1.NAS入門・選び方
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NASの電気代はいくら?年間コストを機種別に計算してみた【2026年版】

yamakashi
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「NASって24時間つけっぱなしだけど、電気代大丈夫?」——NAS購入前・購入後によく聞かれる疑問です。

結論から言うと、家庭用2ベイNASの年間電気代は約2,000〜5,000円です。スマートフォンの充電器より少し多い程度で、思ったより安い印象を持つ方が多いです。ただし機種と設定によって大きく変わります。

この記事では、主要NASモデルの実消費電力データをもとに年間電気代を具体的に計算し、さらに電気代を半分以下に抑える節電設定も紹介します。

電気代の計算式

電気代の計算式はシンプルです。

年間電気代(円)= 消費電力(W)× 24時間 × 365日 ÷ 1000 × 電力単価(円/kWh)

2026年時点の電力単価の目安は全国平均で約31円/kWh(各電力会社・契約プランにより異なります)。この記事ではこの単価で計算します。


主要NASモデルの消費電力・年間電気代一覧

モデルベイ数動作時消費電力HDD休止時消費電力年間電気代(動作時)
Synology DS223j2ベイ約17W約6W約4,600円
Synology DS224+2ベイ約19W約7W約5,200円
QNAP TS-2332ベイ約15W約5W約4,100円
UGREEN NASync DXP28002ベイ約22W約8W約6,000円
Buffalo LS720D2ベイ約18W約7W約4,900円

※消費電力はメーカー公表値またはレビューサイト実測値の参考値。HDD2本搭載時。電力単価31円/kWhで計算。


節電設定で年間電気代を大幅に削減

NASを24時間フル稼働させる必要はありません。次の設定で電気代を大幅に削減できます。

①HDDハイバネーション(HDD休止)

一定時間アクセスがないとHDDの回転を止める機能です。消費電力を動作時の約1/3に削減できます。

設定(Synology): コントロールパネル → ハードウェアと電源 → HDD休止モード → 「20分後」などに設定。

②スケジュール電源オン/オフ

夜間(例:深夜1時〜朝7時)はNASの電源を自動でオフにする設定です。稼働時間を半分にすれば電気代も約半分になります。

設定(Synology): コントロールパネル → ハードウェアと電源 → 電源スケジュール → 時間帯を指定してオン/オフ。

③Wake on LAN(WoL)

普段はNASをスリープ・電源オフにしておき、アクセスが必要なときだけLAN経由で起動する設定です。スマートフォンアプリ(DS Finder等)からリモートで起動できます。


節電設定を適用した場合の年間電気代シミュレーション

設定パターン実効稼働時間年間電気代の目安(DS223j)
24時間フル稼働(HDD回転中)8,760時間約4,600円
24時間稼働+HDD休止あり8,760時間(HDD休止多め)約2,200円
稼働時間16時間/日(8時間オフ)5,840時間約3,100円
稼働時間8時間/日(16時間オフ)2,920時間約1,550円

HDD休止+スケジュール電源オフを組み合わせれば、年間1,500〜2,000円程度まで抑えることも可能です。


NASと他の家電の電気代比較

家電消費電力の目安年間電気代の目安
家庭用NAS(2ベイ)15〜22W2,000〜6,000円
Wi-Fiルーター10〜20W2,700〜5,400円
スマートフォン充電器5〜10W1,400〜2,700円
デスクトップPC(アイドル)50〜100W13,500〜27,000円
冷蔵庫(400L)平均30〜40W約8,000〜11,000円

NASはWi-Fiルーターと同程度の電力消費です。「24時間つけっぱなし」でも月400〜500円程度なので、データの安全・利便性を考えると費用対効果は高いと言えます。


FAQ(よくある質問)

Q1. NASのHDDを1本にすると電気代は下がる?

はい、3.5インチHDD1本あたり約4〜6Wの消費電力があるため、2本→1本にすると年間約1,000〜1,600円節約になります。ただし冗長性がなくなるため、データ保護の観点から推奨はしません。

Q2. SSDに換装すれば電気代は下がる?

2.5インチSSDはHDDより消費電力が低い(約1〜3W)ですが、本体(CPU・ファン・基板)の消費電力が大部分を占めるため、節電効果は限定的です。年間数百円程度の差です。

Q3. NASを省エネモードにするとアクセスが遅くなる?

HDD休止中はアクセス時に起動(スピンアップ)待ちが発生し、初回アクセスに5〜15秒かかります。頻繁に使う場合は休止時間を長め(30〜60分)に設定するか、休止をオフにするのも一つの選択です。

Q4. 電気代の計算に使う単価はどこで確認する?

電力会社から届く検針票または各社の公式Webサイトで確認できます。2026年時点の全国平均は約31円/kWhですが、契約プランや地域により異なります。

Q5. NASを買う前に年間コスト総額を知りたい

NAS本体(25,000〜50,000円)+HDD2本(20,000〜30,000円)+電気代(年2,000〜5,000円)が主なコストです。3年間の総コストは60,000〜100,000円程度。クラウドストレージ(Google One 2TB:月1,300円×36ヶ月=46,800円)と比較しても、容量や性能を考えるとNASはコスパが高いと言えます。

電気代の計算式とパラメーター

NASの電気代は、以下の計算式で試算できます。実測値ではなく、メーカー公式の消費電力(カタログ値)をもとにした目安として活用してください。

年間電気代(円)= 消費電力(W)× 24時間 × 365日 ÷ 1,000 × 電気料金単価(円/kWh)

2026年現在、家庭用の電気料金単価は契約プランや電力会社により幅がありますが、目安として1kWhあたり30〜35円で計算するケースが多く見られます。本記事の試算では、わかりやすく1kWh=31円として計算します。最新の単価は契約中の電力会社の料金表でご確認ください。

主要NASの公式消費電力(カタログ値)

各メーカーの公式仕様書に記載されている消費電力を一覧にまとめました。値はメーカー公表のカタログ値であり、HDD搭載数や使用環境によって変動します。最新値は各メーカー公式サイトでご確認ください。

機種アクセス時(W)HDDハイバネーション時(W)備考
Synology DS223J約12〜14W約4〜5W2ベイ・エントリー
Synology DS224+約14〜17W約4〜5W2ベイ・プラスシリーズ
Synology DS423+約24〜28W約9〜11W4ベイ
Synology DS923+約35〜40W約12〜14W4ベイ・プラス上位
QNAP TS-233約12〜14W約5〜6W2ベイ・エントリー
QNAP TS-464約25〜30W約10〜12W4ベイ
UGREEN DXP2800約20〜25W約6〜8W2ベイ

※ 上記はメーカー公式仕様書のカタログ値(HDD搭載時を含む参考値)です。実際の消費電力はHDDの種類・台数・アクセス頻度・温度などで変動します。

機種別・年間電気代の試算(カタログ値ベース)

上記の公式消費電力をもとに、24時間連続稼働した場合の年間電気代を計算してみます。あくまでカタログ値ベースの試算であり、実測値ではありません。

機種平均消費電力(試算)月額目安年間目安
2ベイ・エントリー(DS223J等)約8W約180円約2,170円
2ベイ・プラス(DS224+等)約10W約230円約2,720円
2ベイ・高性能(DXP2800等)約14W約320円約3,800円
4ベイ・スタンダード(DS423+等)約18W約400円約4,890円
4ベイ・高性能(DS923+等)約25W約560円約6,790円

※ 1kWh=31円、24時間×365日連続稼働、HDDハイバネーション時間を含む推定平均消費電力で試算。実際の電気代は使用状況により異なります。

このように家庭用NASの電気代は、月額数百円〜年間数千円程度に収まるケースが多くなっています。クラウドストレージの月額料金と比較すると、容量あたりのコスト効率は良好です。

省エネで電気代を抑える5つの設定

① HDDハイバネーション(休止)を有効化

SynologyのDSMやQNAPのQTSなど主要NAS OSには、一定時間アクセスがないとHDDの回転を止める「HDDハイバネーション」機能が搭載されています。アクセスがない時間帯はHDDが停止することで、消費電力をカタログ値で半分以下に抑えられるケースもあります。コントロールパネル内の電源管理メニューから設定可能です。

② 電源スケジュールを設定する

使用しない時間帯(深夜〜早朝など)は自動で電源OFF/ONするスケジュールを組むと、より大きな省エネ効果が見込めます。たとえば1日8時間のみ稼働させれば、24時間稼働時と比較して電気代を約3分の1に削減できる計算になります。ただしバックアップやリモートアクセスの予定がある時間帯はONにしておく必要があります。

③ 省電力モードのHDDを選ぶ

NAS用HDDの中には、低回転(5,400rpm相当)で消費電力を抑えたモデルがあります。WD RedシリーズやSeagate IronWolfシリーズは、メーカー公式仕様でアイドル時2〜4W程度と省電力性能を明記しています。HDD台数が多い4ベイ以上のNASでは、HDD選びによる消費電力差が積み重なるため効果的です。

④ LEDの輝度を下げる

多くのNASにはステータスLEDの輝度調整機能があります。電気代への影響は小さいですが、寝室などに設置している場合は併せて設定しておくと、使い勝手も向上します。

⑤ ファン制御を「クールモード」から「静音モード」に

NASの設置場所が涼しい場所であれば、ファンを「静音」「省電力」モードに変更することで、わずかですが消費電力を抑えられます。ただし夏場や密閉ラック内ではHDD温度が上がりすぎる恐れがあるため、温度モニタを併用しましょう。

電気代に関するよくある質問(FAQ)

Q. NASは24時間つけっぱなしで大丈夫?

A. NASはもともと24時間連続稼働を前提に設計されています。NAS用HDDも長時間稼働を想定した公式仕様になっており、頻繁にON/OFFするより安定した稼働のほうがHDD寿命にも良いとされる傾向があります。電気代が気になる場合は、HDDハイバネーションやスケジュール電源OFFを活用しましょう。

Q. 電源OFFと再起動を繰り返すと電気代は安くなる?

A. 単純な電気代だけ見れば、稼働時間が短いほど安くなります。ただし起動時には突入電流が流れるため、頻繁なON/OFFはHDDや電源ユニットの寿命に影響する可能性があります。1日の中で長時間使わない時間帯にスケジュール停止する程度がバランスがよいでしょう。

Q. UPS(無停電電源装置)は電気代に影響しますか?

A. UPS本体も常時通電されるため、わずかに電気代が増えます。家庭用UPSは平均5〜10W程度の消費電力が目安です。停電によるデータ破損リスクとのバランスで導入を検討してください。

Q. クラウドストレージのほうが結局安いのでは?

A. 月額の支払いだけで比べるとそう感じるかもしれませんが、長期間・大容量で見るとNASのほうが有利になりやすいです。たとえば2TBクラスのクラウドストレージを5年間使うコストと、NAS+HDD+電気代の合計コストを比較してみると、家庭用途ではNASが割安になるケースが多く見られます。料金は変動するため、最新の比較は各サービス公式ページでご確認ください。

Q. ワットチェッカーで実測したほうがいい?

A. より正確に把握したい場合は、家庭用のワットチェッカー(消費電力計)でNASの実消費電力を測定するのが確実です。安価な製品が市販されており、コンセントの間に挟むだけで瞬間消費電力や積算電力量を確認できます。本記事の試算値はあくまでカタログ値ベースの目安としてご活用ください。

まとめ:電気代を理由にNASを諦める必要はほぼない

家庭用NASの電気代は、機種にもよりますが月額数百円〜年間数千円程度のケースが多く、クラウドストレージの月額料金と比べても十分に現実的な範囲です。HDDハイバネーションや電源スケジュールを活用すれば、さらにコストを抑えられます。本記事の数値はメーカー公式仕様(カタログ値)ベースの試算ですので、最新仕様や正確な消費電力は各メーカー公式サイトおよび実機の取扱説明書でご確認ください。

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絶対保存領域の継承者
自宅やオフィスでのNAS活用をもっと身近に、わかりやすく伝えることを目指して「ありがとNAS」を運営しています。IT企業でサーバー・ストレージの導入や運用を経験し、現在は趣味と実務を活かして記事を執筆。初心者でも安心してNASを使いこなせるよう、最新機種レビューからトラブル解決まで実際に検証した情報を発信しています。
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