本レビューは、運営者がDXP2800を購入し、Claude Code専用サンドボックスとして24時間連続稼働させている実運用と、公式スペック・当サイトの実測をもとに構成しています。Plexなど個別アプリの常用検証はしておらず、その旨は本文中で都度明記します。2.5GbEは2026年8月29日につなぎ替え、9月8日にSMBの転送速度を実測しました(第2章④)。

UGREEN NASync NASの外箱。持ち手が付いたクラフト紙のアウターボックス
届いたときのUGREEN NASyncのアウターボックス。持ち手が付いていて、そのまま提げて運べます。

結論:DXP2800はSynology DS225+の強力な対抗馬。性能を求めるならコレ

UGREEN NASync DXP2800はIntel N100(TDP 6W・4コア4スレッド)、DDR5 8GB(最大16GB)、2.5GbE、M.2 NVMeスロット×2を搭載した高性能2ベイNAS。実売約53,000円(2026年9月8日確認・改定前の在庫が薄れ、在庫あり最安は53,237円)で、同価格帯のSynology・QNAP機種を性能面で上回りやすい機種です。

UGREEN公式は2026年9月にDXP2800を含む一部NASync製品の価格改定(値上げ)を告知しました。当サイトが2026年9月3日に確認した時点で、Amazonの公式出品(販売元 Ugreen Japan)やヨドバシ.com・パソコン工房は改定後の定価65,880円へ移行済み。9月8日の再確認では価格.comの在庫あり最安が53,237円(掲載17店のうち3店)へ上がり、購入先によって12,880円の差が出る過渡期です。出典:UGREEN公式「価格改定のお知らせ」公式製品ページ(公式告知は2026年9月3日、価格.comは9月8日確認)

DXP2800が向いている人:①Plex 4Kトランスコードしたい ②Docker・仮想マシンを動かしたい ③写真AI認識を高速化したい ④メモリを16GBまで増やしたい ⑤2.5GbEやM.2 SSDで転送速度を伸ばしたい。
弱点は3つ:保証2年(DS225+は3年)、日本語情報がSynologyより少ない、メモリはスロット1本で16GB化は「増設」ではなく交換(第3章)。
別機種を検討:初めてのNASで情報量が豊富なメーカーを選びたい方はSynology DS225+(実売約64,000円)。改定前価格の在庫が残る店ならDXP2800が1万円以上安く、改定後の定価65,880円なら同等かやや高くなります。

1. DXP2800の基本スペック

項目スペック
CPUIntel Processor N100(4コア4スレッド・Max 3.4GHz・TDP 6W)
メモリ8GB DDR5 SO-DIMM(スロット×1・最大16GB=交換で対応)
システムストレージeMMC 32GB(OS領域・公式値)
ドライブベイ3.5"/2.5" SATA ×2
最大ストレージ容量80TB(32TB×2+M.2 8TB×2・公式値)
M.2スロットNVMe M.2 2280 ×2(ストレージ/キャッシュ用)
ネットワーク2.5GbE ×1(RJ-45)
USB前面:USB-C 10Gb/s・USB-A 10Gb/s/背面:USB-A 5Gb/s・USB-A 2.0 ×2
映像出力HDMI ×1(4K出力)
RAID対応Basic / JBOD / RAID 0 / RAID 1
サイズ・重量231.1(奥行)× 109.2(幅)× 177.8(高さ)mm・約2.07kg(HDD無し)※公式値
消費電力アクセス時 16.38W/HDD休止時 5.24W(公式仕様)
OSUGOS Pro(Linuxベース)

出典:UGREEN NASync DXP2800 公式製品ページ(スペックは2026年8月31日に再確認。リンク先ドメインは store.ugreen.jp で、旧 ai.ugreen.jp からの再移転を2026年9月2日に確認しています)

表で見落とされやすいのがeMMC 32GBです。UGOS Proのシステム領域は本体内蔵のeMMCに置かれる仕様で、OSのためにドライブベイやM.2スロットを埋める必要がありません。2ベイ機で構成を考えるときに効いてきます。

UGREEN NASync DXP2800本体の正面。01・02と刻印された2つのドライブトレイ、電源ボタン、USB Type-CとType-Aポートが並ぶ
DXP2800の正面。2つのドライブトレイの下に電源ボタン・インジケーター・USB Type-C/Type-Aが並びます。筐体はマットなダークグレーです。
UGREEN NASync DXP2800(右・黒)の背面:2.5GbEのLANポート×1にLAN緑LED点灯・USB端子・電源端子と、Synology機(左・白)の背面を筆者宅のメタルラックで並べた実機写真
筆者所有のUGREEN NASync DXP2800(右・黒)の背面。2.5GbEポート×1を備えます。2026年8月29日に2.5GbE化し、9月8日にSMBの転送速度を実測しました(第2章④)。左の白い機体は同じ棚のSynology NAS。

2. DXP2800の7つの強み

① Intel N100という明確なアドバンテージ

2023年登場のIntel N100はTDP 6WのデスクトップPC向けCPUで、Synology DS223j(Realtek ARM)や旧DS224+(Celeron J4125)より高性能。筆者が日常的に触っているブラウザUIのレスポンスは快適です。写真サムネイル生成や動画トランスコードも余裕が見込めますが、当サイトでは常用しての検証をしていません。

UGOS Proのタスクマネージャー CPUタブ。使用率1%、温度46℃と表示されている
UGOS Proのタスクマネージャー(CPUタブ)。サンドボックスを24時間動かしたままで使用率1%・温度46℃(2026年8月31日・アイドル寄りの1枚で、負荷時の連続計測ではありません)。

② DDR5メモリ 8GB標準・16GBまで交換可能

同価格帯のSynology DS225+はDDR4 2GB(最大6GB)。DXP2800は最初から8GBで、Docker運用・メディアサーバー・データベースの土台として余裕があります。上限は16GBですが、スロットが1本なので8GBを外して載せ替える「交換」になります(第3章)。

③ M.2 NVMe SSDスロット×2を標準搭載

NVMe SSDをストレージ用・キャッシュ用として使えます。HDD+M.2 SSDのハイブリッド構成にすればランダムアクセスの改善が見込めます(仕組み上の一般論。当サイトはM.2 SSDを単独ボリュームとして測っただけで、キャッシュ構成は未計測です)。

④ 2.5GbE標準|当サイトの実測は読出148.5MB/s

2.5GbE LAN(2.5Gbps)の理論値は312.5MB/s(2,500Mbps÷8)で、1GbE(理論値125MB/s)の倍以上の帯域です。当サイトは2026年9月8日に、この実機で1GbEと2.5GbEを同条件で計測しました。

計測項目 2.5GbE 1GbE 倍率
SMB 書込(PC→NAS) 139.7MB/s 112.4MB/s 1.24倍
SMB 読出(NAS→PC) 148.5MB/s 108.4MB/s 1.37倍
iperf3(回線帯域) 2.38Gbps 953Mbps 2.50倍

条件:PC(Buffalo LGY-PCIE-MG2)─エレコム EHC-LQ01-8(2.5GbEハブ)─本機(WD Blue 4TB×2(容量表示3.6TB)・RAID 1・SMB)。乱数10GBファイルを3ラウンド転送した中央値、1GbEはPC側NICを1.0Gbps固定にした同条件です(2026年9月8日実測・iperf3は9月4日・1GB級は9月14日に追加実測)。

回線は2.5倍に広がるのに、10GB級のファイル転送は1.2〜1.4倍にしか増えません(NASのメモリに収まる1GB級は1本目が2倍超)。iperf3で2.38Gbps(約296MB/s)出ている以上、頭打ちの原因は回線ではなくHDD 2本のRAID 1の側です。書込では10GBを連続で流すと1本目が152〜156MB/s、2本目が135〜140MB/sへ落ちる挙動が3ラウンドとも再現しました(原因は断定できません)。M.2 NVMe SSDの単独ボリュームでは2026年9月15日の実測で280MB/s前後(回線の95%)が出ました。ただし安い256GBのDRAMレスSSDは連続約50GBの書込で失速しています。計測データの全体は自宅NASを2.5GbE化したら何倍速くなる?にまとめています。

HDMI出力もあり、テレビに直結してメディアプレイヤーとして使うこともできます。

⑤ UGOS Proが2024年以降急激に進化

UGOS Pro標準機能内容
UGREEN PhotosAI顔認識・ペット認識・GPS位置情報
UGREEN SyncPC/Mac/スマホとのファイル同期
Docker対応Plex・Immich・Nextcloud・Home Assistant等
リモートアクセスmyUGREEN(QuickConnect相当)
バックアップクラウド・NAS間・外付けHDD・リモート
UGOS Proのストレージマネージャー。ストレージプール1がRAID 1・3.6TB、ボリューム1がBtrfs・使用済み59.2GBと表示されている
UGOS Proのストレージマネージャー。当サイトの実機はHDD 2本のRAID 1(3.6TB)・ファイルシステムはBtrfs(2026年8月31日確認)。SynologyのDSMに慣れていれば迷いにくい画面構成でした。

⑥ 他のOSを試す余地がある(公式サポートではありません)

標準のUGOS Proに満足できないユーザーが、TrueNAS SCALE・Unraid・自作Linuxを導入している事例があります。SynologyがDSM以外を受け付けないのとは対照的な自由度です。ただし公式が保証する機能ではなくコミュニティによる実践で、TrueNAS公式フォーラムには失敗報告もあります。リスクを取れる上級者向けの項目です。

⑦ 24時間つけっぱなしでも安心の省電力設計

TDP 6WのN100と効率重視の設計で、公式仕様の消費電力はアクセス時 16.38W/HDD休止時 5.24W。電源を入れっぱなしで使う機器なので、この低さはそのまま電気代の安さに直結します。

UGOS Proのタスクマネージャー概要画面。CPU温度47℃・CPU使用率3%・デバイスファン548RPM、ハードドライブ1が39℃、ハードドライブ2が37℃と表示されている
タスクマネージャーの概要画面(2026年8月31日)。24時間稼働の状態でCPU 47℃・使用率3%・ファン548RPM、HDDは39℃/37℃。騒音計での測定はしておらず、温度は室温・設置場所・HDDの種類で変わります。
UGREEN NASync DXP2800の背面に、付属の磁石式防塵メッシュフィルターを装着した状態。下部にHDMI・USB・LAN・リセット・電源の各端子が並ぶ
背面ファンに付属の磁石式防塵メッシュフィルターを装着した状態。工具なしで着脱できます。下部にHDMI・USB・LAN・リセットホール・DC INが並びます。

3. メモリ増設|8GB→16GBは「増設」ではなく交換

スロットは1本。16GBにするなら8GBを外して載せ替える

公式製品ページのメモリ仕様はDDR5 8GB標準・最大16GB・SO-DIMMスロット×1。スロットが1本しかないため、16GBにするには標準の8GBを外して16GB 1枚に載せ替えることになり、外した8GBを空きスロットに残すことはできません。

ネット上の解説にある「DDR4」「最大64GB」は、上位モデルDXP2800 GT(DDR4・ECC対応・最大64GB=公式取扱説明書の仕様表で確認)の仕様です。型番の末尾が違うだけで規格が別物なので、注文前に自分の機種を確かめてください(DXP2800 GTと無印の比較)。

自分の個体に何が載っているかは、UGOS Proのコントロールパネル →「本機について」で分かります。当サイトの実機は Samsung M425R1GB4BB0-CQKOL・8GB・4800MHz。動作周波数は公式ページに記載がなくネット上でも5600MHzと4800MHzの記述が混在するので、自分の個体の表示を見るのが確実です。

出典:UGREEN NASync DXP2800 公式製品ページ(仕様は2026年8月31日確認。URLは2026年9月2日に現ドメイン store.ugreen.jp へ更新)

UGOS Proのコントロールパネル「本機について」画面。型番DXP2800、CPU Intel N100 4コア4スレッド47℃、メモリ Samsung M425R1GB4BB0-CQKOL 8GB 4800MHz、LAN1 2.5Gbps全二重と表示されている
実機のコントロールパネル「本機について」(UGOS Pro 1.18.2.0100・2026年8月31日)。メモリ M425R1GB4BB0-CQKOL|8GB|4800MHz、CPUはIntel N100・4コア4スレッド、LAN1は2.5Gbps 全二重。デバイス名・シリアル番号・IP/MACはマスキングしています。

16GBにしたほうがいい人/8GBのままでいい人

判断材料は実機のメモリ使用状況です。サンドボックス(Docker)とファイル共有を動かしたまま24時間稼働させた状態で、合計7.51GB中、使用済み1.77GB・キャッシュ5.28GB(使用率23.63%)でした。

UGOS Proのタスクマネージャー メモリタブ。合計7.51GB、使用率23.63%、使用済み1.77GB、キャッシュ5.28GB、残り463.36MBと表示されている
タスクマネージャーのメモリタブ(2026年8月31日)。標準の8GBのまま使用済み1.77GB・キャッシュ5.28GB・使用率23.63%。負荷はDockerコンテナとファイル共有で、Immich等は動かしていません。

「残り463.36MB」は逼迫を意味しません。Linux系のOSは空きメモリをファイルキャッシュに回すため、アプリが必要とすればキャッシュ側(5.28GB)は解放されます。判断の軸は使用済みの1.77GBです。

  • 8GBのままで足りる:ファイル共有、写真・動画のバックアップ、スマホの自動バックアップ、Dockerコンテナ1〜2個
  • 16GB化を検討:Immichのように機械学習を含むコンテナを常駐させる、コンテナを3つ以上同居させる、仮想マシンを動かす

交換する前に知っておきたい4つのこと

前提として、当サイトの実機は購入時の8GBのままで、メモリ交換は実施していません。以下は公式の記載と公開されている報告から整理した注意点です。

  1. 分解に起因する故障は保証対象外:公式の保証ページは「分解に起因する故障または損傷」を対象外に挙げています。筐体を開ける行為が該当するかは明示されていないため、保証を重視するなら事前にサポートへ確認してください(保証期間は2年)。
  2. 公式の互換性リストにメモリは無い:対象はHDDとSSDで、SO-DIMMの項目はありません。「非対応」ではなく型番選びは自己責任ということです。
  3. 外した純正8GBは保管する:Crucial CT16G48C40S5(16GB DDR5-4800)で電源断が繰り返し起き、純正へ戻して再発しなくなったという個人の報告(note・2025年6月26日)があります。交換後に再起動・電源断が始まったらまずメモリを疑うのが早道です。
  4. 32GBは公式の上限外:最大は16GBで、32GB 1枚が動作した確かな記録は当サイトでは確認できていません。

型番選びの軸は実機の純正モジュールの表示(DDR5 SO-DIMM・8GB・4800MHz)です。同じ規格・同じ動作周波数の16GB 1枚を候補にしてください。当サイトは交換していないため型番は推奨せず、開け方も案内しません。

出典:UGREEN NAS 製品保証UGREEN 互換性リスト(いずれも内容は2026年8月31日確認。URLは2026年9月2日に現ドメイン store.ugreen.jp へ更新)

4. 競合機種との徹底比較

項目UGREEN DXP2800Synology DS225+Synology DS224+QNAP TS-264
実売価格約53,000円
※9/3の定価改定で移行期(下の注記)
約64,000円約52,000円※終売約79,000円〜
CPUIntel N100Celeron J4125Celeron J4125Celeron N5095
標準メモリ8GB DDR52GB DDR42GB DDR48GB DDR4
最大メモリ16GB6GB6GB16GB
LAN2.5GbE×12.5GbE×1+1GbE×11GbE×22.5GbE×2
M.2スロットNVMe×2非搭載非搭載NVMe×2
Docker
4Kトランスコード×※
保証2年3年2年2年

※DS225+の4Kトランスコード:CPU(Celeron J4125)はQuick Syncを内蔵しますが、2025年世代のSynologyはグラフィックドライバ対応が外され、Plex・Jellyfin・EmbyのハードウェアトランスコードがDSM標準状態では効きません(DS224+は外される前の世代のため有効)。写真管理・ファイル共有・Dockerには影響しません(Plex・Jellyfin・Embyの比較)。

価格は執筆時点の実勢。DXP2800は2026年9月3日の定価改定の移行期で二極化しています(冒頭の注記)。QNAP TS-264(TS-264-8G)は価格.com掲載の最安79,043円(2026年7月25日確認)です。

💡 コスパ重視ならDXP2800が優勢
メモリ量(8GB vs 2GB)、最大メモリ(16GB vs 6GB)で優位。実売価格は改定前価格の在庫が残る店ならDS225+(約64,000円)より安く、改定後の定価65,880円ならほぼ同額です。保証と日本語情報量ではSynologyが勝るため、「性能・価格優先ならUGREEN、情報の安心感ならSynology」という選び方になります。
メタルラックに並べた2ベイNAS 3台。左からUGREEN NASync DXP2800、Synology DS223j、Synology DS216j(2025年8月撮影)
運営者宅の2ベイNAS 3台(2025年8月撮影)。左が本機DXP2800(黒)、中央がSynology DS223j、右がDS216j(現在は保管中)。DXP2800は幅109.2mm・高さ177.8mm(公式値)とDS223j(幅100mm・高さ165mm)よりひと回り大きく、設置スペースは余裕を見ておくと安心です。

5. 活用シーン(スペックから見る適性)

以下は公式スペックとN100の一般的な能力から見た適性の目安です。実機で常用しているのはClaude Code専用サンドボックス(後述)で、各アプリ自体は当サイト未検証です。

Immich(OSS写真管理)は8GBで動く?公式要件と突き合わせ

DockerでImmichを立ち上げれば、写真のAI認識・自動整理を自宅完結で運用でき、クラウドの月額課金が要りません。Immich公式の要件はメモリ最小6GB・推奨8GB、CPU最小2コア・推奨4コア。DXP2800はDDR5 8GB・4コア4スレッドで推奨要件をちょうど満たす構成です。余白は大きくないので、他のコンテナと同居させるなら第3章の16GB化が視野に入ります(実機は8GBのままで、Immichの常用は未検証)。

出典:Immich 公式ドキュメント Requirements(2026年8月31日確認)

Plex・Nextcloud・動画素材置き場(スペックから見た適性)

いずれも当サイトでは常用検証をしていません。

  • Plex 4K配信:N100はQuick Sync Video対応で、4K H.264・H.265のトランスコードを処理できる想定です(同時配信数はビットレートしだい)。選び方はPlex・Jellyfin・Embyの比較
  • Nextcloud:8GBメモリ+2.5GbEなら家族規模のプライベートクラウドの土台として十分です
  • 動画素材置き場:共有・バックアップ用途なら成立しますが、第2章④の実測どおり読出148.5MB/sが上限で、4K編集はローカルSSDとの併用が現実的です

実機で確かめている用途:Claude Code専用サンドボックス

筆者はこのDXP2800を、Claude Codeのフル権限運用を隔離する専用サンドボックスとしてDocker上で24時間連続稼働させています(数か月・アップデート時の再起動はあり)。動作は安定し発熱・動作音も許容範囲で、「入れっぱなしで使う機器」としての信頼性は体感できています。構築手順はClaude Code専用サンドボックスを構築した実録へ。

6. 購入前に知っておきたい注意点

⚠ DXP2800の弱点・注意点
  • 日本語情報が少ない:UGOS Proマニュアルは英語主体、YouTubeも海外勢中心
  • RAID 5/6非対応:2ベイのため選択肢はRAID 0/1/JBOD/Basic
  • UGOS Proがまだ発展途上:機能追加は速いが一部アプリは英語UI。バックアップアプリもSynology Hyper Backupほど成熟していません
  • HDD互換性リスト(HCL)が限定的:基本WD Red Plus・IronWolfを推奨
  • 保証は2年:DXP2800・DXP4800 Plusは2年、3年保証は上位のDXP6800 Proのみ(最新条件は公式で要確認)

7. 推奨HDD・SSD

製品容量実売価格用途
WD Red Plus WD40EFZZ4TB約32,500円メインストレージ
Seagate IronWolf ST8000VN0028TB約55,800円大容量メインストレージ
Toshiba N300 4TB(箱入りN300A04)4TB約40,000円メインストレージ
WD Red SN700 500GB500GB35,000円(実質1店・2026年9月1日確認)NVMe キャッシュ(品薄・高値が続く)
Samsung 990 PRO 1TB1TB約34,980円高速ストレージ・キャッシュ

HDDは別売です。本体と一緒に用意すれば届いたその日からセットアップできます。まずは定番のWD Red Plus 4TBが失敗しにくい選択です。4TBは2026年8月時点で買える型番が入れ替わっており、長く定番だったWD40EFPX(キャッシュ256MB)は価格.comの掲載が0店。いま買えるのは同じRed PlusのWD40EFZZ(キャッシュ128MB・CMR・5400rpm)で、DXP2800での用途は変わりません。⚠️東芝N300 4TBも安かったバルク流通品HDWG740UZSVCが2026年9月1日時点で在庫切れのため、上表は箱入りN300A04(40,000円前後)の価格です。

UGREEN NASync DXP2800の付属品一式。ACアダプタ、電源コード、LANケーブル、HDD固定ネジ、ドライバー、トレイキー2個
付属品一式。ACアダプタ・電源コード・LANケーブル・HDD固定ネジ・ドライバー・トレイキー2個。別に用意するのはHDDだけです。
UGREEN NASync DXP2800のツールレストレイに3.5インチHDDを装着する様子。使用しているのはPC向けのWD Blue 4TB
ツールレストレイへのHDD装着。写真は動作確認用のWD Blue 4TB(PC向けモデル)で、常用するなら上表のWD Red PlusなどNAS向けHDDを選んでください。3.5インチHDDは側面のツメで固定するツールレス構造です。

一方でM.2 NVMeの追加は急がなくて構いません。NANDフラッシュ高騰の影響で、定番のWD Red SN700は2026年7月25日時点で全ラインが在庫切れ。9月1日に再確認しても、500GBは実質1店で35,000円、1TBと250GBはマーケットプレイス出品しか掲載がなく実勢価格を確認できない状態でした。SSD 1枚がNAS用HDD 1本より高い水準です。第2章④の実測どおりHDD 2本では読出148.5MB/sで頭打ちなので速度を伸ばす余地はSSD側にありますが、まずはHDD 2本で始めて相場が落ち着いてから足すほうが無駄がありません(NAS用SSDの選び方)。

※上表はN300 4TB・SN700 500GB・990 PRO 1TBが2026年9月1日、WD Red Plus 4TB・IronWolf 8TBが2026年8月31日の実勢です(記事内の価格の確認日は最も古いもので2026年7月25日)。最新価格は各ストアでご確認ください。

8. こんな人にDXP2800はぴったり

  • Plexの4K配信・Dockerでの自宅サーバー運用をしたい
  • 写真・動画をAI管理したい(Immich・PhotoPrism等)
  • 16GBメモリまで拡張して長く使いたい
  • コスパ最優先で、英語情報でも自分で調べられる

1つでも当てはまるなら、DXP2800は用途に応えてくれます。価格・在庫は下のボタンから確認できます(HDDは別売)。2026年9月3日の定価改定の移行期で、販売店によって約5.1万円と65,880円が混在します。表示価格を必ず確認してください。

✗ 合わない人
  • 初心者で日本語マニュアル・日本語サポートを最優先
  • Synologyブランドの安心感を重視 → DS225+推奨
  • RAID 5/6冗長構成が必要 → 4ベイのDXP4800 Plus推奨

9. よくある質問(FAQ)

Q1. DXP2800とSynology DS225+、どちらを選ぶべき?
A. 性能・拡張性重視ならDXP2800(メモリ8GB標準・交換で16GBまで・Intel N100)。日本語情報量・初心者向け機能ならDS225+(2.5GbE+1GbE・DSM成熟)。価格は購入先しだいで、改定前の在庫が残る店ならDXP2800(約53,000円)が1万円以上安く、改定後の65,880円ならDS225+(約64,000円)と同等かやや高くなります。
Q2. UGOS ProからSynology DSMのようにデータ移行は可能?
A. 両OS間の直接移行は不可ですが、SMBファイルコピーまたはrsyncでデータ移動は可能。メタデータ(アクセス権・タイムスタンプ)もrsyncで引き継げます。所要時間は当サイトの2.5GbE実測(書込139.7MB/s)から換算して1TBあたり約2時間。小さなファイルが大量にあるとオーバーヘッドで数倍かかります。
Q3. M.2 SSDキャッシュの効果は?
A. 読み書きキャッシュに設定するとサムネイル生成速度・ランダムアクセス・同時接続性能の向上が見込めます(仕組み上の一般論で、当サイトの実測ではありません)。ただしNVMe SSDは品薄・高値で、2枚構成なら70,000円=本体(約53,000円)を上回る出費になります(第7章)。
Q4. 消費電力・騒音は?
A. 公式仕様の消費電力はアクセス時 16.38W、HDD休止時 5.24W。24時間365日つけっぱなしでも電気代の目安は年間4,000〜5,000円程度です。騒音はHDD依存で、WD Red Plus 4TBのメーカー公称値はアイドル23〜24dB・シーク27dB(当サイトの実測ではありません)。実機の表示は24時間稼働中のCPU 47℃・ファン548RPM・HDD 39℃/37℃でした(2026年8月31日)。

まとめ:DXP2800は「性能・拡張性・コスパ」三拍子のハイスペック2ベイNAS

この記事の要点

  • Intel N100・DDR5 8GB標準で、第4章のDS225+・DS224+・TS-264より性能面で有利
  • M.2 NVMeスロット×2、2.5GbE、システム領域はeMMC 32GB
  • 2.5GbEの当サイト実測は10GBファイルで書込139.7MB/s・読出148.5MB/s(1GbE比1.24〜1.37倍・メモリに収まる1GB級は1本目が2倍超)。回線は2.5倍でもHDD 2本のRAID 1が壁
  • メモリはスロット1本。16GB化は「増設」ではなく交換(実機はSamsung製8GB・DDR5-4800)
  • 日本語情報ではDS225+が優位。保証は2年(上位のDXP6800 Proは3年)
参考・出典:
UGREEN NASync DXP2800 公式製品ページ(2026年8月31日確認)
UGREEN公式「価格改定のお知らせ」(2026年9月3日確認)
UGREEN NAS 製品保証互換性リストImmich Requirements(2026年8月31日確認)
Intel Processor N100 公式仕様
・2.5GbE/1GbEの転送速度は当サイト実測(2026年9月8日・SMB 10GB×3ラウンド中央値/iperf3は9月4日)