本記事のおすすめ・ランキング・比較は、広告報酬の多寡ではなく、公表スペック・技術的根拠にもとづいて選定・評価しています。

更新日:2026年9月9日|カテゴリ:選び方・おすすめランキング(DXP2800の実機レビューはこちら

この記事の結論
  • 迷ったらSynology。UIの完成度・Snapshot Replication(誤削除やランサムから一瞬で復元できる機能)・ユーザー数で頭一つ抜けている
  • ただしSynology 2025年Plus系モデル(DS225+/425+/925+)はHDD互換性に注意(2025年10月のDSM 7.3で部分緩和)
  • コスパ重視なら UGREEN NASync(DXP2800が約5.1万円で N100+2.5GbE+M.2搭載)
  • 日本語サポート最優先なら Buffalo(日本語の電話サポート完備)。家庭向けは LinkStation、事業所・拠点間で使う法人向けは TeraStation と製品ラインが分かれています。ただし家庭用の主力 LS720D は2026年に3度の価格改定で大幅値上げ+主要量販店の在庫が消滅。「HDD込みだから安い」はもう成り立たず、選ぶ理由は手軽さとテレビ録画に変わりました。買うなら実効4TBの8TBモデルです(実効2TBの4TBモデルは容量単価で割高。金額の内訳はBuffaloのカードで)
  • セキュリティ被害の過去事例もメーカー選定の重要ファクター。QNAP・TerraMaster・ASUSTOR の過去事件は必ず認識しておく

NASは一度導入すると5〜7年は使い続ける機器のため、メーカー選びが「その後のデータライフ全体」を左右します。UIの出来・サポート体制・セキュリティ対応・HDD互換性ポリシーまで含めて評価する必要があります。

この記事では、2026年8月時点で日本の家庭ユーザーが選ぶべき主要NASメーカー6社(Synology・QNAP・UGREEN・Buffalo・TerraMaster・ASUSTOR)を、具体的な型番・実売価格・過去のセキュリティ事例まで含めて徹底比較します。NAS自体の仕組みやできることが気になる方はNASとは?初心者向けガイドもどうぞ。

なお、すでに2強の SynologyとQNAP のどちらかで迷っている方は、両社をOS・価格・拡張性で1対1比較したSynologyとQNAPはどっちがいい?2026年徹底比較が近道です。本記事は6社を横断で見比べたい方向けにまとめています。

NASメーカー選びで見るべき5つのポイント

メーカー比較に入る前に、「どこで差が付くのか」を整理しておきます。単に価格やスペック表を眺めても判断を誤りやすいポイントです。

NASメーカー選びの5大判断基準
  1. OS・UIの完成度:毎日触る管理画面の出来。Synology DSM は業界トップ評価
  2. 日本語サポート体制:電話・チャットの有無、正規代理店の存在
  3. セキュリティアップデートの迅速さ:脆弱性報告から修正までの日数、過去のインシデント対応実績
  4. HDD・SSD互換性ポリシー:2025年以降、特にSynologyで差別化進行中
  5. アプリエコシステム:Photos・Drive・監視カメラ・Docker対応の幅

2026年 主要NASメーカー6社の特徴と代表機種

総合1位① Synology(シノロジー)

台湾発・NAS業界の実質的デファクトスタンダード。DSM(DiskStation Manager)の完成度とエコシステムの広さで競合の一歩先を行きます。家庭ユーザーから中小企業まで幅広くカバー。入門機DS223jの実際の使い勝手はDS223j実機レビューで詳しく解説しています。

代表機種の実売価格(DS925neo+は2026年8月23日、DS925+は8月21日、DS425+は8月22日、DS223j・DS225+は8月19日に確認。DS224+は終売時の参考値):

  • DS223j(2ベイ入門機):約34,000〜39,000円
  • DS224+(2ベイ定番・終売/終売時の実売):約51,000〜55,000円。新規購入は後継のDS225+が基本です
  • DS225+(2025年6月発売・2.5GbE対応):約64,000円〜
  • DS425+(4ベイ):約105,000円〜
  • DS925neo+(4ベイ上位・2026年8月6日発売):約118,000円〜(同日発表の「DiskStation neo+」シリーズ4機種〔DS725neo+/DS925neo+/DS1525neo+/DS1825neo+〕の1つで、DS925+の後継ではなく併売の廉価モデル。CPU〔AMD Ryzen V1500B〕・4ベイ・2.5GbE×2・M.2×2・最大32GBはDS925+と同一で、実質的な違いは標準メモリがnon-ECCであることだけ。後からECC化することもできますが、ECCとnon-ECCの混在は公式に非サポートのため、標準の4GB non-ECCを外しての入れ替えになります → neo+と従来Plusは何が違うのか
  • DS925+(4ベイ上位・ECC標準):約161,500円〜(2026年7月下旬から8月にかけて約12.5万円→約16.1万円へ上昇。DS425+は同時期ほぼ横ばいで、両機の価格差は約5.7万円に開いています。上のDS925neo+との差は43,500円で、ECCが必要でなければneo+のほうが割安です)

いずれも当サイトが上記の日付に確認した実勢です(終売のDS224+を除く)。価格は変動するため、購入前に各リンク先で最新価格を確認してください。neo+の出典:Synology公式ニュース「DiskStation neo+ シリーズ発表」DS925+・DS925neo+ 製品ページ(2026年8月23日確認)。

✔ こんな人におすすめ
はじめてのNASで失敗したくない/Synology Photos・Driveで家族の写真動画を管理したい/長期的に同じメーカーで揃えたい
⚠ 注意:2025年Plus系モデル(DS225+/425+/925+)はHDD互換性ポリシーが変わっています。2025年10月のDSM 7.3で制限は部分緩和されましたが、DS425+・DS925+でM.2 SSDのストレージプール/キャッシュを作る場合は現在も互換性リスト掲載品が必要です(DS225+はM.2スロットを搭載しないため、この制限とは無関係です)。詳細は次章で解説します。

総合2位② QNAP(キューナップ)

台湾発の老舗ブランド。スペック・拡張性重視派から支持が厚く、2.5GbE/10GbE搭載モデルや4ベイクラスが充実。QTS/QuTS heroの2種OSを選べるのも特徴です。

代表機種の実売価格(TS-233は2026年8月22日、TS-464は2026年8月31日、TS-262は2026年6月時点の確認):

  • TS-233(2ベイエントリー):約27,800〜33,000円
  • TS-262(2ベイ・2.5GbE):約55,000〜65,000円
  • TS-464(4ベイ・N5095搭載):約109,800〜113,292円(2026年7月28日の価格改定で約8.5万〜9.5万円から上昇し、8月31日の再確認でも同水準のまま)
✔ こんな人におすすめ
スペックやポート類にこだわりたい/4ベイ以上で組みたい/Docker/仮想化で遊びたい中〜上級者
⚠ 注意:過去にQlocker(2021年・CVE-2021-28799)、DeadBolt(2022年)といった大規模ランサムウェア被害の標的になった歴史があります。現在は対応済みですが、運用時はインターネット直接公開を避けUPnP無効化が必須。

総合3位③ UGREEN(ユーグリーン)

中国・充電器ブランドとして知られる UGREEN が2025年6月3日に日本で一般発売した新興NAS(ユーグリーン・ジャパン公式プレスリリース)。NAS製品としてKickstarter史上最高額とされる約668万ドルを記録した話題の新ライン(Kickstarter公式ページ)。Intel N100・2.5GbE・DDR5メモリなどスペックの割に低価格なのが最大の魅力です。

代表機種の実売価格(DXP2800は2026年8月31日、DXP4800 Plusは8月22日に確認):

  • NASync DXP2800(2ベイ・N100・8GB DDR5):執筆時点の実売 約50,930〜59,880円(8月31日時点では下限価格に5店が並んでいました)
  • NASync DXP4800 Plus(4ベイ・10GbE):約86,000円〜

2026年7月には10GbEを載せた2ベイの上位版 NASync DXP2800 GT が追加されました。無印との差と、10GbEが家庭で活きる条件はDXP2800 GTと無印の違いで試算しています。

✔ こんな人におすすめ
コスパ最重視/最新ハードで動画トランスコードしたい/新しいもの好きで情報収集が苦にならない中級者
⚠ 注意:日本での一般発売が2025年6月と日が浅い新興勢力のため、長期サポート・セキュリティ対応の実績が未知数。DSMのような洗練されたエコシステムではなく、UGOS PROという独自OS(安定化が進行中)です。

総合4位④ Buffalo(バッファロー)

日本の大手周辺機器メーカー。日本語の電話サポートと、開封してすぐ使えるHDD同梱モデルという安心感は、他社ではまねしにくい強み。上位機の LS720D は2.5GbE・DTCP-IPムーブに対応し、テレビ録画のバックアップ用途との親和性が高いラインです。nasneについても、LS720D側に登録して新しく録画された番組だけを自動でダビングする機能が公式に記載されていますが、同社は「SIE製nasne®との動作検証は行っておりません」とも明記しています(LS720Dは当サイトが保有しておらず未検証。同シリーズのスタンダードモデル LS220D0802G は実機を購入し、nasneからの手動ムーブとPC TV Plusでの再生に加え、自動ムーブの実走まで確認しました=torne mobile・テレビでの再生は未確認)。ただし2026年に価格と流通の状況が大きく変わりました(下の注記)。

代表機種と2026年8月31日時点の実売価格

  • LinkStation LS720D(2ベイ・2.5GbE・HDD同梱・DTCP-IP対応)8TBモデル(4TB×2同梱・実効4TB):執筆時点の実売 98,600円(販売元Amazon.co.jp本体。店によっては113,000円まで開きます)【当サイトが勧めるのはこちら】
  • 同 4TBモデル(2TB×2同梱・RAID 1時の実効容量2TB):95,000円(同じくAmazon.co.jp本体。8月14日の84,380円から約1万円=約+13%の上昇)【容量が半分なのに8TBモデルとの差は3,600円=容量単価で不利・非推奨】。楽天・Yahoo!ショッピングには8万円台の出品もありますが、Amazon専売型番(末尾/N)と無印が混在しているため、型番を確認してから比べてください
  • TeraStation(法人向けビジネスライン):家庭のファイル共有・写真・テレビ録画ならLinkStationで足ります(棲み分けは後述の章で整理します)

⚠ LS720D0802/LS720D0402はどちらも取扱店が細く在庫が不安定です(2026年8月3日確認時点)。購入前に現在価格と在庫の有無を確認してください。

⚠ 2026年8月の評価見直し:「安い国産枠」の推し方は4TBモデルについて取り下げます
当サイトは長らく LS720D 4TBモデルを「約4万円で買える家庭用の本命」として紹介していましたが、バッファローが2026年に希望小売価格を3回引き上げ(47,630円→50,160円→73,480円→98,120円)、実売も8月14日の84,380円から8月31日には95,000円(約1万円・約+13%)へ再上昇しました。4TBモデルは2TB×2構成でRAID 1にすると使えるのは実効2TB=1TBあたり47,500円になるため、この構成を価格で勧める理由はもうありません。
8TBモデル(4TB×2・実効4TB)は、8月14日の98,700円から8月31日は98,600円でほぼ据え置きです。4TBモデルだけが上がった結果、4TBモデルと8TBモデルの価格差は3,600円まで縮みました(8月14日時点は14,320円差)。3,600円を足すだけで使える容量が2倍になります。ただしこの差額は、どちらもAmazon.co.jp本体で比べた場合の話です——4TBモデルは楽天・Yahoo!ショッピングに8万円台の出品もあり、その販路で買えば差は1万円台に広がります(Amazon専売型番の/Nと無印が混在しているため、型番の確認が必要です)。それでも1TBあたりの単価は、8TBモデルが24,650円に対して4TBモデルは8万円台で買えても4万円台で、容量単価の優劣は変わりません
ただし8TBモデルにも、以前のような総額の優位はありません。Amazon専売型番の LS720D0802/N は販売元Amazon.co.jpが98,600円。同じ実効4TBを Synology DS223j+NAS用HDD 4TB×2(101,000円)で組む場合との差は2,400円しかなく、「HDD込みだから総額が安い」という説明は成り立たなくなりました。それでも4TBモデルより8TBモデルを勧めるのは、4TBモデル(1TBあたり47,500円)に対して8TBモデルは1TBあたり24,650円と、同じシリーズ内で容量単価が22,850円も違うためです。Buffaloを選ぶ理由は価格ではなく、HDDを選ばずに済む手軽さとDTCP-IP録画に変わりました。
それでも流通は細いままです:ヨドバシは販売終了表示、ツクモは完売、ケーズデンキは取扱終了、価格.comは掲載店ゼロ(2026年8月3日確認)。当サイトが確認した範囲で在庫があったのはAmazon.co.jp本体と、楽天市場・Yahoo!ショッピングの数店で、店ごとの価格差も大きい状態でした。2026年8月14日に再確認した時点でもAmazon.co.jp本体は8TB・4TBとも在庫があり、以前あった残数の逼迫表示は解消していましたが、量販店の取扱いが戻ったかどうかは確認できていません。バッファロー公式の製品ページに販売終了の表示はなく、8月3日の価格改定の対象型番にも含まれているため生産終了ではありませんが、「家電量販店で気軽に買える」という以前の説明は現状に合いませんので取り下げます。値動きが大きい機種なので、購入前に必ず現在価格と在庫を確認してください

価格改定の出典はバッファロー「価格改定のお知らせ」(2026年7月23日発表・2026年8月3日実施)(105型番・改定率5.8〜42.5%)と、同社が公開する改定価格表PDF(8月3日実施分6月実施分1月実施分)です。⚠ 従来の入門機 LinkStation LS220D シリーズは、メーカー公式のシリーズページで LS220D0202/0402/0602/0802 の全4モデルが「販売終了」となりました(2026年7月確認)。当サイトでも無印 LS220D は推奨対象から外しました。ただしG付きの「LS220DG」シリーズは現行です(8TBのLS220D0802Gは45,100円・DTCP-IP対応)。価格の確認日は最も古いもので2026年8月19日です。

✔ こんな人におすすめ
テレビ録画(DTCP-IP)の番組をNASへ移したい(nasneも「新しく録画された番組だけを自動でダビング」する機能が公式に記載されていますが、メーカーはSIE製nasneとの動作検証を行っていないと明記。当サイトはLS720Dでは未検証で、スタンダードモデルのLS220D0802Gなら手動ムーブ・PC TV Plusでの再生・自動ムーブの実走まで実機で確認済み/torne mobile・テレビでの再生は未確認)/HDDの型番を一切調べたくない/初期設定が不安で日本語の電話サポートを重視。「安く済ませたい」も動機なら、割高になった4TBモデルではなく8TBモデル(実効4TB)を見てください。
⚠ 注意:Snapshot Replication のような先進機能や、Synology Photos に匹敵するモダンな写真管理アプリは持ちません。「難しい設定を一切したくない・家電感覚で使いたい」割り切りが合う人向けです。

総合5位⑤ TerraMaster(テラマスター)

中国・深センのNAS専業メーカー。価格重視でハードスペックは悪くないのが特徴。ただしOSの完成度とセキュリティ対応速度ではSynology・QNAPに一歩譲ります。

代表機種の実売価格(F2-212は2026年8月31日、他は2026年6月時点の確認):

  • F2-212(2ベイ1GbEエントリー):約20,792〜31,949円。販路によって1万円以上開きます——下限はAmazonの出品で、他店は3万円台が中心でした(価格.comの製品ページを特定できていないため、1点の価格ではなくレンジで示します)
  • F2-424(2ベイ・N95・2.5GbE):約55,000〜65,000円
  • F4-425 Plus(4ベイ):約95,000円〜
✔ こんな人におすすめ
同スペック帯で数千〜1万円安く買いたい/英語UIに抵抗がない/セルフで情報収集できる中級者以上
⚠ 注意:2022年2月にDeadBoltランサムウェアの攻撃を受けた経緯(CVE-2022-24989・CVE-2022-24990)があります。パッチは公開済みですが、インターネット直接公開は避けVPN/リバースプロキシ経由を推奨。

総合6位⑥ ASUSTOR(アサスター)

ASUS系列の子会社。マルチメディア・Plex連携に強みがあり、HDMI出力搭載モデルが豊富。日本代理店はユニスターで3年保証あり、サポート体制は悪くありません。

代表機種(Lockerstor 2 Gen2の価格は2026年6月時点の確認):

  • DRIVESTOR 2 Lite AS1102TL(2ベイ・Realtek RTD1619B 1.7GHz クアッドコア・1GB DDR4・1GbE):現行のエントリー機。当サイトが長く挙げてきた前モデル AS1102T は、2026年8月31日に価格.comを確認した時点で掲載店(販売者)がゼロ=国内の新品流通が細っているため、本記事の代表機種を後継のAS1102TLに差し替えました。当サイトはAS1102TLの実勢価格を確認できていないため、金額は載せていません
  • Lockerstor 2 Gen2 AS6702T(2ベイ・N5105):約75,000〜85,000円

仕様の出典:ASUSTOR公式「DRIVESTOR 2 Lite (AS1102TL)」製品ページ同「DRIVESTOR 2 (AS1102T)」製品ページ(2026年8月31日確認)。前モデルAS1102TとAS1102TLは別物です——CPUがRealtek RTD1296 1.4GHzからRTD1619B 1.7GHzに替わり、LANは2.5GbEから1GbEへ下がっています(後継のほうがネットワークは遅い点に注意)。他サイトの旧モデル情報をそのまま当てはめないでください。

✔ こんな人におすすめ
リビングのテレビでNASの動画を直接観たい/Plexメディアサーバー構築が主目的/ASUS製ルーターと統一したい人
⚠ 注意:ユーザー数が Synology/QNAP と比べると少なく、トラブル時の日本語情報(ブログ・Q&A)が手薄で、初心者は検索で解決しにくい場面が出ます。加えて2022年2月に DeadBolt ランサムウェア被害を受けた経緯があり(EZ Connect 経由と報じられた・現行 ADM でパッチ済み)、EZ Connect の設定は最新版で有効・無効を確認したうえで運用してください。

BuffaloのNASを比較|おすすめは家庭ならLinkStation・事業所ならTeraStation

バッファローのNASは、公式サイトでも「個人向け商品」の LinkStation と「法人向け商品」の TeraStation の2ラインに分かれています。バッファロー製で比較するときは、まずどちらのラインを見るかを決めると候補が一気に絞れます。

家庭で選ぶなら LinkStation——LS720D と LS220DG の使い分け

バッファロー公式の個人向けカテゴリに載っている現行のLinkStationは、次の5シリーズです(2026年8月31日確認)。

シリーズ ベイ数 LAN RAID 1 DTCP-IPサーバー 自動ダウンロードムーブ
LS720D 2ベイ 2.5GbE
LS220DG 2ベイ 1GbE
LS710D 1ベイ 2.5GbE -(ドライブ1台)
LS210DG 1ベイ 1GbE -(ドライブ1台)
LS411DX 1ベイ 1GbE -(ドライブ1台)

LS411DXは録画番組の視聴に寄せた特化モデルです。ファイル共有も写真も一台でまかなうなら、選択肢は上の2ベイ2機種になります。

出典:バッファロー公式「ネットワーク対応HDD(NAS):LinkStation」(個人向け商品)LinkStation機能比較表(公式FAQ 15533)(2026年8月31日確認)。右2列とRAIDの記号は、FAQ 15533 の機能比較表にある各シリーズの列をそのまま写しました(LS720D・LS710Dは同ページの1つ目の表、LS220DG・LS210DGは「LS220D/LS210D」欄に型番が併記された表、LS411DXは「LS410D/LS410DX/LS411DX/LS420D」の表。5シリーズとも「DTCP-IPサーバー」「自動ダウンロードムーブ」は〇、「RAID設定」が〇なのは2ベイのLS720D・LS220DGだけです)。LANの速度は各シリーズの製品ページ表記です。

選び方は3つの質問で決まります。

  1. HDDが1台壊れてもデータを残したいか → 残したいなら2ベイのLS720DかLS220DG。1ベイ機(LS710D・LS210DG・LS411DX)はドライブが1台なので、RAID 1による冗長化ができません。家族の写真や仕事のファイルを置くなら2ベイが前提です
  2. 転送速度に2.5GbEが要るか → 大きな動画をやり取りする、複数人で同時に読み書きする、といった使い方ならLS720D(2.5GbE)。写真・書類の置き場と録画の受け皿ならLS220DG(1GbE)で足ります
  3. 予算 → 実効4TBのLS720D 8TBモデルが98,600円、同じ実効4TBのLS220D0802Gが45,100円で、差は53,500円。この差を2.5GbEに払う価値があるかが分かれ目です

💡 迷ったときの当サイトの答え 録画の受け皿が主目的なら LS220D0802G(1GbE・RAID 1)。当サイトが実機を購入して検証しました。PCのバックアップや家族写真も置いて長く使うなら LS720D 8TBモデル(2.5GbE・実効4TB)。4TBモデル(実効2TB)は8TBモデルとの差が3,600円しかなく、選ぶ理由がありません。

HDD同梱のLinkStationを選ぶと、何が起きないのか。NAS用HDDの型番を調べる/互換性リストと突き合わせる/本体を開けてドライブをネジ止めする——この3工程がまるごと不要です。箱を開けて電源とLANケーブルを挿し、画面の案内どおりに進めれば、その日のうちに家族の保存先ができあがります。テレビ録画も、DTCP-IP対応のレコーダーからならダビング先として本機を選べます(可否は機器の組み合わせで変わるため、購入前にメーカーの対応表で自分の型番を確認してください)。設定でつまずいたときに日本語の電話窓口があることも、初めての1台では効いてきます。

テレビ録画(DTCP-IP)を残したい、HDDを一切選びたくない——という条件なら Buffalo LinkStation が選択肢になります。購入時は型番がLS720D0402/LS720D0802(Amazon専売モデルは末尾に「/N」が付きます。バッファロー公式が「LinkStation Amazon専売」と案内している型番です)であることを確認してください(似た型番のLS720DNシリーズはSOHO向けの別ラインで、搭載HDDも価格も異なります)。在庫のある店が限られ、ショップ間の価格差も大きいので、現在価格と在庫は必ず確認を。

買う直前に、もう一度だけ用途で分かれます。録画の受け皿だけが目的なら、同社のLS220D0802G(45,100円・1GbE・DTCP-IP対応)で足ります——当サイトが購入して実機検証した機種で、商品リンクはLS220D0802Gの検証記事に置いています(LS720Dとの差は53,500円)。

録画だけでなくPCのバックアップや家族写真も1台に置き、2.5GbEで速く読み書きしたい——そこまで求めるなら LS720D の8TBモデル(LS720D0802/LS720D0802/N・実効4TB)です。当サイトが2026年8月31日に確認した時点では販売元Amazon.co.jpに在庫があり、HDD 4TB×2込みで98,600円でした。在庫と現在価格を確認

▼[PR]下のリンクはLS720D0802(Amazon専売型番はLS720D0802/N)です。

nasneに関する2つの記載の出典:バッファロー公式「LS720D0802 製品情報」(「新しく録画された番組だけを本商品に自動でダビングします」と記載)/バッファロー公式「nasne(ナスネ)®対応情報」(「SIE製nasne®との動作検証は行っておりませんので予めご了承ください。」と記載)。いずれも2026年8月31日確認。

事業所・拠点間で使うなら TeraStation(家庭用途にはオーバースペック)

TeraStationは、バッファロー公式サイトで「法人向け商品」として案内されているラインです。個人向けのLinkStationとの一番の違いは、スペックよりも業務利用を前提にしたサービスが用意されている点にあります——オンサイト&デリバリー保守パック、データ復旧サービス、遠隔からバックアップ状況を管理する「キキNavi」といったメニューが、法人向けページに並んでいます。

出典:バッファロー公式「法人向けNAS:TeraStation」(2026年8月31日確認)。当サイトはTeraStationを保有していないため、機種ごとのスペック比較・実機検証は行っていません。

💡 どちらを見ればいいか - 家庭のファイル共有・家族写真・PCのバックアップ・テレビ録画 → LinkStation(2ベイのLS720DかLS220DG) - 従業員が共有で使う/複数拠点で運用する/止まったときにメーカーの保守サービスを受けたい → TeraStation

TeraStationは、こうした業務向けのサービスまで含めて設計されたラインです。家庭のファイル共有・写真・テレビ録画で必要になる機能は、2ベイのLinkStationでひととおり足ります。逆に、事務所の共有フォルダとして使う人数が増える前提なら、最初からTeraStationのラインを見たほうが後戻りがありません。

主要6社 総合比較表(2026年版)

各項目を星5段階で評価しました。星の基準は価格.com・Amazon日本のレビュー数と平均評価、公式サポート拠点の有無、過去3年間のセキュリティインシデント件数を総合的に加味しています(あくまで当ブログの編集判定・単純平均ではありません)。なお「価格の安さ」は実勢価格だけでなく、在庫・取扱店の多さ=実際にその値段で買えるかどうかも含めて判定しています。

メーカー 価格
の安さ
UIの
分かりやすさ
機能の
豊富さ
日本語
サポート
セキュリティ
実績
総合
Synology ★★★☆☆ ★★★★★ ★★★★★ ★★★★☆ ★★★★★ ★★★★★
QNAP ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★★★ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★★☆
UGREEN ★★★★★ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★★☆
Buffalo ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★☆☆☆ ★★★★★ ★★★★☆ ★★★☆☆
TerraMaster ★★★★★ ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★☆☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆
ASUSTOR ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆
2026年8月の変更:Buffaloの「価格の安さ」を、8月上旬の★4からさらに★3へ下げました(値上げ前は★5)。8月上旬までは8TBモデルがHDD込み総額で優位だったため★4に留めていましたが、8月31日の実勢で8TBモデルは98,600円、DS223j+HDD 4TB×2との差は2,400円=ほぼ同額だからです。実効2TBの4TBモデルは8月末に95,000円へ再上昇し、1TBあたり47,500円とさらに不利になりました。1年で希望小売価格が3度改定され、量販店の在庫も切れており、「安いから選ぶメーカー」ではなくなりました。日本語サポート★5は変更していません。総合★3も据え置きです(機能の豊富さ★2=スナップショット・アプリ追加・Dockerを持たない点と、手軽さ・DTCP-IPの価値が相殺するため)。
判定基準:セキュリティ実績は「過去3年の大規模ランサムウェア被害の有無・対応速度・現行バージョンでの脆弱性修正状況」で総合判定。Synologyは過去同種の被害が少ない一方、QNAP/TerraMasterはDeadBolt等の被害歴がある。これは過去の話ですが、運用慎重さが求められる根拠として評価に反映しています。
💡 SynologyとBuffalo、どちらが安い?(2026年8月31日の実勢で並べ直しました)
以前この欄では「BuffaloのほうがHDD込みで5.6万円安い」と説明していました。その差は2026年8月の値上げでほぼ消えました。実効容量をそろえて並べると次のとおりです。
・Synology DS223j:本体約3.6万円+NAS用HDD 4TB×2(約6.5万円)=総額101,000円/実効4TB(1TBあたり25,250円)
・Buffalo LS720D 8TBモデル(4TB×2同梱)=98,600円/実効4TB(1TBあたり24,650円)
・Buffalo LS720D 4TBモデル(2TB×2同梱)=95,000円/実効2TB(1TBあたり47,500円)
つまり同じ実効4TBで比べると、DS223j+HDDとBuffaloの8TBモデルの差は2,400円=ほぼ同額です(1TBあたりでも600円の差)。実効2TBの4TBモデルはさらに不利で、本体価格の差は3,600円しかないのに使える容量は半分=1TBあたりで8TBモデルより22,850円割高です。「Buffaloは安い」という以前の説明は、2026年8月31日時点でも取り下げたままです。同じ支払いなら、Synologyの側には完成度の高い管理画面(DSM)、長期のセキュリティ更新、Synology Photos/Driveなどのアプリ群、大きなユーザーコミュニティという「ソフトの価値」が付いてきます。逆にBuffaloには、HDD選定・取り付けが不要で、DTCP-IPでテレビ録画を移せるという他社にない実用価値があります。総額がほぼ並んだ今、判断軸は「ソフトと拡張性を取るか、録画と手間なしを取るか」——これが2026年8月31日時点の整理です(ただしBuffaloは在庫と値動きが不安定なので、購入直前に価格を確認してください)。なお同梱HDDの型番・グレードはバッファローの製品ページで公表されていないため、比べているのは「総額」であって「同じ部材の値段」ではない点は差し引いてください。

NASの電気代は月いくら?(ランニングコストの目安)

NASは24時間つけっぱなしで運用する機器なので、月々のランニングコストも判断材料に入れておくと安心です。2ベイの家庭用NAS本体の消費電力は、アクセス時で概ね10〜20W前後、HDDスリープ時は5W前後まで下がります(各社カタログ値の目安)。

電気料金31円/kWhで計算した2ベイNAS(実使用平均12W想定)の月額は約270円、年間で約3,300円程度が目安です。10GbEや4ベイ機はさらに数百円上乗せされます。詳細な機種別試算はNASの電気代は月いくら?機種別コスト計算で解説しています。

  • Synology / QNAP / TerraMaster / ASUSTOR / UGREEN の家庭用2ベイ機は「実使用平均10〜15W帯」で概ね横並び。メーカー差より、常時通電/スリープ設定の差の方が電気代に効きます
  • Buffalo LinkStation(LS720D)も同帯域で、家電量販店の家電機並みの消費電力に収まります
  • 4ベイ機(DS425+/TS-464/DXP4800 Plus 等)は概ね1.5倍〜2倍程度が目安(HDD本数が電力の主因)

HDDキット(HDD別売)とHDD同梱モデル、どちらを選ぶ?

NASは同じ「2ベイ機」でも、大きく分けて2種類の売り方があります。どちらを選ぶかで初期費用と手間感覚が大きく変わるため、購入前に整理しておきましょう。

タイプ メリット デメリット 代表機種
NASキット(HDD別売) HDDを自分で選べる(容量・NAS用/汎用の使い分け・故障時交換が容易)/容量を後から増やせる HDDを別途購入・自分で装着する必要/初期費用が2回に分かれる Synology DS223j/QNAP TS-233/UGREEN NASync DXP2800/TerraMaster F2-212/ASUSTOR DRIVESTOR 2 Lite AS1102TL
HDD同梱モデル 開封してすぐ使える/HDD選定・装着の手間ゼロ/DTCP-IP録画に対応する機種がある 容量固定で拡張性が低い/中身のHDDはメーカー選定品(NAS用HDDと同等かは機種で差)/2026年の値上がりで「同梱だから割安」は崩れた(LS720D 8TBでもNASキット+HDDとほぼ同額・4TBは容量単価で割高)/取扱店が減り在庫が不安定 Buffalo LinkStation LS720D/Synology DS223j+HAT3300 セット等
💡 初心者はどちらを選ぶべき?
「HDDの型番を自分で調べたくない」なら HDD同梱モデル(Buffalo LinkStation か Synology のセット品)「あとで容量を増やしたい・NAS用HDDを吟味したい」なら NASキット+別売HDD、が基本の判断軸です。2026年は「同梱モデルのほうが総額で安い」がほぼ崩れました——LS720Dの8TBモデル(実効4TB)でも、NASキット+HDDの総額とほぼ並びます(金額の内訳は「④ Buffalo」のカードにまとめました)。同梱モデルを選ぶ理由は、いまは価格ではなく手間の少なさだと考えてください。総額で比べるときは容量を実効ベースでそろえるのが鉄則です。NASキット派向けの HDD 選定基準はNAS用HDDのおすすめで詳しく解説しています。

Synology 2025年モデルのHDD互換性ポリシーを必ず確認しよう

2026年のNAS選びで最も重要な論点がこれです。Synologyは2025年4月、Plusシリーズの新モデル(DS225+/425+/925+)について、従来使えた他社製HDD/SSDを制限する方針を発表し、NASユーザー界隈に衝撃が走りました。

政策転換の時系列

時期 動き 影響
2025年4月 Synology、Plus系2025年モデルで純正/認定ドライブのみサポート方針を発表 重大WD Red/IronWolf等の定番HDDが一部機能不可に
2025年10月 DSM 7.3リリースで制限を部分緩和 改善Plus/Value/Jシリーズ2025年モデルでサードパーティHDD/SATA SSDが再び使用可能に
2026年4月〜
現在
制限は M.2 NVMe SSD のみ残存 部分制限M.2ストレージプール・キャッシュ作成時は互換性リスト掲載品が必要
💡 2026年8月時点での結論
Synology 2025年Plus系モデル(DS225+/425+/925+)を買う場合、3.5インチHDD・2.5インチSATA SSDはサードパーティ製でOK。ただしDS425+・DS925+でM.2 NVMe SSDのキャッシュや独立ストレージプールを作る場合は、Synology互換性リスト掲載品を選ぶ必要があります(DS225+はM.2スロットを搭載しないため、この制限とは無関係です)。
普通にHDDを2台入れて使うだけなら、このM.2の制限は気にしなくてOKです(M.2 SSDキャッシュは上級者向けの追加機能のため)。
公式情報:Synology ナレッジセンター - 2025年以降のドライブ互換性ポリシーFAQで最新の公式見解を必ず確認してください。

コスパと最新スペック重視なら UGREEN NASync DXP2800(Intel N100・2.5GbE・DDR5)が本命です。

過去のセキュリティインシデントから学ぶメーカー選び

NASはインターネットに接続する以上、セキュリティインシデント対応の歴史は最重要の選定基準です。特に過去3年の主要事件は、各社の体制評価に直結します。

事件 対象メーカー 発生時期 概要
Qlocker QNAP 2021年4月 HBS 3の脆弱性(CVE-2021-28799)を突いた攻撃。ファイルをパスワード付き7zアーカイブに個別変換する被害
DeadBolt QNAP 2022年1月〜 Photo Station脆弱性を悪用。セキュリティ各社の報告では相当数のNASが標的になったとされる(正確な感染台数はQNAPが公表しておらず、報道値も出典で分かれる)。被害者個人への要求は約0.03BTC、50BTCはQNAP社へのマスターキー要求額
DeadBolt TerraMaster 2022年2月〜 CVE-2022-24989・CVE-2022-24990の連鎖による RCE。TOS 4.2.30でパッチ適用済み
DeadBolt ASUSTOR 2022年2月〜 EZ Connect経由とされる攻撃で大規模被害。ADM 4.0.4.RQO2の緊急パッチとEZ Connect一時停止で対応。攻撃者はマスターキーに50BTCを要求
(大規模被害なし) Synology・Buffalo この期間、同規模のランサムウェア大量感染事例は確認されず

出典:ASUSTOR公式セキュリティアドバイザリQNAP公式(HBS 3脆弱性・Qlocker関連)

⚠ 被害はメーカーの責任だけではない
これらの事件の多くは「管理画面をインターネットに直接公開していた」ユーザーが標的になりました。メーカーに関わらず、以下の運用ルールは必須です:
  • 管理画面ポート(5000/5001/8080等)をインターネットに公開しない
  • ルーターのUPnP・DMZ機能は無効化
  • 外出先からのアクセスはVPN経由またはメーカー公式のリレーサービスを使用
  • 管理者アカウント名は「admin」以外に変更、2段階認証を有効化

用途別おすすめメーカー早見表

予算から一気に絞り込みたい方は、予算別・家庭用NASおすすめランキング(本体別売+HDD同梱を両にらみで整理)が近道です。

とにかく初心者・失敗したくない Synology DS223j(HDD別売)が基本。UIの分かりやすさと日本語情報の多さで勝負。HDDを選ぶ手間まで省きたいなら Buffalo LinkStation LS720D。
家族写真・動画をスマホバックアップ Synology(Photos/Drive 完成度)または UGREEN NASync DXP2800(大容量・高速)。
コスパ最優先で最新スペック UGREEN NASync DXP2800(約5.1万円でN100+2.5GbE)。
電話サポート必須・家電感覚 Buffalo LinkStation LS720D(2.5GbE・DTCP-IP対応)。HDD同梱ですぐ使えます。量販店の在庫は切れており、購入はEC中心(8TBモデルで98,600円・量販店の状況は2026年8月3日/価格は8月31日確認)。
テレビ録画(DTCP-IP)/nasneは条件つき Buffalo LinkStation LS720D。DTCP-IP対応NASの有力メーカーの1つ。nasneについては公式の製品ページに「新しく録画された番組だけを自動でダビング」する機能の記載がある一方、同社はnasne対応情報で「SIE製nasne®との動作検証は行っておりません」とも明記しています(公式2ページとも2026年8月31日確認)。LS720Dは当サイト未検証。スタンダードモデルのLS220D0802Gは実機で手動ムーブ・PC TV Plusでの再生・自動ムーブの実走まで確認済み/torne mobile・テレビでの再生は未確認録画の受け皿だけなら、8TBが45,100円前後のLS220DGも選択肢です。移行先の比較はnasneの録画番組はどこへ移行する?、DTCP-IP対応NASそのものの現況(有料アプリの販売終了と残る選択肢)は録画をNASに残す2026年の選択肢で整理しています。
動画トランスコード(スマホで見やすい形式に自動変換)・Plex運用 ASUSTOR Lockerstor 2 Gen2(HDMI出力対応)または QNAP TS-464。
4ベイ以上で大容量構築 Synology DS925neo+(ECC標準がよければDS925+)または QNAP TS-464。RAID 5/6(複数HDDでの冗長化構成)で柔軟構成。
ドライブ互換性を気にしたくない Synology 2024年以前のモデル(DS224+等。ただしDS224+は終売で、入手は在庫品・中古が中心)、または QNAP/UGREEN/Buffaloなど非制限メーカー。
セキュリティ重視で保守的に Synology。過去大規模被害が少なく、セキュリティアドバイザリ公開・対応も迅速。
HDD込みで最短スタートしたい(8〜10万円) Buffalo LinkStation LS720D(HDD同梱・8TBモデル約9.9万円/実効2TBの4TBモデルは約9.5万円で、容量が半分なのに価格差はわずか=割高)。追加購入なしで使えます。総額はNASキット+HDDとほぼ並んだので、選ぶ理由は「その日から使える手軽さ」です。予算を5万円以内に抑えたいなら、1GbEですが45,100円のLS220D0802Gという選択肢もあります。取扱店が細い点は変わりません(量販店の状況は2026年8月3日確認)。
予算10万円前後・本体+HDD2台 Synology DS223j(約3.4〜3.9万)+NAS用HDD4TB×2(約6.5万円)で総額約10.1万円、または UGREEN DXP2800(約5.1万円〜約6万円)+HDD。
予算13万円前後・長く使う本命 Synology DS225+(約6.4万)+HDD2台で総額約12.9万円。2.5GbE対応で将来も安心。

初心者で迷ったら、HDD選びも不要で開封してすぐ使える「Synology DS223j+HDD同梱セット」が手堅い選択。価格・在庫をチェック

2025〜2026年の家庭用NAS市場の動向

ここ1年でNAS市場は大きく動いています。購入判断の背景として把握しておくと選びやすくなります。

  • Synology が純正ドライブ戦略を一度掲げて撤回(2025年4月→10月DSM 7.3)。市場のネガティブ反応を受けた方針修正
  • UGREEN NASync の参入(2025年6月日本発売)。Kickstarter公式ページでNAS製品としては例を見ない支援額を集めるなど、新興勢力としての勢いが強い
  • TerraMaster が TOS 6(正式版)を公開。UIを大幅刷新してSynologyに寄せる方向(TerraMaster公式 TOS 6・2026年9月9日閲覧)
  • 10GbE搭載モデルがコモディティ化。UGREEN DXP4800 Plusなど約8.6万円で10GbE搭載機が買える時代に
  • 2.5GbE が入門機の標準に(従来の1GbEの約2.5倍の転送速度)。大きな動画をやり取りする・家族が同時に読み書きするなら、1GbEのみのモデルは避けたい状況です(写真や書類の置き場、テレビ録画の受け皿に用途が限られるなら、1GbEのLS220DGやAS1102TLでも実用上は足ります

まとめ:2026年の家庭用NASはどう選ぶ?

  • 迷ったらSynology。完成度とエコシステムが突出。ただし2025年Plus系のドライブ互換性ポリシーは事前確認必須
  • コスパ・最新スペックなら UGREEN NASync DXP2800。約5.1万円でN100+2.5GbE+M.2×2は同価格帯でも上位のスペック
  • 電話サポート・テレビ録画(DTCP-IP)なら Buffalo LinkStation LS720D(家庭向けはLinkStation、事業所向けはTeraStationと製品ラインが分かれています)。HDD同梱で開封後すぐ使えます。買うなら8TBモデル(実効4TB・98,600円)ですが、同じ実効4TBのDS223j+HDD 4TB×2とほぼ同額まで上がり、価格の優位はなくなりました(内訳はBuffaloのカードで)。選ぶ理由は、HDDを選ばずに届いた日から使える手軽さと録画機能です。4TBモデル(95,000円・実効2TB)は容量単価で不利、主要量販店の在庫も切れています(旧入門機の無印LS220Dは全4モデル販売終了。G付きのLS220DGは現行で、録画の受け皿なら45,100円のLS220D0802Gで足ります
  • スペック・拡張性なら QNAP TS-464。ただし過去のランサムウェア被害を踏まえた運用が必須
  • マルチメディア用途なら ASUSTOR Lockerstor 2 Gen2。HDMI出力でテレビ直結可能
  • 価格重視・玄人向けなら TerraMaster F2-424。同スペック帯で1〜2万円安い

次の一歩:予算から絞りたい方は予算別・家庭用NASおすすめランキング、SynologyとQNAPで最後まで迷う方はSynologyとQNAP 2社徹底比較、UGREEN派はDXP2800実機レビューで最終確認を。

特に SynologyとQNAPの2社で最後まで迷うなら、SynologyとQNAPはどっちがいい?2026年徹底比較で5観点の優劣と予算別モデルまで確認しておくと失敗が少なくなります。長く使う本命 Synology DS225+(2.5GbE対応・約6.4万円)の在庫と価格は末尾でチェックできます。

よくある質問(FAQ)

NAS初心者はどのメーカーを選べばいいですか?

家族写真の管理やバックアップが主目的なら Synology DS223j(36,000円・HDD別売/HDD 4TB×2込みで101,000円)が定番です。電話サポート重視でHDD込みで買いたい、テレビ録画(DTCP-IP)や2.5GbEも使いたいなら Buffalo LinkStation LS720D(8TBモデル約9.9万円・実効4TB/4TBモデル約9.5万円・実効2TB)が安心。買うなら8TBモデルです——4TBモデルは使える容量が半分なのに価格差がわずかで、1TBあたりの単価が大きく割高だからです(4TBモデルはAmazon本体と楽天・Yahoo!で価格の開きが大きいので、購入前に型番と販路の確認を。金額の内訳はBuffaloのカードにまとめました)。ただし8TBモデルでも同じ実効4TBのDS223j+HDDとほぼ同額なので、価格ではなく手軽さと録画機能で選ぶ機種です。なお、より安価だった無印 LS220D シリーズは公式で全4モデルが販売終了ですが、G付きのLS220DGシリーズは現行で、8TBのLS220D0802Gは45,100円(1GbE・DTCP-IP対応)です。UGREEN NASync DXP2800は機能的にも魅力ですが、NAS事業の実績はまだ浅く、情報収集に慣れた中級者以上に向いています。

Synologyの2025年モデルは普通のHDDが使えないって本当?

2025年4月時点ではそうでしたが、2025年10月のDSM 7.3アップデートで制限が部分緩和されました。現在(2026年8月31日時点)は3.5インチHDDと2.5インチSATA SSDはサードパーティ製で問題なく使用可能です。ただしM.2 NVMe SSDのストレージプールやキャッシュ作成には、Synology互換性リスト掲載の認定品が必要です。

UGREENのNASは本当に信頼できるのですか?

ハードウェアは「Intel N100・DDR5・2.5GbE」と同価格帯でも上位のスペック。一方で、日本での一般発売は2025年6月と日が浅く、OS(UGOS PRO)の安定化とセキュリティ対応の長期実績がまだ蓄積されていません。「最新ハードを安く試したい中級者」向けで、「10年使い続けたい保守的ユーザー」には時期尚早、という位置付けになります。

QNAPはランサムウェアの被害があったと聞きますが、今買っても大丈夫?

過去の脆弱性はすべて修正されており、現行ファームウェアで適切に運用すれば問題ありません。ただし「管理画面をインターネットに直接公開しない」「UPnPを無効化する」「2段階認証を設定する」といった運用ルールは必須です。これはどのメーカーのNASでも同じで、QNAPだけが特別危ないわけではありません。

NAS本体と別にHDDも買う必要がありますか?

Synology/QNAP/UGREEN/TerraMaster/ASUSTORはNASキット(HDD別売)が主流です。HDDは別途NAS用(WD Red Plus・Seagate IronWolf等)を購入します。NAS用HDDは4TB×2本で約6.5万円が目安なので、たとえばSynology DS223j(本体約3.6万円)なら総額約10.1万円、DS225+(約6.4万円)なら総額約12.9万円が実質的な初期費用です。一方、Buffaloは家庭向けのLinkStation(法人向けはTeraStation)にHDD同梱モデルが多く、開封してすぐ使えます(LS720D 8TBモデルで約9.9万円・実効4TB、4TBモデルで約9.5万円・実効2TB)。2026年8月31日時点では、同梱モデルの「総額が安い」という利点はほぼ消えています——8TBモデルはDS223j+HDDとほぼ同額、4TBモデルは容量が半分のぶんさらに割高です(金額の内訳はBuffaloのカードにまとめました)。HDDの型番を調べる手間を省きたい方、テレビ録画(DTCP-IP)を使いたい方向けの選択肢と考えてください。判断軸の詳細は本記事の「HDDキット(HDD別売)とHDD同梱モデル、どちらを選ぶ?」の章にまとめました。どのHDDを買うかまで決めたい方は、当サイトが容量・シリーズ別に整理したNAS用HDDのおすすめへどうぞ。

あとから別のメーカーのNASに乗り換えられますか?

写真や書類などのデータ自体はネットワークコピーや外付けHDD経由で移せます。ただしRAID構成・スナップショット・各社アプリの設定(Synology PhotosのアルバムやDriveの同期設定など)はメーカー間で引き継げず、新しいNASで作り直しになります。引っ越しの手間が大きいぶん、最初のメーカー選びを慎重に——というのが、この記事でメーカー比較を丁寧に解説している理由です。