本記事のおすすめ・ランキング・比較は、広告報酬の多寡ではなく、公表スペック・技術的根拠にもとづいて選定・評価しています。
更新日:2026年8月5日|カテゴリ:選び方・おすすめランキング(DXP2800の実機レビューはこちら)
- 迷ったらSynology。UIの完成度・Snapshot Replication(誤削除やランサムから一瞬で復元できる機能)・ユーザー数で頭一つ抜けている
- ただしSynology 2025年Plus系モデル(DS225+/425+/925+)はHDD互換性に注意(2025年10月のDSM 7.3で部分緩和)
- コスパ重視なら UGREEN NASync(DXP2800が約5.1万円で N100+2.5GbE+M.2搭載)
- 日本語サポート最優先なら Buffalo(日本語の電話サポート完備)。ただし家庭用の主力 LS720D は2026年に3度の価格改定で大幅値上げ+主要量販店の在庫が消滅。買うなら実効4TBの8TBモデルで、実効2TBの4TBモデルは倍以上に割高です(後述)
- セキュリティ被害の過去事例もメーカー選定の重要ファクター。QNAP・TerraMaster・ASUSTOR の過去事件は必ず認識しておく
NASは一度導入すると5〜7年は使い続ける機器のため、メーカー選びが「その後のデータライフ全体」を左右します。UIの出来・サポート体制・セキュリティ対応・HDD互換性ポリシーまで含めて評価する必要があります。
この記事では、2026年6月時点で日本の家庭ユーザーが選ぶべき主要NASメーカー6社(Synology・QNAP・UGREEN・Buffalo・TerraMaster・ASUSTOR)を、具体的な型番・実売価格・過去のセキュリティ事例まで含めて徹底比較します。NAS自体の仕組みやできることが気になる方はNASとは?初心者向けガイドもどうぞ。
なお、すでに2強の SynologyとQNAP のどちらかで迷っている方は、両社をOS・価格・拡張性で1対1比較したSynologyとQNAPはどっちがいい?2026年徹底比較が近道です。本記事は6社を横断で見比べたい方向けにまとめています。
NASメーカー選びで見るべき5つのポイント
メーカー比較に入る前に、「どこで差が付くのか」を整理しておきます。単に価格やスペック表を眺めても判断を誤りやすいポイントです。
- OS・UIの完成度:毎日触る管理画面の出来。Synology DSM は業界トップ評価
- 日本語サポート体制:電話・チャットの有無、正規代理店の存在
- セキュリティアップデートの迅速さ:脆弱性報告から修正までの日数、過去のインシデント対応実績
- HDD・SSD互換性ポリシー:2025年以降、特にSynologyで差別化進行中
- アプリエコシステム:Photos・Drive・監視カメラ・Docker対応の幅
2026年 主要NASメーカー6社の特徴と代表機種
総合1位① Synology(シノロジー)
代表機種と2026年6月時点の実売価格:
- DS223j(2ベイ入門機):約34,000〜39,000円
- DS224+(2ベイ定番):約51,000〜55,000円
- DS225+(2025年6月発売・2.5GbE対応):約64,000円〜
- DS425+(4ベイ):約107,000円〜
- DS925+(4ベイ上位):約125,000円〜
はじめてのNASで失敗したくない/Synology Photos・Driveで家族の写真動画を管理したい/長期的に同じメーカーで揃えたい
総合2位② QNAP(キューナップ)
代表機種の実売価格(TS-233は2026年7月29日、TS-464は2026年8月5日、TS-262は2026年6月時点の確認):
- TS-233(2ベイエントリー):約31,000〜35,000円
- TS-262(2ベイ・2.5GbE):約55,000〜65,000円
- TS-464(4ベイ・N5095搭載):約109,800〜113,292円(2026年7月28日の価格改定で約8.5万〜9.5万円から上昇・2026年8月5日確認)
スペックやポート類にこだわりたい/4ベイ以上で組みたい/Docker/仮想化で遊びたい中〜上級者
総合3位③ UGREEN(ユーグリーン)
代表機種と2026年6月時点の実売価格:
- NASync DXP2800(2ベイ・N100・8GB DDR5):執筆時点の実売 約48,000〜54,000円
- NASync DXP4800 Plus(4ベイ・10GbE):約85,000円〜
2026年7月には10GbEを載せた2ベイの上位版 NASync DXP2800 GT が追加されました。無印との差と、10GbEが家庭で活きる条件はDXP2800 GTと無印の違いで試算しています。
コスパ最重視/最新ハードで動画トランスコードしたい/新しいもの好きで情報収集が苦にならない中級者
総合4位④ Buffalo(バッファロー)
代表機種と2026年8月3日時点の実売価格:
- LinkStation LS720D(2ベイ・2.5GbE・HDD同梱・DTCP-IP対応)8TBモデル(4TB×2同梱・実効4TB):執筆時点の実売 82,000円(80,000〜113,000円)【当サイトが勧めるのはこちら】
- 同 4TBモデル(2TB×2同梱・RAID 1時の実効容量2TB):84,000円(70,000〜96,000円)【容量が半分なのに8TBモデルより高い=非推奨】
- TeraStation TS3220DN(法人向けビジネスライン):約75,000円〜
⚠ LS720D0802/LS720D0402はどちらも取扱店が細く在庫が不安定です(2026年8月3日確認時点)。購入前に現在価格と在庫の有無を確認してください。
当サイトは長らく LS720D 4TBモデルを「約4万円で買える家庭用の本命」として紹介していましたが、バッファローが2026年に希望小売価格を3回引き上げ(47,630円→50,160円→73,480円→98,120円)、実売も84,000円前後まで上がりました。4TBモデルは2TB×2構成でRAID 1にすると使えるのは実効2TB=1TBあたり42,000円になるため、この構成を価格で勧める理由はもうありません。
ただし8TBモデル(4TB×2・実効4TB)は別の結論になります。当サイトが2026年8月3日に確認した時点で、Amazon専売型番の LS720D0802/N を販売元Amazon.co.jpが82,000円前後で在庫していました。同じ実効4TBを Synology DS223j+NAS用HDD 4TB×2(101,000円)で組む場合と比べると、8TBモデルのほうが19,000円安い計算です。値上げが直撃したのは4TBモデルで、8TBモデルはHDD込み総額での競争力が残っています。
それでも流通は細いままです:ヨドバシは販売終了表示、ツクモは完売、ケーズデンキは取扱終了、価格.comは掲載店ゼロ(2026年8月3日確認)。当サイトが確認した範囲で在庫があったのはAmazon.co.jp本体と、楽天市場・Yahoo!ショッピングの数店で、店ごとの価格差も大きい状態でした。バッファロー公式の製品ページに販売終了の表示はなく、8月3日の価格改定の対象型番にも含まれているため生産終了ではありませんが、「家電量販店で気軽に買える」という以前の説明は現状に合いませんので取り下げます。値動きが大きい機種なので、購入前に必ず現在価格と在庫を確認してください。
価格改定の出典はバッファロー「価格改定のお知らせ」(2026年7月23日発表・2026年8月3日実施)(105型番・改定率5.8〜42.5%)と、同社が公開する改定価格表PDF(8月3日実施分/6月実施分/1月実施分)です。⚠ 従来の入門機 LinkStation LS220D シリーズは、メーカー公式のシリーズページで LS220D0202/0402/0602/0802 の全4モデルが「販売終了」となりました(2026年7月確認)。当サイトでも推奨対象から外し、現行の LS720D シリーズに差し替えています。価格の確認日は最も古いもので2026年7月25日です。
テレビ録画(DTCP-IP)や nasne の番組をNASへ移したい/HDDの型番を一切調べたくない/初期設定が不安で日本語の電話サポートを重視。「安く済ませたい」も動機なら、割高になった4TBモデルではなく8TBモデル(実効4TB)を見てください。
Buffalo の家庭向けは LinkStation、法人向けは TeraStation。TeraStation は RAID 6・冗長電源・法人向け保守メニュー等が付き、価格も高め=家庭用途にはオーバースペックです。家庭のファイル・写真バックアップやテレビ録画なら LinkStation LS720D で十分。「国内メーカーで法人向けも兼ねたい」少数派なら TeraStation、と用途で棲み分けます。
総合5位⑤ TerraMaster(テラマスター)
代表機種と2026年6月時点の実売価格:
- F2-212(2ベイ1GbEエントリー):約25,000〜29,000円
- F2-424(2ベイ・N95・2.5GbE):約55,000〜65,000円
- F4-425 Plus(4ベイ):約95,000円〜
同スペック帯で数千〜1万円安く買いたい/英語UIに抵抗がない/セルフで情報収集できる中級者以上
総合6位⑥ ASUSTOR(アサスター)
代表機種と2026年6月時点の実売価格:
- AS1102T(2ベイ・ARMエントリー):約33,000〜38,000円
- Lockerstor 2 Gen2 AS6702T(2ベイ・N5105):約75,000〜85,000円
リビングのテレビでNASの動画を直接観たい/Plexメディアサーバー構築が主目的/ASUS製ルーターと統一したい人
テレビ録画(DTCP-IP)を残したい、HDDを一切選びたくない——という条件なら Buffalo LinkStation が選択肢になります。購入時は型番がLS720D0402/LS720D0802(Amazon専売モデルは末尾に「/N」が付きます。バッファロー公式が「LinkStation Amazon専売」と案内している型番です)であることを確認してください(似た型番のLS720DNシリーズはSOHO向けの別ラインで、搭載HDDも価格も異なります)。在庫のある店が限られ、ショップ間の価格差も大きいので、現在価格と在庫は必ず確認を。
買うなら実効4TBの8TBモデル(LS720D0802/LS720D0802/N)です。当サイトが2026年8月3日に確認した時点では販売元Amazon.co.jpに在庫があり、HDD 4TB×2込みで82,000円前後でした。在庫と現在価格を確認:
主要6社 総合比較表(2026年版)
各項目を星5段階で評価しました。星の基準は価格.com・Amazon日本のレビュー数と平均評価、公式サポート拠点の有無、過去3年間のセキュリティインシデント件数を総合的に加味しています(あくまで当ブログの編集判定・単純平均ではありません)。なお「価格の安さ」は実勢価格だけでなく、在庫・取扱店の多さ=実際にその値段で買えるかどうかも含めて判定しています。
| メーカー | 価格 の安さ |
UIの 分かりやすさ |
機能の 豊富さ |
日本語 サポート |
セキュリティ 実績 |
総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Synology | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| QNAP | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| UGREEN | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| Buffalo | ★★★★☆★5→★4 | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| TerraMaster | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| ASUSTOR | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
判定基準:セキュリティ実績は「過去3年の大規模ランサムウェア被害の有無・対応速度・現行バージョンでの脆弱性修正状況」で総合判定。Synologyは過去同種の被害が少ない一方、QNAP/TerraMasterはDeadBolt等の被害歴がある。これは過去の話ですが、運用慎重さが求められる根拠として評価に反映しています。
以前この欄では「BuffaloのほうがHDD込みで5.6万円安い」と説明していました。値上げでその差は縮みましたが、消えてはいません。実効容量をそろえて並べると次のとおりです。
・Synology DS223j:本体約3.6万円+NAS用HDD 4TB×2(約6.5万円)=総額101,000円/実効4TB(1TBあたり25,250円)
・Buffalo LS720D 8TBモデル(4TB×2同梱)=82,000円/実効4TB(1TBあたり20,500円)
・Buffalo LS720D 4TBモデル(2TB×2同梱)=84,000円/実効2TB(1TBあたり42,000円)
つまり同じ実効4TBならBuffaloの8TBモデルが19,000円安く、実効2TBの4TBモデルは倍以上に割高という、モデル間で正反対の結果になります。当サイトは Synology を推していますが、価格だけを見れば8TBモデルのほうが安いのが2026年8月3日時点の事実です。そのうえで差額に何を払うかというと、Synologyの側には完成度の高い管理画面(DSM)、長期のセキュリティ更新、Synology Photos/Driveなどのアプリ群、大きなユーザーコミュニティという「ソフトの価値」があります。Buffaloはスナップショットやモダンな写真アプリを持たない代わりに、HDD選定が不要で、DTCP-IPでテレビ録画を移せるという他社にない実用価値があります。1.9万円を出してソフトと拡張性を買うのがSynology、録画と手間なしを取るのがBuffalo——これが2026年8月時点の整理です(ただしBuffaloは在庫と値動きが不安定なので、購入直前に価格を確認してください)。
NASの電気代は月いくら?(ランニングコストの目安)
NASは24時間つけっぱなしで運用する機器なので、月々のランニングコストも判断材料に入れておくと安心です。2ベイの家庭用NAS本体の消費電力は、アクセス時で概ね10〜20W前後、HDDスリープ時は5W前後まで下がります(各社カタログ値の目安)。
電気料金31円/kWhで計算した2ベイNAS(実使用平均12W想定)の月額は約270円、年間で約3,300円程度が目安です。10GbEや4ベイ機はさらに数百円上乗せされます。詳細な機種別試算はNASの電気代は月いくら?機種別コスト計算で解説しています。
- Synology / QNAP / TerraMaster / ASUSTOR / UGREEN の家庭用2ベイ機は「実使用平均10〜15W帯」で概ね横並び。メーカー差より、常時通電/スリープ設定の差の方が電気代に効きます
- Buffalo LinkStation(LS720D)も同帯域で、家電量販店の家電機並みの消費電力に収まります
- 4ベイ機(DS425+/TS-464/DXP4800 Plus 等)は概ね1.5倍〜2倍程度が目安(HDD本数が電力の主因)
HDDキット(HDD別売)とHDD同梱モデル、どちらを選ぶ?
NASは同じ「2ベイ機」でも、大きく分けて2種類の売り方があります。どちらを選ぶかで初期費用と手間感覚が大きく変わるため、購入前に整理しておきましょう。
| タイプ | メリット | デメリット | 代表機種 |
|---|---|---|---|
| NASキット(HDD別売) | HDDを自分で選べる(容量・NAS用/汎用の使い分け・故障時交換が容易)/容量を後から増やせる | HDDを別途購入・自分で装着する必要/初期費用が2回に分かれる | Synology DS223j/QNAP TS-233/UGREEN NASync DXP2800/TerraMaster F2-212/ASUSTOR AS1102T |
| HDD同梱モデル | 開封してすぐ使える/HDD選定・装着の手間ゼロ/DTCP-IP録画に対応する機種がある | 容量固定で拡張性が低い/中身のHDDはメーカー選定品(NAS用HDDと同等かは機種で差)/2026年の値上がりで割安さは容量次第(LS720Dは8TBなら安いが4TBは割高)/取扱店が減り在庫が不安定 | Buffalo LinkStation LS720D/Synology DS223j+HAT3300 セット等 |
「HDDの型番を自分で調べたくない」なら HDD同梱モデル(Buffalo LinkStation か Synology のセット品)、「あとで容量を増やしたい・NAS用HDDを吟味したい」なら NASキット+別売HDD、が基本の判断軸です。2026年は「同梱モデルのほうが総額で安い」が容量によって変わります——LS720Dなら8TBモデル(実効4TB)はNASキット+HDDより19,000円安い一方、4TBモデル(実効2TB)は倍以上に割高です。総額で選ぶなら容量を実効ベースでそろえて比べてください。NASキット派向けの HDD 選定基準は[NAS用HDDのおすすめ](/best-hdd-for-nas/)で詳しく解説しています。
Synology 2025年モデルのHDD互換性ポリシーを必ず確認しよう
2026年のNAS選びで最も重要な論点がこれです。Synologyは2025年4月、Plusシリーズの新モデル(DS225+/425+/925+)について、従来使えた他社製HDD/SSDを制限する方針を発表し、NASユーザー界隈に衝撃が走りました。
政策転換の時系列
| 時期 | 動き | 影響 |
|---|---|---|
| 2025年4月 | Synology、Plus系2025年モデルで純正/認定ドライブのみサポート方針を発表 | 重大WD Red/IronWolf等の定番HDDが一部機能不可に |
| 2025年10月 | DSM 7.3リリースで制限を部分緩和 | 改善Plus/Value/Jシリーズ2025年モデルでサードパーティHDD/SATA SSDが再び使用可能に |
| 2026年4月 | 制限は M.2 NVMe SSD のみ残存 | 部分制限M.2ストレージプール・キャッシュ作成時は互換性リスト掲載品が必要 |
Synology 2025年Plus系モデル(DS225+/425+/925+)を買う場合、3.5インチHDD・2.5インチSATA SSDはサードパーティ製でOK。ただしDS425+・DS925+でM.2 NVMe SSDのキャッシュや独立ストレージプールを作る場合は、Synology互換性リスト掲載品を選ぶ必要があります(DS225+はM.2スロットを搭載しないため、この制限とは無関係です)。
普通にHDDを2台入れて使うだけなら、このM.2の制限は気にしなくてOKです(M.2 SSDキャッシュは上級者向けの追加機能のため)。
コスパと最新スペック重視なら UGREEN NASync DXP2800(Intel N100・2.5GbE・DDR5)が本命。実売価格を確認:
過去のセキュリティインシデントから学ぶメーカー選び
NASはインターネットに接続する以上、セキュリティインシデント対応の歴史は最重要の選定基準です。特に過去3年の主要事件は、各社の体制評価に直結します。
| 事件 | 対象メーカー | 発生時期 | 概要 |
|---|---|---|---|
| Qlocker | QNAP | 2021年4月 | HBS 3の脆弱性(CVE-2021-28799)を突いた攻撃。ファイルをパスワード付き7zアーカイブに個別変換する被害 |
| DeadBolt | QNAP | 2022年1月〜 | Photo Station脆弱性を悪用。セキュリティ各社の報告では相当数のNASが標的になったとされる(正確な感染台数はQNAPが公表しておらず、報道値も出典で分かれる)。被害者個人への要求は約0.03BTC、50BTCはQNAP社へのマスターキー要求額 |
| DeadBolt | TerraMaster | 2022年2月〜 | CVE-2022-24989・CVE-2022-24990の連鎖による RCE。TOS 4.2.30でパッチ適用済み |
| DeadBolt | ASUSTOR | 2022年2月〜 | EZ Connect経由とされる攻撃で大規模被害。ADM 4.0.4.RQO2の緊急パッチとEZ Connect一時停止で対応。攻撃者はマスターキーに50BTCを要求 |
| (大規模被害なし) | Synology・Buffalo | — | この期間、同規模のランサムウェア大量感染事例は確認されず |
出典:ASUSTOR公式セキュリティアドバイザリ/QNAP公式(HBS 3脆弱性・Qlocker関連)
これらの事件の多くは「管理画面をインターネットに直接公開していた」ユーザーが標的になりました。メーカーに関わらず、以下の運用ルールは必須です:
- 管理画面ポート(5000/5001/8080等)をインターネットに公開しない
- ルーターのUPnP・DMZ機能は無効化
- 外出先からのアクセスはVPN経由またはメーカー公式のリレーサービスを使用
- 管理者アカウント名は「admin」以外に変更、2段階認証を有効化
用途別おすすめメーカー早見表
予算から一気に絞り込みたい方は、予算別・家庭用NASおすすめランキング(本体別売+HDD同梱を両にらみで整理)が近道です。
初心者で迷ったら、HDD選びも不要で開封してすぐ使える「Synology DS223j+HDD同梱セット」が手堅い選択。価格・在庫をチェック:
2025〜2026年の家庭用NAS市場の動向
ここ1年でNAS市場は大きく動いています。購入判断の背景として把握しておくと選びやすくなります。
- Synology が純正ドライブ戦略を一度掲げて撤回(2025年4月→10月DSM 7.3)。市場のネガティブ反応を受けた方針修正
- UGREEN NASync の参入(2025年6月日本発売)。Kickstarter公式ページでNAS製品としては例を見ない支援額を集めるなど、新興勢力としての勢いが強い
- TerraMaster が TOS 6 ベータ公開。UIを大幅刷新してSynologyに寄せる方向
- 10GbE搭載モデルがコモディティ化。UGREEN DXP4800 Plusなど約8.5万円で10GbE搭載機が買える時代に
- 2.5GbE が入門機の標準に(従来の1GbEの約2.5倍の転送速度)。2024年以前の1GbEのみモデルは選ばない方が良い状況
まとめ:2026年の家庭用NASはどう選ぶ?
- 迷ったらSynology。完成度とエコシステムが突出。ただし2025年Plus系のドライブ互換性ポリシーは事前確認必須
- コスパ・最新スペックなら UGREEN NASync DXP2800。約5.1万円でN100+2.5GbE+M.2×2は同価格帯でも上位のスペック
- 電話サポート・テレビ録画(DTCP-IP)なら Buffalo LinkStation LS720D。HDD同梱で開封後すぐ使えます。買うなら8TBモデル(実効4TB・82,000円前後)で、これはDS223j+HDD 4TB×2より19,000円安い計算です。ただし2026年の3度の値上げで4TBモデル(84,000円・実効2TB)は割高になり、主要量販店の在庫も切れました(旧入門機のLS220Dは全4モデル販売終了)
- スペック・拡張性なら QNAP TS-464。ただし過去のランサムウェア被害を踏まえた運用が必須
- マルチメディア用途なら ASUSTOR Lockerstor 2 Gen2。HDMI出力でテレビ直結可能
- 価格重視・玄人向けなら TerraMaster F2-424。同スペック帯で1〜2万円安い
次の一歩:予算から絞りたい方は予算別・家庭用NASおすすめランキング、SynologyとQNAPで最後まで迷う方はSynologyとQNAP 2社徹底比較、UGREEN派はDXP2800実機レビューで最終確認を。
特に SynologyとQNAPの2社で最後まで迷うなら、SynologyとQNAPはどっちがいい?2026年徹底比較で5観点の優劣と予算別モデルまで確認しておくと失敗が少なくなります。長く使う本命 Synology DS225+(2.5GbE対応・約6.4万円)の在庫と価格は末尾でチェックできます。
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よくある質問(FAQ)
NAS初心者はどのメーカーを選べばいいですか?
家族写真の管理やバックアップが主目的なら Synology DS223j(36,000円・HDD別売/HDD 4TB×2込みで101,000円)が定番です。電話サポート重視でHDD込みで買いたい、テレビ録画(DTCP-IP)や2.5GbEも使いたいなら Buffalo LinkStation LS720D(8TBモデル約8.2万円・実効4TB/4TBモデル約8.4万円・実効2TB)が安心。買うなら8TBモデルです——同じ実効4TBのDS223j+HDDより19,000円安い一方、4TBモデルは実効2TBなので容量あたりでは倍以上に割高になります。なお、より安価だった LinkStation LS220D シリーズはメーカー公式で全4モデルが販売終了となっています。UGREEN NASync DXP2800は機能的にも魅力ですが、NAS事業の実績はまだ浅く、情報収集に慣れた中級者以上に向いています。
Synologyの2025年モデルは普通のHDDが使えないって本当?
2025年4月時点ではそうでしたが、2025年10月のDSM 7.3アップデートで制限が部分緩和されました。現在(2026年6月時点)は3.5インチHDDと2.5インチSATA SSDはサードパーティ製で問題なく使用可能です。ただしM.2 NVMe SSDのストレージプールやキャッシュ作成には、Synology互換性リスト掲載の認定品が必要です。
UGREENのNASは本当に信頼できるのですか?
ハードウェアは「Intel N100・DDR5・2.5GbE」と同価格帯でも上位のスペック。一方で、NAS事業への参入は2024年と日が浅く、OS(UGOS PRO)の安定化とセキュリティ対応の長期実績がまだ蓄積されていません。「最新ハードを安く試したい中級者」向けで、「10年使い続けたい保守的ユーザー」には時期尚早、という位置付けになります。
QNAPはランサムウェアの被害があったと聞きますが、今買っても大丈夫?
過去の脆弱性はすべて修正されており、現行ファームウェアで適切に運用すれば問題ありません。ただし「管理画面をインターネットに直接公開しない」「UPnPを無効化する」「2段階認証を設定する」といった運用ルールは必須です。これはどのメーカーのNASでも同じで、QNAPだけが特別危ないわけではありません。
NAS本体と別にHDDも買う必要がありますか?
Synology/QNAP/UGREEN/TerraMaster/ASUSTORはNASキット(HDD別売)が主流です。HDDは別途NAS用(WD Red Plus・Seagate IronWolf等)を購入します。NAS用HDDは4TB×2本で約6.5万円が目安なので、たとえばSynology DS223j(本体約3.6万円)なら総額約10.1万円、DS225+(約6.4万円)なら総額約12.9万円が実質的な初期費用です。一方、BuffaloのLinkStation・TeraStationシリーズはHDD同梱モデルが豊富で、開封してすぐ使えます(LS720D 8TBモデルで約8.2万円・実効4TB、4TBモデルで約8.4万円・実効2TB)。2026年8月3日時点では、同梱モデルが総額で安いかどうかは容量次第で、8TBモデルはDS223j+HDDより安く、4TBモデルは実効2TBのぶん割高です。HDDの型番を調べる手間を省きたい方、テレビ録画(DTCP-IP)を使いたい方向けの選択肢と考えてください。判断軸の詳細は本記事の「HDDキット(HDD別売)とHDD同梱モデル、どちらを選ぶ?」の章にまとめました。
あとから別のメーカーのNASに乗り換えられますか?
写真や書類などのデータ自体はネットワークコピーや外付けHDD経由で移せます。ただしRAID構成・スナップショット・各社アプリの設定(Synology PhotosのアルバムやDriveの同期設定など)はメーカー間で引き継げず、新しいNASで作り直しになります。引っ越しの手間が大きいぶん、最初のメーカー選びを慎重に——というのが、この記事でメーカー比較を丁寧に解説している理由です。