結論:全部残したいなら「お引越しダビング」。ただし動かす前に読むべきリスクがあります
- SIE製nasne(CECH-ZNR1J/CECH-ZNR2J/CUHJ-15004)は2027年7月末以降、torne(PS5版)とtorne mobileでのTV番組視聴・録画ビデオの再生ができなくなります。録画データが消えるという告知ではなく、「見る手段が減る」という告知です
- 録画をまとめて運ぶために用意された公式機能は1つだけ——バッファロー製nasne NS-N100への「お引越しダビング」です。ただし1TBあたり約3日かかり、途中で失敗すると元の番組が消えることがあるとバッファロー公式マニュアルが明記しています
- 残したいのが数十本なら、録画を残す3択(①②③)のなかではPC TV Plus(4,400円・買い切り)でブルーレイに焼くのがいちばん安上がりです。焼いて残すだけなら機能限定版のPC TV Lite(3,300円)でも足ります(いずれもWindows 11のPCとブルーレイドライブが手元にある場合。無い場合はその費用が別途かかります)。当サイトが広告を掲載している機器を買うより安く済む人は、少なくないはずです
- DTCP-IP対応NAS(LinkStation)へのダビングは、当サイトが2026年8月にLS220D0802G(購入価格45,100円)を実機購入して検証中です。nasne 3台を自動ムーブに登録したうえで、手動ムーブで1台目ぶんを移しました。就寝前に開始して翌朝には完了し、PC TV Plusが189番組・272GBを認識。その後、自動ムーブが実際に走っていることも確認しました(設定より後に録画された番組が、8月23〜26日ぶんまで自動でNASへ移っていました)。ただし2台目・3台目の手動ムーブはこれからで、設定前の過去録画がどこまで自動ムーブの対象になるか、torne mobileやテレビでの再生も未確認です(6章に画面つきで全部書きました)。DTCP-IPとは「著作権保護のかかった録画番組を家庭内LANでやり取りするための規格」で、対応した機器どうしでないと録画は移せません
- 2027年8月以降もダビングができるかは公式に一切の記載がなく「不明」。だから期限が来る前に動かす——これがこの記事の背骨です
当サイトの中の人は、SIE製のnasneを3台、2012年から使ってきました。外付けHDDを足しては埋まり、また足しては埋まりを繰り返した結果が下の写真です。手書きのラベルを貼っているのは、どの箱にどの年の録画が入っているか、もう本体だけでは分からなくなったからです。

必要なのは「nasneがいつ終わるか」ではなく、どこへ・どうやって・何日かけて運ぶかの判断材料のはずです。この記事では、録画を残す3つの道のなかでいちばん安く済むPC TV Plus/Liteでディスクに焼く方法も含めて、4つの道を同じ土俵で比較します。安く済ませたい人も、全部残したい人も、選ぶべき先が違うからです。
1. 結論:4つの選択肢と、あなたが選ぶべき1つ
| # | 行き先 | 所要時間の目安 | 初期費用の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| ① | バッファロー製nasne NS-N100 | 1TBで約3日(まとめて自動・移した後もPS5版torne/torne mobileで見られる) | 40,200円前後 | 録画を全部残したい |
| ② | PC TV Plus(PC・BD・DVD) | 1本ずつ選んで書き出す(本数しだい) | 3,300円〜4,400円(+Windows 11 PC・BDドライブ) | 残したいのは数十本 |
| ③ | DTCP-IP対応NAS(LinkStation) | 手動ムーブで1台目ぶんが一晩(当サイトの実機検証・nasneの録画量による/2台目以降はこれから。設定より後に録った番組が自動ムーブで移っていました=当サイトの環境・8/23〜26ぶんで確認) | 8TBモデル 45,100円(LS220DG)〜98,600円(LS720D) | 録画も写真も1台にまとめたい |
| ④ | そのまま残す | 0日(作業なし) | 0円 | 見返す予定がほぼない |
価格は当サイトが確認した執筆時点の実売の目安で、確認日は最も古いもので2026年8月6日です。値動きと在庫変動が大きい商品を含むので、購入前に必ず現在の価格をご確認ください。
迷ったときの決め方
- 「全部」残したい → ①。公式に「まとめて運ぶ」と書かれている機能はこれだけです(③の自動ムーブは当サイトの実機で実際に走ることを確認しましたが、公式の説明は「新しく録画された番組だけ」で、設定前の過去の録画がどこまで対象になるかは未確認)。ただし1TBで約3日かかるので、期限から逆算して今すぐ
- 「あの番組だけ」残したい → ②。本数が少ないほど有利で、録画を残す3つの道(①②③)のなかではいちばん安く済みます(④は0円ですが「残さない」選択です)。ただしWindows 11のPCとブルーレイドライブが手元にある前提の金額です
- これから録る番組も自動で逃がしたい → ③。当サイトが実機(LS220D0802G)で検証中で、手動ムーブで移した1台目ぶんはPC TV Plusで再生でき、設定した自動ムーブも実際に走りました(設定より後に録った番組が自動で移っていました)。ただしテレビ本体やtorne mobileでの再生は未確認です
「期限まで待つ」だけは避けてください。理由は2つあります。1つは時間で、お引越しダビングは公式FAQで500GBで約2日と案内されており、台数ぶん積み上がります。もう1つが本質的で、2027年8月以降にダビング系の機能が使えるかは、公式にどこにも書かれていません。SIEが終了機能として挙げているのはtorne系の視聴・再生・ペアリングなどで、ダビングは一覧に載っていませんが、「載っていない=残る」と読むのは単なる期待で、数年ぶんの録画をその期待に賭ける理由はありません。
今日やること(決めるだけなら15分)
- 自分のnasneがSIE製か確認する——型番が CECH-ZNR1J/CECH-ZNR2J/CUHJ-15004 ならSIE製で、この記事の対象です(バッファロー製の型番は NS-N100)
- 棚卸しして選別する——どの本体・どの外付けHDDに、いつの録画が入っているかを書き出します(今日はざっと眺める程度でOK・本格的な棚卸しは後日)。そのうえで「もう一度見る可能性があるか」で分け、迷ったら残さない側に倒すのがコツです
- 「失ったら本当に困る番組」を決める——先に確保する手段は2つあります。十数本なら②のPC TV Plusでブルーレイに焼く(円盤ならこの先どのサービスが終わっても無関係)。①へ進むなら、一括ダビングに混ぜず「お引越しダビングアプリ」でタイトルを選んで先に移す(理由は3章のリスク2)。実行は今日でなくて構いませんが、「どれを守るか」だけは今日決めてください
ここまで決まれば、あとは期限内に実行するだけです。残りは後回しでも間に合います。①を選ぶ場合は、ダビング元のnasneをシステムソフトウェア Ver.4.00以降に更新しておく必要があります(4章の表)。
2. 2027年7月末に終わるのは「何」か
「nasneがサービス終了する」と語られがちですが、まず、終わるのは"一部環境下での機能"であって、nasne本体が壊れるわけでも、録画が自動的に消えるわけでもありません。SIEの告知の名称も「サービス終了」ではなく「一部環境下での機能の終了」です。
| アプリ/機能 | 2027年7月末以降に終了する内容 |
|---|---|
| torne(PS5版) | TV番組の視聴および録画ビデオの再生/SIE製nasneとのペアリング |
| torne mobile(iOS・Android) | 自宅内:視聴・再生・ペアリング 外出先:視聴・再生・番組関連機能・nasne HOME表示 |
| torne(PS Vita/PS Vita TV) | 自宅内:ペアリング 外出先:視聴・再生・番組関連機能 |
| naspocket | 外出先からのSIE製nasneへのアクセス |
| nasne本体 | 「nasneシェア」機能 |
| PC TV Plus|Lite | 外出先の「外からどこでも視聴、録画予約」機能のみ |
| Video & TV SideView | 2027年3月30日をもってサービス終了(nasneの期限より4か月早い) |
出典:nasneの一部環境下での機能の終了のお知らせ(PlayStation公式「重要なお知らせ」)(2026年8月6日確認)。同ページには「株式会社バッファロー製のnasneは引き続きご利用いただけます」との記載もあります。
2-1. 「torne系は全滅」は不正確です
PS4版torneはSIEの終了機能一覧に載っていません。バッファローが公開するアプリ別の対応表でも、SIE製nasne × PS4版torneの自宅内は「○」です。
| アプリ | バッファロー製nasne 自宅内 | 同 外出先 | SIE製nasne 自宅内 | SIE製nasne 外出先 |
|---|---|---|---|---|
| torne(PS5版) | ○ | — | × | — |
| torne(PS4版) | ○ | — | ○ | — |
| torne mobile(iOS/Android) | ○ | ○ | × | × |
| PC TV Plus|Lite | ○ | ○ | ○ | × |
出典:SIE製nasneをお使いの方へ(バッファロー公式)(2026年8月6日確認)。凡例は○=機能の低下がない、×=すべてまたは一部の機能が使えない、です。
正しい要約はこうです。消えるのはSIE製nasneにつながる経路であって、アプリの配信終了ではありません。PS5版torneとスマホのtorne mobileは自宅内でも使えなくなり、PS4版torneとPC TV Plusは自宅内で残ります。外出先から見る手段(naspocket・torne mobileの外出先機能)は、SIE製では失われます。外から自宅のデータに触れたい人は、VPNやQuickConnectといった別の仕組みを前提に考え直す必要があります。
PS4版torneが残るからといって、安心はできません
SIE製nasneのアフターサービス(修理受付)は2024年7月25日で終了済みです(PlayStation公式「重要なお知らせ」・2026年8月6日確認)。2012年発売の初代なら内蔵HDDは10年以上まわり続けている計算で、壊れた時点で中の録画は取り出せません。「アプリが使える」ことと「本体が動き続ける」ことは別問題です。
3. 動かす前に知る3つのリスク(ここを飛ばすと番組が消えます)
商品を紹介する前に、この3つのリスクを書きます。これを知らずに始めると、残したかった番組を自分の手で消すことになります。
リスク1:ダビングは「コピー回数」を消費する
地上波・BSの無料放送の多くにはダビング10というコピー制御がかかっています。A-PABの説明では、DVDやBD等へコピーが9回まで可能で、10回目はムーブとなり、記録した元の放送番組は消去されます。つまり引っ越しとはコピー回数(=コピー可能回数)を1回使う行為で、残り1回の番組は移した時点で元から消えます。
出典:コピー制御とダビング10(一般社団法人放送サービス高度化推進協会 A-PAB)(2026年8月6日確認)。同ページは「地上波・BSの無料放送のほとんどはダビング10が導入」と説明しています。
※当サイト補足:有料放送や一部のBS・CS番組はコピーワンス(=移動のみ)の運用がある(放送事業者ごとに異なる)とされ、すべてがダビング10とは限りません。ご契約中の放送の条件は各放送事業者の案内をご確認ください。
リスク2:失敗しても、元の番組が消えることがある
バッファローの公式オンラインマニュアルにこう書かれています。
ダビングが完了しない場合でもダビング元から録画したテレビ番組が削除されることがあります。
出典:録った番組をまとめてダビング・移動する(お引越しダビング)|nasne 公式オンラインマニュアル(2026年8月6日確認)
209番組・約969.9GBのダビングを実際に試したAV Watchのレポートでも、停電・ネットワーク切断・手動停止で失敗するとコピー回数が1回減ると報告されています。残り1回の番組なら、失敗=消滅です。
絶対に外せない番組は「最初に、少数で、有線で」
- 失いたくない番組は全番組の一括ダビングに混ぜない。専用アプリでタイトルを選んで先に移す
- 有線LANでつなぐ(公式マニュアルも中継機の利用時は有線接続を推奨)
- ダビング中は両方の機器の電源を絶対に切らない(公式マニュアルの表現も「絶対に切らないでください」)
- 数日かかる作業なので、落雷シーズンや停電の予定がある時期は避ける。UPS(無停電電源装置)の出番はここです
リスク3:移した先の番組は「対応プレイヤーでしか」見られない
バッファローのnasne対応情報ページには、注意書きとしてこう書かれています。
自動ダビングしたダビング先のコンテンツはLinkStationに対応したDTCP-IP対応Playerでのみ再生できます
コピーカウントが1以下のコンテンツをダビングすると、ムーブとなり、nasne(ナスネ)®からコンテンツが消えます(ロックされているものはダビングできません)
出典:nasne(ナスネ)®対応情報(バッファロー公式)(2026年8月6日確認)
「NASに入れたから、あとは自由に見られる」わけではありません。引っ越し先は「移せるか」と同じ重みで「移した後どう見るか」を確認してください。
録画番組に3-2-1バックアップは効きません
当サイトが写真や動画で勧めている3-2-1ルールは、録画番組にはそのまま適用できません。コピーできる回数に上限がある以上、「同じものを3つ持つ」設計が原理的に成立しないからです。しかもバッファローはLS720Dの製品ページで「地上デジタル放送等のテレビ録画データは復旧できません。」と明記しています。NASへ移しても、NASが壊れれば戻ってきません(RAIDはバックアップではないという話と同じです)。現実的な分散はブルーレイに焼くことだけだと考えてください。
4. 選択肢①:バッファロー製nasne NS-N100へ「お引越しダビング」
録画を"まとめて"運ぶために用意された公式機能は、いまのところこれだけです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ダビング元 | SIE製nasne(および他のバッファロー製nasne) |
| ダビング先 | バッファロー製nasne NS-N100 |
| 必要条件 | ダビング元をシステムソフトウェア Ver.4.00以降に更新 |
| 所要時間の目安 | 500GB=約2日/1TB=約3日/2TB=約5日 |
| 件数の上限 | ダビング先の録画番組が6000件に達していると開始できない |
| ネットワーク | ダビング元・先・操作端末が同一ネットワークにあること。有線推奨 |
| ダビング中 | ダビング元は視聴・録画・再生が可能。ダビング先はライブ視聴不可 |
| 移せない番組 | 録画中の番組、書き出し不可の番組、10秒未満の番組、ロックされたムーブ専用番組 など |
出典:nasneについてよくある質問(バッファロー公式FAQ)/お引越しダビング(公式オンラインマニュアル)(2026年8月6日確認)。第三者の検証レポートでは、209番組・約969.9GBのダビング開始時に「約3日16時間58分」という見積時間が表示されたと報告されています(AV Watch・2024年6月14日公開。当サイトの実測ではありません)。
対象は「録画したすべての番組」で、内蔵ストレージだけでなくUSB接続の外付けストレージの番組も含むとバッファローは案内しています。方法は、nasne HOMEの「レコーダー設定」から全番組を一括で移す方法と、専用の「お引越しダビングアプリ」でタイトルを選んで移す方法の2つ。失いたくない番組は先に少数だけ選んで移すのが安全です(リスク2)。
4-1. 受け皿の容量が足りない可能性があります
NS-N100の内蔵HDDは2TBしかありません。外付けHDDもつなげるのは1台だけです。しかも登録時にXFSで自動フォーマットされ、登録前のデータはすべて消去されます。今使っている録画用HDDをそのまま挿して中身を引き継ぐ、という使い方はできません。
外付けHDDの上限については、公式のなかで記述が一致していません。公式オンラインマニュアルとFAQは「外付けは最大8TB」と案内している一方、nasne公式ストア(nasne.jp)は「内蔵HDDと合わせて最大8TBに拡張可能」(=内蔵2TB+外付け6TB)と案内しています。8TBのHDDを買う前提で計画するなら、購入前にメーカーへ確認することをおすすめします。
出典:外付けハードディスクを使う(nasne 公式オンラインマニュアル)/nasne公式ストア/公式FAQ(2026年8月6日確認)。
当サイトでも確認できていないこと:ダビングされた番組が内蔵・外付けのどちらに保存されるか
受け皿の設計に直結しますが、公式の記載を見つけられませんでした。なおダビング元(SIE製nasne)側の上限は判明しています。バッファローの比較表によれば、SIE製nasneの外付けストレージは最大2TB(ポータブルHDDは非対応・ファイルシステムはFAT32)です(SIE製nasneをお使いの方へ・2026年8月6日確認)。それでも移す前に自分の録画の総量を測っておくほうが確実です。
当サイトのようにnasneが3台あって、それぞれに外付けHDDがぶら下がっている場合、受け皿が足りない可能性があります。公式の目安を台数ぶんに当てはめると(=実測ではなく机上の見積もり)、2TB×3台で約15日の計算です。「1台買えば全部解決」ではないことは、買う前に知っておくべきです。
4-2. どこで買えるか
NS-N100は、メーカーのnasne公式ストア(nasne.jp)で購入できます。2026年8月6日に当サイトがブラウザで確認した時点では36,800円(税込・送料無料)で「今すぐ購入」ボタンが有効でした。ただしこの直販価格は2026年9月1日には再確認していません(後述のとおりEC側の実勢は8月に上がっているため、直販も動いている可能性があります)。メーカー直販なので、初期不良やサポートの窓口が分かりやすいという利点があります。
出典:nasne公式ストア(2026年8月6日確認)。⚠️同ページには過去のキャンペーン枠に由来する「売り切れ」の文字列が残っていますが、本体の購入ボタンは有効でした。当サイトも当初この表示を本体の在庫と読み違えており、実物を確認したうえで記述を訂正しています。
一方で、扱っている店は多くありません。価格.comに掲載されているEC店舗は2026年9月1日時点でもAmazonと楽天市場の2店だけで、実勢は40,200円前後でした。8月6日の36,100円から+11.4%上がっています。掲載店が少ない商品は在庫も価格も動きやすいので、①でいくと決めたなら早めに押さえるほうが安全です。
この選択肢が向いている人
- 録画を選別せずに全部残したい
- 引っ越し後もtorne(PS5版・mobile)の使い勝手をそのまま続けたい(バッファロー製nasneなら自宅内・外出先とも○。ただしPS3版torne・PS Vita/Vita TV・Video & TV SideView・テレビ(BRAVIAからの録画予約や再生)はバッファロー製nasneでは「非対応」とバッファロー公式の対応表にあり、その環境で見ている人は視聴手段が変わります)
- この先も録画機として使い続けるつもりがある(=40,200円は移行費用ではなく機器の買い替え費用と考えられる)
▼[PR]①で運ぶと決めた方へ。受け皿になるのはこの1機種だけです。掲載店が少なく値動きもあるので、下のボタンで各ショップの価格と在庫をその場で確認できます。②〜④も見てから決めたい方は、このまま5章へどうぞ。
5. 選択肢②:PC TV Plusで書き出す——「録画を残す」3択でいちばん安い道
PC TV Plusはソニーのソフトウェアで、nasne(SIE製・バッファロー製の両方)の録画番組をWindows PCで視聴・書き出しできます。1台用4,400円の買い切りで、インストール後14日間の無料体験があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応OS | Windows 11(64bit)。Windows 7/8/8.1/10はマイクロソフトのサポート終了に伴い対象外 |
| 書き出し先 | ブルーレイ/DVD、PC本体(HDD・SSD)、SeeQVault対応HDD |
| 2027年7月末以降 | 終了対象は外出先の「外からどこでも視聴、録画予約」機能のみ。自宅内利用は終了機能の一覧にない |
| ⚠️注意 | PCに書き出したファイルは、書き出したそのPCのPC TV Plusでしか再生できません |
出典:PC TV Plus|Lite(ソニー公式)/録った番組を持ち出す(nasne 公式オンラインマニュアル)(2026年8月6日確認)。⚠️「1台用4,400円」はPC TV Plusの価格で、ネット上には値上げ前の金額も混在しています。ソニー公式の機能比較表では、ブルーレイ・DVDへの書き出しは機能限定版PC TV Lite(1台用3,300円)でも「●」なので、焼いて残すだけならLiteで足ります。Liteに無いのはプレイリストとカット編集の2つだけ。しかもカット書き出しはPlusでも「体験版」扱いで、使い続けるには別売のアドバンスドパック(2,200円・税込/有効期間1年)を毎年買い足す必要があります。1,100円の差の実体は、スロー再生などの再生系の機能です。
表の最後の1行が重要です。PCへ書き出した番組は、そのPCのPC TV Plusでしか再生できません。PCを買い替えれば再生手段を失うので、長期保存が目的なら書き出し先はブルーレイを選んでください。
①との差額は、Plusを選んだ場合で35,800円——ただしこれはソフト代だけを比べた差額です。Windows 11のPCとブルーレイドライブは別途必要で、当サイトは対象製品の価格を確認していないので金額は書きませんが、「ソフト代だけで済む」のは光学ドライブがすでにある人の話だと考えてください。
▼[PR]書き出しに使う外付けブルーレイドライブの一例で、再生・書き込みソフトが付属しない「ソフト無し」モデルのため、書き出しはPC TV Plus(またはLite)側で行う前提です。当サイトでは動作未検証のため、対応可否・価格・在庫はリンク先とメーカー公式でご確認ください。
それでも、本数が少なければ①より安く収まります。この差額を「全部まとめて自動で運ぶ手間の削減」に払う価値があるかが①と②の分かれ目で、1本ずつの操作になるぶん、数百本あるなら②は現実的ではありません。
組み合わせるのがいちばん賢いかもしれません
「絶対に失いたくない十数本だけブルーレイに焼き、残りはお引越しダビングでまとめて運ぶ」。円盤にした番組は、この先どのサービスが終わっても影響を受けません。コピー回数を1回使いますが、それに見合う安心が手に入ります。
6. 選択肢③:DTCP-IP対応NAS(LinkStation)へダビング——当サイトが実機で検証中です
ここからは当サイトが広告を掲載しているジャンルの話なので、いつも以上に慎重に書きます。以前この章は「当サイト未検証」でした。2026年8月21日、バッファロー LinkStation LS220D0802G(8TB=4TB×2)を45,100円で自費購入し、SIE製nasne 3台を自動ムーブに登録したうえで、手動ムーブで1台目ぶんを移しました。設定から4日後の2026年8月26日には、自動ムーブが実際に走っていることも確認できました(6-6)。
先に境界線をはっきりさせます(2026年8月26日時点)
- ✅ 自動ムーブは実際に走りました——設定より後に録画された番組(8月23〜26日ぶん)が、手動で触っていないのにLinkStationへ移っていました(6-6に画面)。ただし1回あたりの所要時間・転送速度は測っていません
- ✅ 手動ムーブでも番組を移せました。就寝前に開始→翌朝に1台目のnasneのぶんが完了(時計で計測していないので「一晩」以上の精度では書きません)
- ✅ 移した番組をPC TV Plusが認識し、再生できました(ビデオ189番組・録画容量272GB/2026年8月23日時点)
- ⚠️ 設定前に録ってあった過去の番組が、どこまで自動ムーブの対象になるかは未確認
- ⚠️ 2台目・3台目の手動ムーブはこれから
- ⚠️ torne mobileやテレビ本体で見えるかは確認していません
- ⚠️ LS220D0802G 1台・当サイトの環境1例の結果で、他機種・他環境で同じになる保証はありません
「誰でも確実に移せます」とは書きません。「当サイトの環境では、手動ムーブでも自動ムーブでも番組が移り、PCで再生できた」までが今日書ける範囲です。
6-1. メーカーの記述は2つに割れています(どちらも公式)
同じバッファローの中に、SIE製nasneの扱いが違うページが2つあります。片方だけでは判断が変わるので、両方出します。nasne(ナスネ)®対応情報は「SIE製nasne®との動作検証は行っておりませんので予めご了承ください。」と断っています。一方、LS410D/LS420D/LS210D/LS220Dシリーズ 動作確認済み機種一覧の「本機へのムーブ・ダビング」表にはnasne®が載り、地上波デジタル/BS/110度CSの各列が「○」(=動作OK)。スカパー!系の各列は「*」=凡例で「対応機種自体にコンテンツの録画機能が無い」と定義された記号です(LinkStation側が非対応という意味ではありません)。注記※14に「ソニー・インタラクティブエンタテインメント社製nasne®の情報です。」と明記されています。
出典:上記2ページ(2026年8月22日確認)。⚠️後者の対象表記は「LS220Dシリーズ」で、当サイトが買った「LS220DG」という枝を含むかは明記がありません。そこを断定せず、実機で確かめる道を選びました。
6-2. なぜLS720Dではなく、45,100円のLS220D0802Gにしたのか
この記事が最初に挙げていた機種はLS720D(8TB 98,600円前後)でした。買ったのはLS220D0802G(購入価格45,100円)で、実売どうしの差額は53,500円。5万円を超える差なので、判断の中身を開示します。

理由は単純で、録画の受け皿としての機能が公式に同じだからです。バッファローのLinkStation機能比較表では、DTCP-IPサーバーも自動ダウンロードムーブ(設定画面の「自動ムーブ」)も、LS220DG・LS520DG・LS710D・LS720Dのすべてが「〇」。寝ている間にまわす作業のために転送性能へ5万円は出せないと判断しました。もう1つ、当サイトは実機を買うとき価格.comの売れ筋上位から選ぶ方針で、LS220D0802Gは2026年8月23日時点でNAS人気売れ筋ランキング4,363製品中3位でした(価格.com LS220D0802Gで確認・順位は日々変動します)。
| 項目 | LS220D0802G(購入品) | LS720D0802 |
|---|---|---|
| 実売の目安(8TB) | 45,100円 | 98,600円 |
| CPU | デュアルコア(型番は非公表) | ヘキサコア |
| 有線LAN | 1000BASE-T(1GbE) | 2.5GbE |
| DTCP-IPサーバー/自動ダウンロードムーブ | 〇/〇 | 〇/〇 |
| DTCP-IPの同時ストリーム | 公式の記載を確認できず | 3ストリーム |
| 最大消費電力 | 48W | 36W |
| 発売時期 | 2018年9月 | 2020年11月 |
出典:LinkStation機能比較表(バッファロー公式FAQ 15533)/LS220D0802G 製品ページ/LS720D0802 製品ページ(2026年8月22日確認)。⚠️最大消費電力はLS220DGのほうが大きく(48W>36W)、LANも遅い点は隠しません。LS220D0802Gの希望小売価格は67,320円(税込)で、実売はそこを約22,000円下回っていました。
どちらを選ぶべきか
- 録画の受け皿として使うだけなら → LS220DG。差額の53,500円は録画を移す機能そのものには効きません
- 写真や動画も置く/複数の部屋で同時に再生したいなら → LS720D。2.5GbEと公式に明記された3ストリーム同時利用が効きます(LS220DGの同時ストリーム数は公式に記載を確認できていません)。消費電力もLS720Dが有利です(最大36W/LS220DGは48W)
機種そのものの評価——箱裏の仕様パネル・アイドル時の消費電力の実測・容量の選び方は、LS220D0802G実機レビューに分けて書きました。
6-3. 届いた実機と、型番の落とし穴


⚠️ 型番の注記:設定画面のフッターは「LinkStation LS220D02C」と表示されますが、商品型番は背面ラベルの LS220D0802G のほうです。バッファローにはLS220D0802Cという別の実在型番(2015年6月発売)があるので、画面の表示名で検索すると別の商品にたどり着きます。なお無印の「LS220Dシリーズ」は全4モデル販売終了で、現行はLS220DGシリーズです(LS220Dシリーズ(無印・全4モデル販売終了)・2026年8月23日確認/商品型番の確認方法・公式FAQ 15157・2026年8月22日確認)。
6-4. 自動ムーブの設定はNAS側から——nasneは"迎えに行かれる"側です
nasne側の「録った番組を持ち出す」メニューに出てくる持ち出し先はtorne mobileとPC TV Plusだけで、NASは出てきません。操作の主体がnasneではなくNAS側だからです。LS220D0802Gの製品ページにもこう書かれています。
本商品にnasne(ナスネ)™を登録するだけで、nasne(ナスネ)™に録画した番組を定期的にチェックして、新しく録画された番組だけを本商品に自動でダビングします。
本商品は同ネットワーク内の録画対応機器を検索し、録画された番組を取得するので、nasne(ナスネ)™のようなダビング/ムーブ機能が付いていない機器からも録画番組のダビング/ムーブが可能です。
出典:LS220D0802G 製品ページ(バッファロー公式)(2026年8月22日確認・原文どおり)
実機の手順はこうでした。設定画面の「自動ムーブ設定」を開くと同じネットワーク上の録画機器が探され、当サイトの環境ではnasne 3台がそのまま検出されました。

あとは1台ずつ登録して、ムーブ元のフォルダーを選ぶだけ。nasneの録画は「ビデオ」フォルダーに入っていました。

登録時の詳細設定に、3章のリスクと直結する項目があります。

- 「コピー可能回数が0の番組はムーブしない」=ON。リスク1の「残り1回の番組は移した時点で元から消える」を、機械側で止めてくれる設定です。当サイトはONのまま保存しました
- 「次の番組を優先してムーブ:SD(モバイル向け)」。画質に直結するので開始前に必ず確認を(当サイトの環境では初期状態でこれ。手動ムーブで移した番組の画質も未確認です)
- 「新しい録画番組の確認およびムーブ」は「録画番組が増えたときや、設定を変更したときに実行する」か「時間を指定して実行する」の2択。前者を選ぶとスリープタイマー機能は無効になりますと画面に明記されています
確定前に、バッファロー自身がこう警告します(画面の文言そのままです)。
ムーブ元のフォルダーに保存された番組がムーブされます。サブフォルダーに保存された番組はムーブされません。
初回のムーブには、数時間〜数日かかる場合があります。就寝前などの、視聴や録画を行わない時間に設定を行うことをおすすめします。
ここまでが「自動ムーブの設定」です。この設定が実際に走って番組が移ったことは、4日後の8月26日に確認できました(6-6)。ただし次の6-5で書く「一晩」は自動ムーブの結果ではなく、番組を選んで実行した手動ムーブの結果です。
6-5. まず移したのは手動ムーブ——1台目ぶんは「一晩」で終わりました
そこで自動ムーブを待たず、画面から番組を選んでムーブを実行しました。自動ムーブとは別の操作で、移す番組を自分で選べます。

公式の助言どおり就寝前に開始し、翌朝には1台目のnasneのぶんが完了していました。2台目・3台目はこれからです。ただし正確な所要時間は計測していませんので、「一晩」以上の精度の数字は書きません。
4章の「1TBで約3日」(①の公式目安)と単純に比べないでください。かかる時間はnasneに入っている録画の量で決まります。開始前に1台目の総容量を記録しなかったのは取材の失敗で、言えるのは「当サイトの環境では手動ムーブの1台目ぶんが一晩で終わった」ことだけです。
6-6. 自動ムーブは実際に走りました——設定した後に録った番組が、触らないまま移っていました
設定から4日後の2026年8月26日、LinkStationの録画番組一覧を開きました。手動でムーブを実行したのは8月22日の夜(→23日朝に完了)の1回だけです。それなのに一覧には、8月23日の夜・24日・25日・26日に録画された番組が並んでいました。手動では一度も触っていない番組がNASにある——設定した自動ムーブが走って移した、と考えるほかありません。しかも日付が飛んでおらず、連日ぶんが入っています。

観察は、6-4で引いたメーカーの説明——「nasneに録画した番組を定期的にチェックして、新しく録画された番組だけを本商品に自動でダビングします」——と整合しています。一度設定してしまえば、これから録る番組が放っておいてもNASに集まっていく——当サイトの環境ではそう動きました。ただし「コピー可能回数が0の番組はムーブしない」をONにしてあるので(6-4)、すべての番組が無条件に移るわけではありません。nasneの残り容量を気にしながら手作業で逃がす運用からは、これで降りられます。
そのうえで、この1枚から言えないことも並べておきます。
- ⚠️ 1回あたりの所要時間・転送速度は測っていません。結果が一覧に残っていたのを見ただけで、走っている最中は見ていないからです
- ⚠️ 設定前に録画してあった過去の番組がどこまで対象になるかは、この画面では判定できません。一覧に古い番組があっても、手動ムーブで移したぶんと区別がつかないためです
- ⚠️ 移った番組の実画質も未確認です。詳細設定は「SD(モバイル向け)優先」の初期状態のまま保存しています(6-4)
- ⚠️ 画面上部の記録済み容量は1278.3GB/3982.8GB中でしたが、その内訳(どこまでが自動ムーブで移った番組か)は確認していません。一覧のページ送りも9ページ以上ありましたが、手動ムーブで移したぶんが混ざっているので本数は数えていません
6-7. 移した後、何で見られたか——PC TV Plusでは見られました
ここが3章のリスク3「移した先の番組は対応プレイヤーでしか見られない」の実地確認です。ソニーのPC TV Plusから、LinkStationが機器として見えました。機器一覧に「LS220D02C [LinkStation Media Server]」と表示され、ビデオ189番組・録画容量272GBを認識していました(2026年8月23日・当サイトの環境)。
ソニー公式の記載とも一致します。PC TV Plusのヘルプガイドは「つながる機器」にLinkStationを挙げ、対象に「LS720D/LS710D/LS520DG/LS510DG/LS220DG/LS210DG/LS411DXシリーズ」を列挙しています(LS220DGが名指しで入っています)。
出典:PC TV Plus ヘルプガイド「つながる機器とできること」(ソニー公式)(2026年8月22日確認)。⚠️同ページには機能制限の脚注(LinkStation上の番組は「削除のみ対応」等)もあり、当サイトは脚注の全文を取り切れていません。できる操作の範囲は購入前にソニー公式でご確認ください。
⚠️ 確認できたのはPC TV Plusだけです。バッファローの動作確認済み機種一覧に載る再生機器はレグザ・AQUOS・Wooo・VIERAなど2010年代前半のテレビが中心で、PCソフトはDiXiM Digital TV 2013だけ(torne mobileもPC TV Plusも掲載なし)。その一覧に無いPC TV Plusが当サイトの環境では動きました——一覧の有無だけでは可否を判断できないということです。「NASに移せば今までどおり見られる」ではなく、見る手段が変わると考えてください。
6-8. 費用——①との差は、機種を選べば5,000円弱まで縮みます
| 機種 | 8TBモデルの実売 | ①NS-N100(40,200円前後)との差 |
|---|---|---|
| LS220D0802G(当サイト購入) | 45,100円 | 4,900円 |
| LS720D0802 | 98,600円 | 58,400円 |
以前この記事は「③は①より6万円以上高く、録画の引っ越しだけが目的なら明らかに割高」と書いていました。訂正します。LS720Dだけ見ればそのとおりですが、LS220DGなら差は4,900円で、受け皿は2TBから8TB(RAID 1で実効4TB)に増えます。機種を取りこぼしていた当サイトの誤りでした。なおこの差は8月22日時点では9,000円でしたが、①のNS-N100が9月1日に40,200円へ上がったぶん、さらに縮んでいます(LS220DGは据え置き)。
⚠️ ただし4,900円の差で同じものが手に入るわけではありません。①のNS-N100はチューナー内蔵の録画機で、torne(PS5版)・torne mobileの使い勝手が続きます。③のLinkStationは録画を受け取るだけの箱で、番組は録れません。金額だけで並べないでください。(2026年だけで3回あったバッファローの希望小売価格改定はNASにテレビ録画を残す道は2026年に狭まったで整理しています)
また、選択肢は以前この記事が書いていたほど狭くありませんでした。「nasne対応情報」の「ネットワーク対応HDD(NAS)(録画コンテンツダビング用)」にはLS210DG・LS220DG・LS510DG・LS520DG・LS710D・LS720D・LS411DXが掲載されています(以前は「LS710D・LS720Dなど同社製」とだけ書いていました。訂正します)。実機で確かめたのはLS220DGだけです。
当サイトがまだ確認できていないこと(2026年8月26日時点)
- 2台目・3台目の手動ムーブ/手動ムーブの正確な所要時間/自動ムーブ1回あたりの所要時間と転送速度(走ったこと自体は6-6で確認しましたが、時間は測っていません)
- 設定前に録ってあった過去の録画が、どこまで自動ムーブの対象になるか。公式の説明は「新しく録画された番組だけを自動でダビング」です
- torne mobile・テレビ本体での再生可否/移った番組の画質(詳細設定は「SD(モバイル向け)優先」のままです)
- LS220DGのCPU型番・メモリー容量・待機時消費電力・DTCP-IP同時ストリーム数(いずれもバッファロー非公表)
結果が出しだい、この章を更新します。検証が終わる前に「移せます」と書き切らないのが当サイトの方針です。
▼[PR]③を検討する方へ。下のリンクは、当サイトが45,100円で購入してこの章の検証に使った機種そのもの——LS220D0802G(8TB=4TB×2)です。2.5GbEと、公式に明記された3ストリーム同時再生が要る方は上位機のLS720Dのほうが確実で、そちらの商品リンクはNASにテレビ録画を残す道は2026年に狭まったに置いています。値動きがあるので、価格と在庫はその場でご確認ください。
この選択肢が"合う"のはこういう人
- 録画専用機ではなく、家族の写真やPCのバックアップも一緒に置ける箱が欲しい
- これから録る番組を、放っておいても逃がしておきたい(メーカーは「新しく録画された番組だけを本商品に自動でダビングします」と説明しており、当サイトの環境でも、設定より後に録った番組が自動で移っていました=6-6)
- PC TV Plusで見る環境がある(当サイトが再生を確認できたのはこの手段です)
逆に、torne(PS5版)やtorne mobileの使い勝手をそのまま続けたいなら①です。当サイトが広告を掲載しているジャンルですが、用途の違うものを勧めるつもりはありません。
7. 選択肢④:そのまま残す——PS4版torneという逃げ道
何もしないのも、条件次第では合理的です。PS4(またはPS3)があれば自宅内での視聴は終了機能の一覧に載っていませんし、見返す予定がほとんどない録画に数万円と数週間を投じる必要はありません。
ただし、これは「解決」ではなく「先送り」です。修理は2024年7月25日で受付終了、HDDには寿命があり、壊れれば中身は取り出せません(録画番組は著作権保護がかかっており、データ復旧の対象にもなりません)。
この道を選ぶなら、失って本当に困る番組が何本あるかだけは把握しておいてください。それが十数本なら、②のソフト代(3,300円〜)と一晩で、機器の寿命から切り離せます。
7-1. 2027年8月以降、SIE製nasneは「何」として残るのか
視聴手段が減った後に何が残るかは、手元にPS4(またはPS3)があるかで変わります。AV WatchがSIEへ問い合わせた回答は2段構えでした。PS5版torneとtorne mobileを含めて視聴・再生ができなくなる環境では、2027年7月末以降はネットワークHDD(NAS)としてのみ利用できる。一方でPS3版・PS4版torneは「2027年7月末以降もSIE製nasneと組み合わせて各機能を利用できる」との回答です。つまりPS4/PS3が無ければファイル置き場としての機能だけが残り、あれば録画機として続けられるという分かれ方になります。
出典:機能終了後、SIE製nasneで何ができる? ソニーに問い合わせた(AV Watch・2024年5月27日公開)(2026年8月6日確認)。いずれも同記事が報じたSIEの取材回答で、回答は2024年時点のものです。その後の公式アナウンスは当サイトでは確認できていません。
ただし、PS4/PS3が無い場合に「NASとして使い続ければいい」と読むのは早計です。放送番組は著作権保護がかかったまま残るので、NASとして見えてもファイルとして取り出せるわけではありません。修理受付も終了済みで、初代なら内蔵HDDは10年以上まわり続けています。その「NAS化」は選択肢ではなく余生です。置き場が要るなら家庭用NASおすすめランキングの機種を素直に選ぶほうが確実です。
8. 「引っ越し先」になりそうで、当てにできないもの——miyotto・Synology・クラウド
8-1. Panasonic miyotto(UN-ST20A)
2025年10月発表、3チューナー・内蔵2TBのネットワークレコーダーです。「nasneの新しい代わり」として紹介されることも多い製品ですが、nasneの録画を受け入れられるという記載は、プレスリリースにも製品ページにも見当たりません。DTCP-IPやDLNAへの言及もありません。
出典:パナソニック ニュースリリース(2025年10月24日)/UN-ST20A 製品ページ(2026年8月6日確認)。⚠️「非対応と公式に書かれている」のではなく、受け入れに関する記載が公式に見当たらないという意味です。当サイトは同機を保有・検証していません。
これから録る番組のための新しい機械であって、過去の録画の引っ越し先ではない——当サイトはこの記事で同機を推奨しません。
8-2. 一般的なNASとクラウド
当サイトが普段おすすめしているSynology・QNAP・UGREENなどのNASは、DTCP-IPに標準対応していません。ファイルの保管や再生には何の問題もありませんが、放送の録画番組をそのまま受け入れることはできません(QNAPなど一部機種には有料アプリ「sMedio DTCP MOVE」を後から追加できましたが、2026年4月末〜5月初旬に販売終了しました。購入済みなら引き続き使えるものの、これから追加する道はありません)。
出典:GreenBee株式会社「sMedio DTCP MOVE 販売終了のお知らせ」(2026年8月15日確認)。販売終了後の現況と、2026年時点で残る受け皿はNASにテレビ録画を残す道は2026年に狭まったで整理しています。
つまり「NASを買えば録画も入る」わけではありません。"DTCP-IP対応"かどうかは、シリーズ名ではなく型番まで見て確かめる——6-3で書いた「LS220D02C/LS220D0802G」のように、1文字違いで別の商品になる世界です。
クラウドストレージも同様で、そもそもファイルとして取り出せない以上、検討対象に入りません(NASとクラウドの比較)。
9. nasne 3台・2012年からの録画を、当サイトはこう捌きました
最後に、当サイト(SIE製nasne 3台・2012年から運用)が実際にどう動いたかです。
最初は「全部は運ばない」と決めていました。冒頭の写真のとおりラベルを貼らないと中身が分からない状態で、正直なところ2012〜2015年の録画で今後も見返すものはごく一部です。公式の目安を当てはめれば①での複数台ぶんの一括移行は2週間規模になり、その時間をかける価値があるのは一部だけだと考えていました。
結局選んだのは③でした。理由は2つ。1つは費用で、①のNS-N100との差は4,900円しかなく、受け皿は2TBから8TB(RAID 1で実効4TB)に増えるから。もう1つは、③なら1本ずつ円盤に焼かずに済むからです。1台目ぶんは就寝前に手動ムーブを流して翌朝には終わっていました(自動ムーブの設定も入れてあり、その後は設定より後に録った番組が自動で移っていました)。選別に何時間もかけるより一晩まわして待つほうが軽い——それが当事者としての結論でした。
ただし「①より③が優れている」という話ではありません。①ならtorne(PS5版)・torne mobileの使い勝手が続きます。③はPC TV Plusでの再生を確認できましたがtorne系は未確認。「今までどおりの見方」を守りたい人には①です。当サイトが③を選べたのは、見る手段がPCでも構わないと割り切れたからにすぎません。
そもそも中の人がNASを買った動機は、nasneと外付けHDDが増え続ける状況への限界でした。写真や動画はNASへ集約して解決しましたが、自由に複製できず壊れたら復旧もできない録画番組では同じ解決ができません。だから録画はDTCP-IP対応の箱に逃がす/本当に残したい数本は円盤にする/写真や動画は普段使いのNASに集めるという分担に落ち着きました(NAS用HDDの選び方)。
10. よくある質問(FAQ)
まとめ:期限は2027年7月末。動くのは今日でも遅くありません
この記事の要点
- SIE製nasneは2027年7月末以降、torne(PS5版)とtorne mobileでのTV視聴・録画ビデオ再生・ペアリングが終了。ただしPS4版torneとPC TV Plusの自宅内利用は終了機能の一覧に載っていません(「torne系は全滅」は不正確)。Video & TV SideViewは2027年3月30日終了と4か月早い点にも注意
- 録画をまとめて運ぶ公式機能はお引越しダビングだけ。500GB=約2日/1TB=約3日/2TB=約5日、ダビング先が6000件に達していると開始できず、ダビング元はVer.4.00以降への更新が必要
- ⚠️ 失敗すると元の番組が消えることがある(公式マニュアル明記)。残り1回の番組は失敗=消滅。有線LAN・電源を切らない・大事な番組は先に個別で
- 録画を残す3択(①②③)のなかでいちばん安いのはPC TV Plus(4,400円/焼くだけならPC TV Lite 3,300円でも可)。数十本ならこれ(④そのまま残すは0円ですが「残さない」選択です)。ただしWindows 11のPCとブルーレイドライブは別途必要で、PCに書き出したファイルはそのPCでしか再生できません。長期保存はブルーレイへ
- NASルート(③)は当サイトが実機で検証中。LS220D0802Gを45,100円で購入してnasne 3台を自動ムーブに登録し、手動ムーブで1台目ぶんを移しました(就寝前→翌朝に完了)。PC TV Plusが189番組・272GBを認識し、再生できました。自動ムーブも実際に走り、設定より後に録画された番組が8月23〜26日ぶんまで自動で移っていました。ただし2台目以降の手動ムーブはこれから/設定前の過去録画が自動ムーブの対象になるかと、torne mobile・テレビでの再生は未確認。メーカーの記述も割れています(動作確認済み機種一覧はSIE製nasneを「○」/別ページは「SIE製nasne®との動作検証は行っておりません」)。上位機のLS720D(98,600円)との差は53,500円で、録画の受け皿だけならLS220DGで足ります
- NS-N100はメーカーの公式ストアで直販中(2026年8月6日確認・掲載ECは2店と少なめ)。受け皿の内蔵容量は2TB、外付けは1台のみ・登録時に自動フォーマット(外付けの上限は公式内で記述が割れています)
- 2027年8月以降にダビングできるかは公式記載がなく不明。だから期限前に動かす
引っ越しの判断は、気軽でいいと思っています。全部運ぶ必要はありません。「これだけは失いたくない」という数本を先に確保する。それだけで、期限の重さはかなり軽くなります。残りをどうするかは、そのあとで考えても間に合います。
そのうえで①(お引越しダビング)に進む方は、受け皿の容量も一緒に決めておくと手戻りがありません。NS-N100の内蔵は2TBで、既存のHDDは流用できないからです。
参考ソース(確認日は本文の該当箇所に記載しています。無印は2026年8月6日、LS220D0802G関連は2026年8月22日の確認です):PlayStation公式/SIE製nasneをお使いの方へ/nasne対応情報/nasne公式FAQ/お引越しダビング/外付けHDDを使う/nasne公式ストア/LS720D0802 製品ページ/LS220D0802G 製品ページ/LinkStation機能比較表(FAQ 15533)/LS410D/LS420D/LS210D/LS220Dシリーズ 動作確認済み機種一覧/PC TV Plus|Lite/PC TV Plus つながる機器とできること/A-PAB/miyotto プレスリリース/UN-ST20A/AV Watch(検証レポート)/AV Watch(ソニーへの問い合わせ)
▼[PR]①で運ぶと決めたら、受け皿の容量も一緒に決めてしまうのが早道です。NS-N100の内蔵は2TB、外付けは1台のみ・登録時に全消去なので、既存のHDDは流用できません。下は「バッファロー製nasne™対応」と明記された外付けHDDです。