕様と公開情報にもとづく比較になります。GTについて「実機で測った」と読める書き方はしていません。実測値を引用する場合は出典と、それが誰の測定かを明記します。

結論:10GbEは本体を替えれば手に入る。でも「10GbEの速度」は本体を替えても手に入らない

UGREEN NASync DXP2800 GT(実売69,880円)と無印DXP2800(実売51,000円)の違いは、ネットワーク・CPU・メモリ上限の3点にほぼ集約されます。差額は18,880円です。

ただし差額を払って手に入るのは「10GbEポート」であって「10GbEの速度」ではありません。NASの中身がHDD 2本のRAID 1なら、書き込みはHDD 1本ぶんの速度が上限です。カタログ上でも毎秒200MB前後で、2.5GbEの理論値312.5MB/sすら埋めきれません。

10GbEが本当に効くのは、データ領域そのものをM.2 NVMe/U.2 SSDで組む構成だけです。しかもPC側のLANカードと、多くの場合は10GbE対応スイッチが別途必要になります。本体差額を含めた上乗せは、スイッチを買うフル構成で約5.8万円、PCとNASを直結してスイッチを省くなら約3.2万円(いずれもケーブル代別・内訳は第3章)。

HDDでNASを組む多くの家庭では、無印DXP2800のままで困りません。GTを選ぶ価値があるのは、SSD運用・10GbE環境あり・Docker/VMの多重稼働・メモリ64GBまでの拡張、このどれかに当てはまる人です。

1. DXP2800 GTと無印DXP2800の違いは、実質3点だけ

DXP2800 GTと無印DXP2800の違いは次の3点です。

  • LAN:2.5GbE×1 → 10GbE×1
  • CPU:Intel N100(4コア4スレッド)→ AMD Ryzen Embedded R2514(4コア8スレッド)
  • メモリ上限:16GB → 64GB(ECC対応SO-DIMMは別途購入)

ベイ数・最大容量80TB・RAIDの選択肢・寸法・保証2年は同じです。

以下は公式仕様を並べた全体像です。両機は外から見ると別物には見えず、差が出ているのは限られた項目でした。

項目 無印DXP2800 DXP2800 GT
CPU Intel N100(4コア4スレッド・最大3.4GHz) AMD Ryzen Embedded R2514(4コア8スレッド・ブースト3.7GHz)
内蔵GPU Intel UHD Graphics(Quick Sync対応) AMD Radeon系(Quick Sync非搭載とされる)
メモリ DDR5 8GB/最大16GB DDR4 8GB/最大64GB(ECCメモリに対応)
システムディスク eMMC 32GB eMMC 64GB
ドライブベイ SATA×2 + M.2 NVMe×2 SATA×2 + M.2 NVMe×2(ベイはU.2 SSDにも対応)
最大容量 80TB(32TB×2+8TB×2) 80TB(32TB×2+8TB×2)
LAN 2.5GbE×1 10GbE×1
RAID JBOD/Basic/RAID 0/RAID 1 JBOD/Basic/RAID 0/RAID 1
消費電力 16.38W(アクセス時)/5.24W(休止時) 公式に記載なし=当サイトでは未確認
寸法 231.1×109.2×177.8mm 231.8×109.4×178.4mm
保証 2年 2年
実売(2026年8月3日) 51,000円 69,880円

出典:UGREEN NASync DXP2800 GT 公式製品ページUGREEN NASync DXP2800 公式製品ページ(いずれも2026年8月3日閲覧)。記事内の価格の確認日は2026年8月3日です。

違い① ネットワークが2.5GbE → 10GbE

GTの一番の売りです。理論値では312.5MB/sから1,250MB/sへ、帯域が4倍になります。

ただしここで注意があります。「読み込み1,250MB/s・書き込み315MB/s」という数字を見かけても、それはNASの実測値ではありません。10GbEと2.5GbEのリンク速度を割り算した理論値どうしの比較(10,000Mbps÷8=1,250MB/s、2,500Mbps÷8=312.5MB/s)です。書き込み側の315MB/sは、この312.5MB/sを丸めた数字とみられます。この2つを「GTは読み込みが速く書き込みが遅い機種」と読むのは誤りです。

運営者が24時間稼働させている無印UGREEN NASync DXP2800(右・黒)の背面。2.5GbEのLANポートが1つだけ搭載され、LAN緑LEDが点灯している
運営者所有の無印DXP2800の背面実機写真。LANは2.5GbE×1で、GTもポート数は同じく1つ(規格が10GbEになる)です。左の白い機体は同じ棚のSynology NAS。

違い② CPUがIntel N100 → AMD Ryzen Embedded R2514

4コア4スレッドから4コア8スレッドになり、ブーストクロックも3.4GHzから3.7GHzへ上がります。同時にいくつも処理を走らせる使い方、たとえばDockerコンテナを何本も常駐させたり仮想マシンを動かしたりする場面です。スレッド数が倍あるぶん、GTが有利になりやすいと考えられます。

いっぽうで内蔵GPUは逆転する可能性があります。無印のN100はIntel Quick Sync Videoに対応しますが、GTのAMD Radeon系GPUはQuick Syncを搭載しないとされます。PlexやJellyfinのハードウェアトランスコードはQuick Syncを使う実装が多く、この用途では無印のほうが有利になりうるということです。

GTのGPUに関する記述は海外レビュー(NASComparesAbsolute Geeks)が一致して指摘している内容で、当サイトでは実機確認していません。またR2514のTDPは公式仕様に記載がなく、こちらも未確認です。

違い③ メモリ上限が16GB → 64GB、ECCメモリに対応

無印は16GBが上限です。GTはSO-DIMMを載せ替えて64GBまで増やせます。仮想マシンを複数動かす・大量の写真をAI解析するといった重い使い方を将来やるつもりなら、この差は効いてきます。

ECCについては言葉の意味を正確に押さえてください。公式の表現は「ECCメモリによる高い信頼性も実現できます」で、標準で載っているメモリはECCではないと海外レビューが報告しています。ECCの恩恵を受けるにはECC対応SO-DIMMを別途買って載せ替える必要があります。「GTを買えばECCが効く」ではありません。

なお無印の「ODECC」はDDR5規格が持つオンダイECCで、メモリモジュール内部のエラーを訂正する仕組みです。NAS全体のデータ経路を守る本来のECCとは別物です。

変わらないところも押さえておく

  • 最大容量は80TBで同じ(2ベイ+M.2×2の合計)
  • RAIDの選択肢も同じ。2ベイなのでRAID 5/6は組めません
  • LANポートの本数は1つずつ。GTも10GbEが1ポートで、予備の2.5GbEはありません
  • 保証は2年で同じ
  • SDカードリーダーはどちらも非搭載(上位のDXP4800 GTには搭載)

2. HDD 2本のNASでは、10GbEは埋まらない

ここが本記事の核心です。ネットワークという管をいくら太くしても、そこへ水を送り出すポンプ(=ストレージ)が非力なら速度は出ません。

RAID 1の書き込みはHDD 1本ぶんが上限

2ベイのRAID 1は、同じデータを2本のHDDへ同時に書きます。ということは、書き込み速度は速いほうではなく1本ぶんの速度で頭打ちになります。

NAS用HDDのカタログ値(データシート由来とされる内部転送速度)は次の水準です。

HDD 内部転送速度(データシート由来の値)
WD Red Plus 6TB(WD60EFPX) 180MB/s
WD Red Plus 4TB(WD40EFZZ) 180MB/s
WD Red Plus 12TB(WD120EFBX) 196MB/s
WD Red Plus 8TB(WD80EFPX) 215MB/s

出典:WD Red Plus HDD データシート。表の値はデータシートの公表値として各所に転載されているもので、当サイトはPDF本文の記載を目視確認できていません。いずれもメーカーのカタログ値で、当サイトの実測値ではありません。実際のファイル転送では、これより低い値で推移するのが普通です。

つまりHDD 2本のRAID 1は、カタログ値でも毎秒200MB前後が上限ということです。2.5GbEの理論値312.5MB/sにすら届きません。RAID 0(冗長性なし)にして単純に2倍と考えても毎秒400MB前後で、10GbEの1,250MB/sの3分の1です。

海外レビューの実測でも、2.5GbEでほぼ埋まっている

イギリスのレビューサイト mightygadget が、DXP2800 GTをあえて2.5GbEで接続してHDD構成の転送速度を測っています。結果は毎秒280〜290MBでした。これは2.5GbEの理論値312.5MB/sをほぼ使い切っている状態です。

出典:mightygadget「UGREEN DXP2800 GT NAS Review」(当サイトの実測ではなく、第三者レビューの引用です)

言い換えると、HDD運用のNASは2.5GbEの時点ですでにネットワークがボトルネックではなくなっているわけです。ここを10GbEに替えても、大きく伸びる余地は乏しいという話になります。

いま遅いと感じているなら、原因はLANではないかもしれません

「NASが遅い」の原因は、LAN規格よりもWi-Fi区間・SMBの設定・HDDの状態にあることが少なくありません。買い替える前に切り分けたほうが安く済みます。手順はNASが遅いときの改善手順にまとめました。2.5GbEを使い切れているかどうかも、そこで確認できます。

10GbEが効くのはSSDでデータ領域を組む構成だけ

GTはベイ1・2がU.2 SSDに対応し、M.2 NVMeスロットも2つあります。データ領域そのものをSSDにすれば、HDDのように毎秒200MBで頭打ちになることはありません。ここまでやって、はじめて10GbEが仕事を始めます。

ただしM.2スロットのPCIeレーン数は公式仕様に記載がなく、当サイトでは確認できていません。10GbEをどこまで埋められるかは、実機で測らないと断定できない領域です。

そしてDXP2800 GTをNVMe SSD構成+10GbEで測った公開実測を、当サイトは執筆時点で見つけられていません。レーン数が非公開である以上、「SSDにすればどこまで出るか」は、当サイトが確認できた範囲では公開された答えが見当たらない状態です。SSDでの速度を根拠に買うつもりなら、実測レビューが出るまで待つ判断もあります。

なおNVMe SSDは、NANDフラッシュ高騰の影響で1TBクラスでもNAS用HDD 1本に近い相場が続いています。SSDでデータ領域を組む判断材料はNAS用SSDの選び方NAS用HDDのおすすめにまとめています。

3. 10GbEを実際に使うまでにかかるお金

10GbEはNAS単体では成立しません。PC側とその間の配線まで揃って、はじめて速度になります

必要なもの 金額(2026年8月3日時点) 備考
本体差額(GT − 無印) 18,880円 69,880円 − 51,000円
10GBASE-Tが2ポート以上のスイッチ 26,123円 QNAP QSW-2104-2T-R2(10GbE×2+2.5GbE×4)
PC側の10GbE LANカード 13,484円〜 最安は掲載1店のみ。メーカー品は3万円台
Cat6Aケーブル 別途 実売価格は当サイトでは未確認
合計A:スイッチ経由(PCを複数台つなぐ) 58,487円(ケーブル代別) 各項目の最安を積んだ試算。LANカードは掲載1店のみの最安なので、メーカー品(3万円台)を選ぶと合計はこれより上がります
合計B:PCとNASを直結(PC1台だけ) 32,364円(ケーブル代別) スイッチ代が不要。PC側にインターネット用の別LANポートが必要

スイッチの価格は価格.com掲載の在庫あり最安(2026年8月3日確認)。LANカードの13,484円は10GBASE-T LANカードの一覧で掲載1店のみの価格のため、当サイトでは13,484〜34,000円の幅で見ておくことをおすすめします。

スイッチ選びで間違えやすい点

10GBASE-Tを1ポートだけ持つスイッチが2万円台前半で売られています。安いのですが、NASとPCの両方を10GbEでつなぐには使えません。片方しか10GbEにならないためです。10GBASE-Tは2ポート以上あるモデルを選んでください。

なお上表の合計B(直結)は、PC側に10GbEカードを挿し、そのカードとNASを1本のケーブルで結ぶ形です。使うPCが1台だけなら現実的な選択肢になります。

ノートPC中心の人は、10GbEを活かしにくい

デスクトップならPCIeスロットにカードを挿せます。ノートPCの場合はThunderbolt/USB4対応のアダプタが必要で、PCIeカードより高くつくのが一般的です。この手の製品の実売価格は当サイトでは確認できていませんが、ノート1台で使っている人にとって10GbEはコスト面でかなり遠い選択肢になる、と考えておいてください。

すでに無印を持っている人は「差額」では買い替えられない

上の試算はこれから1台目を買う人の比較です。すでに無印DXP2800を使っている人が買い替える場合、実際に出ていくのは差額ではなくGT本体の69,880円そのものです。手元の無印を売って戻る金額のぶんだけ、差額に近づくという構図になります。

無印をバックアップ用の2台目として残す使い方もありますが、その場合はHDDももう一組必要です。買い替えは、差額の話に見えて実際はもっと大きい出費になりやすい点は押さえておいてください。

4. GTを選ぶ価値がある人/無印で十分な人

ここまでの内容を、購入判断の形に落とします。

DXP2800 GTを選ぶ価値がある人

  • データ領域をM.2 NVMeやU.2 SSDで組むつもりがある(10GbEが実際に効く唯一の構成)
  • すでに10GbE環境がある、またはスイッチとLANカードに4万円前後を追加で出せる
  • Dockerコンテナや仮想マシンを同時に複数動かしたい(4コア8スレッド)
  • 将来メモリを16GB超に増やす見込みがある(無印は16GBが上限)
  • ECC対応SO-DIMMを別途購入して、長期のデータ整合性を高めたい

上に複数当てはまるなら、差額18,880円は使い切れる見込みがあります。GTの現在の実売価格は下から確認できます(価格は変動します。本記事の確認日は2026年8月3日です)。

無印DXP2800で十分な人(=買い替えなくていい人)

  • HDD 2本でRAID 1という一般的な使い方(10GbEは活かせません)
  • PlexやJellyfinでハードウェアトランスコードしたい(Quick Syncがあるのは無印のほう)
  • 24時間つけっぱなしで消費電力を抑えたい(無印はアクセス時16.38W・休止時5.24Wの公式値)
  • 家のネットワークが1GbE/2.5GbEのままで、当面変える予定がない
  • 予算を5万円台に収めたい

無印の消費電力から電気代を出しておきます。アクセス時の16.38Wで24時間365日動かし続けても、31円/kWhなら年およそ4,000〜5,000円です。計算のしかたはNASの電気代の計算にまとめています。

なおGTの消費電力は公式に公開されていないため、同じ電気代の試算ができません。年間いくらかかるかを先に知りたい人にとって、この点は無印より不利な材料になります。

こちらに当てはまるなら、いま無理にGTへ移る理由はありません。無印は当サイトが24時間稼働させている実機で、現在の実売価格は下から確認できます。

無印を実際に使っている立場から補足します。2.5GbEのDXP2800は、家庭で写真や動画をやりとりするぶんには十分に速いというのが実感です。当サイトでは無印をClaude Code専用サンドボックスとして24時間連続稼働させていますが、体感でネットワークが足を引っ張った場面はありません。詳しくはDXP2800の実機レビューClaude Code専用サンドボックスの構築記録にまとめています。

5. GTを買う前に知っておきたい弱点

上位機種だから全部が良い、という話ではありません。当サイトが公開情報から拾った弱点を並べます。

  • 2ベイなのでRAID 5/6は組めない。冗長構成にすると容量は半分です
  • 10GbEは1ポートのみ。上位のDXP4800 Plusのように別系統のLANを持ちません
  • Plexが公式アプリストアに無い(Dockerでの導入は可能)
  • Quick Syncを持たないとされる。メディアのトランスコードでは無印が有利になりえます
  • OSはeMMC固定。他OSへの入れ替えはやりにくいです
  • 消費電力が公式に公開されていない。無印の16.38W/5.24Wと比べられません
  • 国内のユーザー評価がまだ少ない。価格.comのレビュー・クチコミは2026年8月3日時点で0件です

弱点の多くは海外レビュー(Absolute Geeks・mightygadget・NASCompares)の指摘で、当サイトの実機確認ではありません。ファンの騒音値29〜34dBは公式が示すファン単体の仕様で、HDDを積んだ状態の実機騒音とは別です。

GTは2026年7月3日発売で、日本語の実機レビューがほとんど出ていません。発売直後の製品は、情報が出そろっていないぶんだけ判断材料が少ないという点は、価格とは別のコストとして見ておいてください。なお2026年7月上旬に見られた55,900円は予約記念の期間限定価格で、現在は終了しています。

6. よくある質問(FAQ)

Q1. DXP2800 GTと無印DXP2800の違いは何ですか?
A. 主な違いは3点です。①LANが2.5GbE→10GbE ②CPUがIntel N100(4コア4スレッド)→AMD Ryzen Embedded R2514(4コア8スレッド) ③メモリ上限が16GB→64GB(ECC対応SO-DIMMを別途購入すればECCが使えます。標準で載っているメモリは非ECCです)。ベイ数・最大容量80TB・RAIDの選択肢・寸法・保証2年は同じです。実売の差額は2026年8月3日時点で18,880円です。
Q2. 家庭用NASに10GbEは必要ですか?
A. HDDでデータ領域を組むなら、ほとんどの家庭で必要ありません。RAID 1の書き込みはHDD 1本ぶん(カタログ値で毎秒200MB前後)が上限で、2.5GbEの理論値312.5MB/sすら埋めきれないためです。10GbEが効くのはM.2 NVMeやU.2 SSDをデータ領域にする構成です。
Q3. すでに無印DXP2800を持っています。GTに買い替えるべきですか?
A. HDD 2本で運用しているなら、買い替えても体感速度はほとんど変わらない可能性が高いです。買い替えで出ていくのは差額ではなくGT本体の69,880円で、さらに10GbEを使うにはPC側のLANカード(PCとNASを直結しない場合は10GbE対応スイッチも)が要ります。SSD運用に切り替える予定があるかどうかが判断の分かれ目です。
Q4. PlexやJellyfinで動画を配信するならどちらですか?
A. ハードウェアトランスコードを使うなら無印が有利になりうると考えています。無印のIntel N100はQuick Sync Videoに対応し、GTのAMD Radeon系GPUはQuick Syncを搭載しないとされるためです(当サイトでの実機確認はしていません)。ただしPlexはどちらの機種でも公式アプリストアには無く、Dockerでの導入になります。
Q5. GTの消費電力は無印よりどれくらい増えますか?
A. 当サイトでは確認できていません。GTの消費電力はUGREEN公式の製品仕様に記載がなく、電源入力がDC 12V/6A(72W)と分かるだけです。無印は公式値でアクセス時16.38W・休止時5.24Wです。4ベイのDXP4800 GTの実測値は公開されていますが、ベイ数もCPUも違うため2ベイのGTには当てはめられません。

まとめ:迷っているなら、先に「中身」を決める

この記事の要点

  • GTと無印の違いは10GbE・CPU・メモリ上限の3点。最大容量80TB・RAID・保証2年は同じ
  • 差額は18,880円(2026年8月3日時点)
  • HDD 2本のRAID 1では10GbEは埋まらない。書き込みはカタログ値でも毎秒200MB前後が上限
  • 10GbEを実際に使うには、本体差額を含めてスイッチ込みのフル構成で58,487円、PC直結でスイッチを省くなら32,364円(いずれもケーブル代別)
  • Quick Syncがあるのは無印だけ。Plex用途では上位機が不利になりうる
  • GTの消費電力は公式非公開=当サイトでは未確認。無印のように電気代の試算ができません

買うかどうかを決める順番は、本体ではなく中身からです。HDDで組むと決めているなら10GbEは持て余します。SSDでデータ領域を組む、あるいはDockerと仮想マシンを何本も走らせる予定があるなら、GTの差額は投資として意味を持ちます。

判断がつかないときは、まず無印で始めて、足りなくなってからGTを検討しても遅くありません。NASは中身のHDDを載せ替えれば長く使える機器です。本体のグレードを先に上げるより、HDDの容量と冗長構成を先に決めたほうが、後悔しにくい買い物になります。